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アメリア・イアハートとマーケティング専攻の学生

「アメリア・イアハート」

私がそう答えると教室が一瞬静まりかえり直後に騒ついた。

マーケティング戦略論の授業中に教授が私を指名した直後のことである。

「世界で初めて大西洋の単独横断飛行に成功したのが誰だか知っていますか?」

1927年にリンドバーグが成功したことを知っている学生はいたはずだ。

「知っていたら挙手してください。」

誰も手を挙げないので教授は続ける。

「リンドバーグという人が1927年に達成しました。」

教授はさらに問いかけた。

「では2番目に大西洋単独横断飛行を達成した人の名前を知っている人はいますか?」

再び誰も挙手しない。

教授が私の近くに歩み寄ってきた。

「誰も挙手しないですね。ではあなたどうですか?知ってます?」

「アメリア・イアハート」

私がそう答えると教室が一瞬静まりかえり直後に騒ついた。

教授は驚いたような喜んだような表情をした。

「なんで知ってるの?」

「本で読みました。」

その教授は当時の学部長だ。

マーケティング戦略論は上級生のみ履修が許可される授業だった。

1年生でも履修することができたのはマーケティング論。

別の教授が担当していたマーケティング論の講義で最終回に推薦図書一覧が共有された。

推薦図書は全て読んだ。

学部生向けのものも、大学院生向けのものも。

その後、私はマーケティングを専攻することに決めた。

上級生になりマーケティング戦略論の履修が確定する頃には担当教授の著書全てに目を通していた。

「アメリア・イアハート」

今の大学生はどのようにマーケティングを学んでいるのだろうか?

参考資料

https://www.little-eyes.net/book/2010/06/06/post_338/

https://www.benkan.co.jp/column/6026.html

https://w-rdb.waseda.jp/html/100000265_ja.html

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