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2022年音楽個人的ベスト30(下半期編)

つづきまして。

上半期15から続いて下半期15です。12月購入のものなんかは評価が定まりきってないままでやや甘めのリストインしがちなんですが、それもまた一興ということで。特に12月後半のリリース作になると、購入を来年まで後回しにして来年のノミネート枠に入れる、という妙な配慮をしたりしています。なぜならレギュレーションを以下に置いているから。

  • 対象は「2022年に購入した音源」。リリース年は考慮外です。

  • 選考基準は「より強く印象に残ったもの」。記憶力の関係で最近の作品が有利なんですが、そこはなんとなく配慮しつつ。

  • 基本はアルバム単位で、上半期15作品・下半期15作品の合計30作品(これは結果的にこうなっただけ)

  • 20作品の中での順位付けは行わず、購入順で古い物から淡々と挙げていきます。

世間の流れに取り残されても飄々とやっていき。趣味らしく自由な音楽ライフでいきましょう

下半期ベスト

"DISTRACTION HITS" by MOCHITSUKI

"Pressure" by Wage War

6月から通い倒しているバーでマスターとDjentの話で盛り上がり、その流れで教えていただいた奴。酒飲みながらあれがええこれがええと話をするのは楽しいですね。

こちらは2019年作で、最新アルバムは2021年作の「Manic」。こちらも折を見て聴きたい。

"A Little More Personal (RAW)" by Lindsay Lohan

さきほどに引き続き、バーにて出会った曲。たまーにある、歌詞の印象が強い曲。カヴァー元が80年代という所で、比べて聴くとかなり印象が違う所も面白い。

"SOLITAER" by The Hirsch Effekt

twitter上で全然言及してないけど超聴いてました。ドイツ産カオティックハードコア3ピース。非常に安定感のある攻撃力を持った逸品で、コラージュアートなアートワークも雰囲気にマッチしていてとてもすき。

"Celebrity Therapist" by The Callous Daoboys

"In The Dark" by Abrams

"The Impassable Horizon" by Fractal Universe

こちらは2021年リリース作。

"Empyrean" by Fallujah

「アトモスフェリック・デス・メタルってなんやの?」という標榜に関する部分はオタクにしか刺さりづらいですが、今作は割と広くお勧めしたい完成度の高さを誇る…と思ってます。

"TEKKNO" by Electric Callboy

結成当初は「Eskimo Callboy」というバンド名だったが社会的怒られに配慮する形で今はエレクトリック。
イケイケノリノリなEDM要素を盛ったメタルコアで、シンプルにヘドバン訴求力が高い。おバカなMVも合わせて、聴いてるとなんだかんだ元気が出る。

"Violate Consensus Reality" by PSYCHONAUT

非常に良かったです。
「psychedelic post-metal」を標榜するベルギーのバンド。どっしりとした曲展開と伸びやかな歌メロの取り合わせはまさにポストメタルと言った風情で、かつリフの鋭さやテクニカルなフレーズもしっかり前面に出ているところがアツい。特に1,2,7曲目がお気に入り。
若干ストーナーめいたザラつきも垣間見られ、その点でMastodonやThe Oceanのファンに推したい逸品。

"Prussian Gloom" by Strawberry Girls

"Ayam" by Disillusion

個人的に珍しく、twitterでの言及ゼロのまましれっと買って聴いていた。

ドイツ産プログレッシヴメタルの3年振りとなる4th作。Opethがよく引き合いに出されるがそれは初期2004年頃の印象であり、今となっては(どちらとも)大きく変貌を遂げている。オペラを連想する歌唱やストーリー性のあるダイナミックな曲展開が魅力で、前作からの正当進化と言った風情の完成度ある逸品。2曲目、4曲目あたりが印象深い。

個人的にはRammsteinを連想するバンドだが、音楽性が似ているかというとそうでもない。

"Arsenal of Hope" by Deaf Radio

3曲目「Arsenal of Hope」や7曲目「Havoc」もお気に入り。

"Inhale" by Jonathan Crossley


"Cave World" by Viagra Boys

"Return To Monke"の「書を捨てよ、町へ出よう」なノリで猿化を推奨する歌詞に感銘を受けてアルバムを買ってみたら思った以上の怪作だった。
ブルース節全開なヴォーカルと手数の多いドラムに硬派なリフを敷き詰めるベースを軸に据えつつ…奔放にうねるサックスと端をなぞる程度の徹底して存在感の薄いギター、そしてそれらを上からぐちゃぐちゃに掻き回すキーボード(ないしダブ要素)。ううむややこしい。

普段ギターオリエンテッドな音に慣れきっている耳には新鮮を通り越した困惑があり、しかし歌メロのやさぐれたエネルギーにすべてを持っていかれる。前述"Return To Monke"は12曲目のラストトラックだが、そこに至るまでも捉えどころのないキラーチューンが飄々と踊っている。3曲目、8曲目辺りが印象的で、なかなか他では味わえないタイプの酩酊感を覚える。

おわりに

上半期に比べればバラエティ豊かな気がしないでもない。

リストにまあまあの偏りがあるものの、なんだかんだフュージョン作などを定期的につまんでいたりします。買った音源は業務中BGMとして2週間繰り返しっぱなしが常なんですが…お洒落な音については聞き流してしまうのか、こういったリストからはこぼれてしまいがち。まあ、根がヘヴィミュージックのリスナーということである程度は宿命なのかもしれません。

なにはともあれ、2023年も良い出会いがたくさんありますように。


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