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「ボーダーライン」

誰も止められない―。

こんにちは、まぐろです。今回の映画は「ボーダーライン」。なんとまたもやAmazonプライムです。なのでプライム会員は無料で見られます。

あらすじ

巨悪化するメキシコ麻薬カルテルを殲滅すべく、特別部隊にリクルートされたエリートFBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)。特別捜査官(ジョシュ・ブローリン)に召集され、謎のコロンビア人(ベニチオ・デル・トロ)と共に国境付近を拠点とする麻薬組織・ソノラカルテルを撲滅させる極秘任務に就く。仲間の動きさえも把握できない常軌を逸した極秘任務、人が簡単に命を落とす現場に直面したケイトは、善悪の境界が分からなくなってゆく。麻薬カルテルを捕えるためにどこまで踏み込めばいいのか?法無き世界で悪を征する合法的な手段はあるのだろうか?得体の知れない悪を前に、知れば知るほど深くなる闇の行く末とは―。(プライムビデオ説明欄より)

原題は「SICARO」、スペイン語で殺し屋です。ボーダーどころじゃねぇじゃねぇか。真っ黒だよ。

一寸先は闇の麻薬戦争

二人のおっちゃんと主人公のケイトをメインに話は進んでいきます。平気で銃撃戦はするし、道は特権的に通れるし、違法な捜査もガンガンやります。まさに殺し屋。

そこまでしなくても・・・と思わされるシーンが多く、というかほぼそうでしたが、得体のしれないおっちゃんがオオカミのように麻薬組織の構成員を仕留めていく様子はさながら後半のゼロ・ダーク・サーティと通じるところがあります。アレハンドロが普通にケイトを撃ったシーンはマジか?!と思いました。

さすがに盛ってるところがあるんじゃないか?と思いました。同じことを思う人も多いはずです。しかし、メキシコの市長が麻薬撲滅を掲げた結果殺害される事件がありました。映画だから、で済ますことはできないと思います。

後半では、CIA特別捜査官マットが何も知らないケイト達を雇った理由、アレハンドロのは何者で目的は何なのか、そして最初からずっと出ていた町の警官など全ての伏線が回収されます。

善悪って何だ

悪いことはしてはいけません、と多くの大人に教えられるものの、何が悪なのかについてはあまり考えたことがない人は多いのではないでしょうか。

アレハンドロの過去を知った後では彼の行動が悪だとしても責めることはできないと思います。悪は排除すべきだ!と何も考えず判断できません。善悪はグラデーションです。正しくない正義。

それでも、麻薬戦争は終結しません。ゼロ・ダーク・サーティと同じく、答えの出ない問いをぶつけられた気がします。

Time to meet God.

それにしてもアレハンドロを主役にしなかったのはうまいなぁと思いました。

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