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茄子とパプリカのツナ炒め

洋食が作りたいというただそれだけで買った赤いパプリカが、一週間後も新鮮そのままに冷蔵庫の中で転がっていた。

自炊をやっていると和食率が異常に上がってしまう節がある。醤油の汎用性が高すぎるせいだと睨んでいる。レシピを調べて作るにしても、気が付けば酒とみりんを大さじ1づつ入れている(これはこれで料理習慣としての進歩は感じられる)。卵料理だと洋食に寄るかと思いつつ、今日は目玉焼きに醤油をたらしていた。醤油の汎用性が高すぎる。
そんな現状に抗うべく、見るからに洋食な野菜としてパプリカを買ってみたが、買っただけではどうにもならず、一週間経つまでレシピも調べずオブジェと化していた。

どうにもならないのでレシピを調べよう。

パプリカとツナ!

パプリカと茄子!

ツナ缶がひとつ余っていて、茄子も買ってきていた所だったので合わせることにした。何より、パプリカとツナの取り合わせに強く興味がそそられてしまった。明確なレシピは無くとも、材料の雰囲気だけで進めていく。

パプリカ1個を切る。ピーマンと似て非なる、デカくて厚い存在感。縦十字に切り分けてから細切りにしていくと、よく見かける感じのかたちに。茄子は丸いシルエットにしたかったので輪切り。茄子も1本。

ツナ缶の油をフライパンに広げ、おまけにオリーブオイルを少し足してみる。このオリーブオイルも洋食が作りたいだけの理由で買ったもののため一週間未開封だったものだ。味にどう影響するかは分からないが洋食寄りにはなるだろう。
ツナ缶の油は火にかけると盛大に跳ねる。炒め物に使うのは向いてないんだろうなと思いつつ、大人しくはねた油に付き合う気はないのでさっさと切ったパプリカを入れて炒め始める。基本サラダ油かごま油ばかり熱しているので香りが新鮮だ。火が通ったような気がしてきたら茄子を追加、その後さらに火が通ったような気がしてきたらツナを入れてなんとなく味塩コショウを振る。

次に粉末だし…を加えると和食になるので醤油…も和食になるので、顆粒のコンソメを入れる事に。
「お湯または水300mlにスティック1本(4.5g)を加え料理にご使用ください。」スティック1本分をそのまま投入。まあだいたいそんなもんやろ。

然して完成。ツナ缶という既製品も手伝って安心のおいしさ。パプリカの甘さはおかずになる甘さという印象で、出汁醤油の甘辛ともまた違うので当初の需要に合うものになった。うん。洋の味付け。

元々目分量でなんとなく調理するたちではあるので、レシピ参照で得た知見をその「なんとなく調理」に還元していきたいと画策している。

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