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2023年5月を振り返る


この月は、14日(日)に、名古屋市にある若宮公園で、アマチュア総合格闘技の試合。





前回の試合から40日後という、あっという間のペース。




体重だけは、前回と同じように調整することはできなかったため、

通常の体重とほぼ変わらない階級の67.8kgの枠で出場。




自分は普段お腹いっぱいに食べてたら、68〜70kgぐらい。



練習でもこのぐらいの体重でやっていた方がパワーやスタミナを、バランスよく使えているような気がする。








なので練習期間も、減量の苦痛を感じることなく、お腹いっぱいに食べていて、大会出場。







試合の相手も当日ギリギリまで、分からない。









確か2日前くらいに試合順と名前が発表された。



名前がわかると、ググってみて、とりあえず戦績とか出てるかどうかだったり、SNSの発信具合で動画出しているかどうかをチェックする。




これは、格闘家あるあるなんだと思う。相手も多分同じことやっている。





だって初対面で当日、お互い拳やら蹴りやらを繰り出したり、タックルやらぶちかましたり投げたりする人間だ。



情報が全くない見えない状態の敵が1番怖いもの。


相手の体全体と目つき。ここから察するのも直感のセンスだと思う。



今回の相手は、結局SNSのアカウントも見つからず、顔写真やら動画も見つからなかった。





唯一の手がかりは、1年前にこの大会で同じジム仲間のゆうじ選手と戦っていて、彼に腕十字固めで1本負けしているということ。



この時、1つ上の階級で戦っていた。(72kg)



ゆうじ選手は、日系ブラジル人でめちゃめちゃ強く(特に寝技)、毎回ジムの練習では自分がボコられている。w



試合当日にゆうじ選手からその時の動画があると聞き、動画を見せてもらった。



2Rくらいであっという間に極めていて、さすがだなと思った。




当日ではあるが、やっと相手の特徴とか打撃のクセを知ったから、少し不安は取れた。





けどやっぱり1階級上の選手で減量してくるから、力はあるんだろうなぁと覚悟していた。


アップなども自分が考えたメニューをこなして息を上げつつ、グローブなどの道具着用をセコンドに手伝ってもらいながら準備を整えていく。




いざ名前が呼ばれて試合となったら、リングに上がる。ウォーミングアップなども終わり、あとは試合になるのを待っているだけのその時間で、緊張というものが自分を脅してるのか茶化してるのか、たびたび邪魔をしてくる。



この緊張感との付き合いは、どうしても避けられない。



自分の場合は、心の中で「大丈夫」を50回以上繰り返す。できたら100回まで。いわゆる自己暗示というやつ。



本の中で学んだテクニックなので、これは試合や緊張度の高い仕事の時には、いつも欠かせないルーティンの1つになっている。


これが不安を取り除く方法で1番即効性があると僕は思っている。


自分の試合順になって、名前が呼ばれると、あとは思いきりやるだけ。



やっと体を動かせるので、自分の緊張はこの時にはだいぶ減っている。


「いつも通り、練習通りに。」


と自分に言い聞かせ、試合に臨む。



結果は、ドロー(引き分け)に終わった。



1R終了間際に、相手の右フックが鼻にあたり、激痛が走った。



「今のはマジで痛かったー」と思って、インターバルの休憩に入ると、



鼻血が出ていることに気づいた。しかも中々、痛みがあって涙がこぼれてきた。


けどここで弱気になっていったら、相手のペースに持ち込まれて負けてしまう。


前回負けだっただけに、この1番は絶対に負けたくない。



確かに相手の右でのパンチ力は強い。けどこの右で振ってくるパンチだけ気をつけとけば大丈夫だと思い、落ち着いて2R目を戦った。




鼻血が出ているのをレフェリーに気づかれて、ドクターチェクが入る。




血は結構出ていたが、幸い折れていないとの判断で、試合続行になった。


次もまだ血が出続けていたら、ドクターストップだと言われたので必死で戦った。





相手のパンチを貰わないこと。まだ出していなかった投げ技からの寝技を仕掛けに行こうと意識して攻めた。









残り何十秒かで、タックルでのテイクダウンに持ち込めたが、ロープ側に相手の体が出てしまい、もう一度スタンドに戻された。



1番のチャンスポイントだったが、モノにできなかった。





そのまま試合終了となった。正直ドローと言われた時は、ほっとした自分がいた。






1R最後の鼻血が印象に響いて、相手の勝ちになる気がしていたからだ。








ただやっぱり勝つことはできなかったから悔しい。





また勝つことへの執念を灯して、これから練習できると思って今回も1つ教訓になった。



前回負け、今回引き分け。次回は、勝ち。





この順番で1つずつ階段を上がっていくんだろうなと思い、この日の試合を終えた。


帰りの電車でもまだ鼻のあたりがヒリヒリだった。



「早く勝利の女神微笑んで欲しいなぁ」


と思いながら、家まで帰っていった。









自分の人生で格闘家でいられる期間は、限られている。




格闘家人生で稼ぐお金のことも念頭に入れながら、戦っているが



今はMMAという競技で、ただ勝ちたいという純粋な気持ちが強い。











数年前まで自◯願望が強かった自分だが、格闘技によって前向きな人生にしていくことができているから、ありがたい。




格闘技の試合の日は、今日が人生最後かもしれないという感情にいつも以上にスイッチが入る。


だから試合が終わった翌日に生きてたら、朝日を見て拝んでいる。




そういえば、アルバイトの話を忘れていた。w



5月の振り返りで思い出そうとしたが、自分は6月末でこの時のバイトは辞めたので、あまり記憶に残っていなかった。



ほぼ格闘技だけに集中したいので。w




嫌だった出来事や日常の不満をネチネチと思い出して書くのは性に合わないっぽいので、


アルバイト話は保留とする。以上、5月の振り返りだった。




































































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