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Matrix Powerwatch2 を手放しました

今年の2月から4か月間、毎日スマートウォッチとして使用してきましたが、先日手放しました。出品情報として書きはじめたものの変にネガティブな情報で買い叩かれても困るので不採用にした文章が日の目を見る場所がないので、見直してここに残します。

購入から入手までの経緯

indiegogoのキャンペーンで2019年2月に299ドル+送料で購入しました。当時、ウルトラマラソンを始めていたのですが、他のメジャー製品も10万円以上の最上位機種でやっと対応し始めたところで、この価格で12時間以上アクティビティログが取れるなら!と飛びついたところでした。

なお到着は一年後の2020年2月1日でした。他の国では関税が高いという不満が出ていましたが、少なくとも私は請求されませんでした。

売却時のソフトウェアバージョン


ソフトウェアは6/8時点で最新のv2.5.6r0、iPhone SE(2020)で使用していました。

なおこのバージョンでは、バッテリー消費を減らすために就寝時の自動スリープモードという機能が追加されたのですが、起床後一回目のアクティビティはGPSログの保存に失敗するという不具合が発生しています。

Never charge againは本当か

本製品は体温発電、太陽光発電の機能があり、「Never charge again」という景品表示法上、問題がありそうなキャッチコピーで販売しているので本当に充電不要なのか?という疑問について述べます。結論をいうとはじめの1ヶ月は下記条件で無充電で過ごすことができました。しかし在宅勤務が増えてからは2週間に一度程度の充電が必要でした。

無充電で過ごせたときの利用状況は下記です。在宅勤務が増えて1点目の日中の外出が無くなったことで充電が必要になったと思われます。

・入浴時以外は常時着用し体温発電

・毎日通勤で日中に数十分、太陽光発電

・週に3日間それぞれ1時間程度夜間にGPSを用いてランニング

Amazfit BIPなど充電なしで1か月以上使えるスマートウォッチは他にもありますが、GPSも使って、となるとここまでもつ機種は無いのでは?と思います。

4カ月ほぼ24時間着用しての劣化具合

ベルトの数カ所に擦れができました。バンドが千切れようなことはありませんでした。ディスプレイのコーティングが剥がれるというレビュー記事もありますが、購入時すぐに強化ガラスフィルムを貼ったので分かりません。こんなマイナーでもガラスフィルムあるんですよね…。


日本語対応状況

通知、メニューともに標準で日本語化されています。ただし絵文字は文字化けします。iPhoneで使用するぶんには通知は見るだけの機能です。返信は出来ません。またPowerwatch側の通知をクリアしてもiPhoneの通知表示は消えません。スマートウォッチで見た後にiPhone側でまた見ることになって正直うっとうしいです。

アクティビティ機能について

ヘルスケア連携(歩数、心拍、睡眠)、Strava連携、GPSの精度について述べます。

iPhoneでは歩数、心拍、睡眠をヘルスケアに連携出来ます。昼寝を記録してくれないスマートウォッチも多いですが、この機種は昼寝も問題なく記録してくれます。将来的には自動で取込みする予定はあるようですが、私が手放した時点ではアクティビティを含めて、いずれも手動同期による取込になります。なお、AndroidはGoogle Fitに連携するとのことですが使っていないので分かりません。ランニングの記録は専用のアプリでも見れますがStravaに連携できるので、基本的にはStravaで管理してくださいという方針のようです。

現在地取得は、みちびきには対応していないようです。Discordでの開発者の回答によるとチップとしての機能はあるようですが「色々補足すると電池の減りが早くなるしGPSだけで十分でしょ?」という回答でした。なお初回のGPS補足は数分かかりますが、A-GPSにより一度掴んだあと次回からは1分程度で掴むことができます。記録精度としてはStravaのログを見ると1秒間隔で取っているのですが、みちびきに対応していないためなのか、ソフトウェアのせいなのか、直角カーブのランニングがほとんど円弧に記録されます。

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アクティビティでの不具合として、v2.5.6r0では確認出来ていないのですが、その前のv2.4.8r0では0時を跨いだアクティビティは0時までしかGPSが保存されないという現象がありました。

また59分59秒まではウォッチ上で59:59と表示されるのに、その次から秒表示が切り捨てられて01:00となります。好みの問題かもしれませんがランニング中はずっと秒表示も見たかったので、バグとして連絡しましたが、取り合ってもらえませんでした。

なお手放す直前まで知らなかったのですがアクティビティの保留は出来ません。終了の確認画面が出ている間もタイマーは進んでいます。

心拍計測機能について

心拍については他に測れる装置を持っていないので精度はよく分かりません。アクティビティ中は登り坂やスピードを上げた区間とグラフの上昇はだいたい一致しています。とはいえ、手首の血流をみているだけなので肌との触れ具合によって、グラフが突然ストンと落ちる区間もあります。

その他の機能(アラーム、バックライト、ウォッチフェイス)

アラームはプリセットが3つでそのうちひとつをアクティブにする仕様です。複数同時には設定出来ません。バイブレーションはあまり強くありません。私は目覚めることが出来ませんでした。以前使っていたPebble Timeでは非常に重宝していた機能なので、これが手放した一番の理由かもしれません。

またFacebookやDiscordのグループによると再起動を繰り返す個体もあるらしく、再現手順のひとつとしたアラームやタイマーの設定があげられていました。

バックライトはチルト、シェイクのどちらかの設定と、バックボタン長押しで点灯します。時間帯や周囲の明るさによる設定は出来ません。私はチルトで使用していましたが、ランニング中はほぼ点灯しませんでした。

ウォッチフェイスは1種類のみで変更出来ません(下部の歩数表示をボタンで心拍、発電量に切替は可能)。開発手順が公開される予定になっていましたが、現時点では公開されていまさん。

それでも手に入れてみたい人へ

不満な点をつらつらと書きましたが、まだ正直ソフトウェア全体の成熟度が低く、操作性や機能性で他のスマートウォッチに比べて劣る部分は多数あります。それも含めて楽しめる人におススメします。


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