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ズッキーニと玉ねぎのベーコン炒め

最近やや調子に乗っている。先日のパプリカで文字通り味を占め、また馴染みのない食材に手を伸ばした。ズッキーニだ。

その気になってみると、スーパーの野菜コーナーで売られている馴染みのない食材はいくつも目に付く。ズッキーニなど常連の顔でどっさり在庫が確保されているが、今まで気にも留めていなかった。こちらの解像度で世界は容易に見た目を変える。1本98円。取り敢えずで購入し、帰宅後レシピに考えを巡らせた。結果としては奇をてらわない、スタンダードな炒め物の構えに。

1. ズッキーニを1本と玉ねぎ半分を賽の目切りにする。
2. ベーコンも小さく切り分け。今回は5枚入りのパックを2つ使った。
3. オリーブオイルを熱したフランパンに野菜→ベーコンの順に炒める。
4. 塩コショウと顆粒のコンソメ4.5g(スティック1本)を加えてもう少し追加で熱し完成。

ズッキーニを切る。キュウリの亜種だと思い込んでいたが切ったときの手応えが全然違う。想定していたしゃくしゃくという音はなく、たむたむ、というような、ゆでたジャガイモに近いでんぷん質の詰まった雰囲気の手応え。おまけに切り口は少しぬめりがあるようだ。似たものとして里芋が脳裏に浮かび、まだ知らない味にも想像が膨らむ。このご時世なので外食など絶対どこかで口にしているとは思うが、それと知って味わったことは無い。初手で遭遇した予想外のイベントに少しテンションを上げ、切り分ける包丁のリズムが心なしか早まっていった。

調理に滞りはなく、然して完成。玉ねぎベーコンを炒めただけで味は保障されている訳だが、期待に応える、ごはんの進むおかずになった。顆粒コンソメは半分でもよかった気がする。スティック1本を使い切りたいという理由で分量を決めるのはあまり良くない。
そして注目のズッキーニだが、なかなか素朴な味わい。切っているときに見つけたぬめりなどは消え去っている。キュウリのような茄子のような、わずかにジャガイモのようなほくほくとした感じもあるか、と(描写を目的に)様々思いを巡らせてみたが深入りはやめることにした。そもそも馴染みのあるキュウリなどからして、改めて味を文字にするのは至難の業だ。前述の比喩は思いつきの与太話と一蹴していただければと思う。過度に主張しないタイプの食材であることくらいが伝われば十分だ。

味変としてタバスコを少々。ひところ色々な物をタバスコで辛くするのにハマっていたため、ピザがご無沙汰な割にタバスコが常備されていたので採用してみた。今回コンソメが濃かったのでやや過剰ではあったが、取り合わせとしてはとても良い相性だった。


なお今回参考にしたレシピは↓の「塩ラタトゥイユ」。なんだが、ほとんど言うことを聞かず別物の料理になってしまっている。ヒントを得た、という程度に留まっており動画のおいしさは全く体験できていないので、折を見てちゃんと従ったものにも挑戦したい。

料理をしていると、終わった後に「折を見て次にしたいこと」が大抵一つは発生しているような気がする。そのうちどれほどが実現するかはさておき。

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