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パリ舞台のミュージカル〜ムーラン・ルージュとオペラ座の怪人〜(ネタバレ含)

こんばんは。
たまたまですがムーラン・ルージュのミュージカルとオペラ座の怪人の映画4k版を見る機会が最近ありました。
どちらもパリを舞台にしてる話だなーと思って見ていたら、2つの共通点と相違点に気づき、面白いなと思ったのでここに綴っておきます。

ネタバレあるので嫌な人はここでさよなら!!

共通点

似てる点はズバリ、1人の美しく魅惑的な歌姫を巡って2人の男が対立し嫉妬し合う、という点です。さらに、その歌姫は生きる為にどちらか本命でない方を好きでいるフリをする必要性があった、というのも同じです。

ムーラン・ルージュでは看板娘、サティーンが、クラブの継続を図る為金持ちの公爵の恋人となります。が、本当に心惹かれているのは貧乏な物書きのクリスチャン。

オペラ座の怪人でも、人々を虜にする美声をもつクリスティーンは、音楽の天才であるも孤高で、自分の思い通りにならないと人殺しさえも躊躇わない怪人の束縛を解くため、彼を好きでいるふりをします。ですが幼馴染で子爵のラウルと再会した瞬間に恋に落ちています。(本当は怪人に対しちょっと恋心?慈悲?もあったのでは、という見方もなきにしもあらずかもしれません。しかし本命はラウルであることに間違いはないでしょう。)

このように、2つの作品は才能あふれる美女を巡る三角関係を描いてる点でとても似通っています。

相違点

では何が決定的に違うのか、それは女の人を取られている側の視点で語られるか、束縛している側で語られるかだと思います。

ムーラン・ルージュではスポットが当たるのはボヘミアンであるクリスチャンの方。若くピュアで一途な恋をしているのに、金で恋人を買われ、なんとかして彼女を自由にさせてやれないか苦戦し嫉妬に狂う様子が鮮明に描かれています。

対してオペラ座の怪人では、フォーカスしているのはクリスティーンに執拗に執着し逃がさないファントムの方です。幼い頃に酷い扱いを受けそれがトラウマとなっている、という背景や、見ているこっちが恐怖を抱くほどクリスティーンへ粘着している様子など、生々しい描写が続きます。

一途男の視点かヴィランの視点か、これが真逆であるのがこの2つの作品です。

まとめ、個人的な感想

以上、2つのパリで起こるミュージカルを比較して見ました。
どちらも音楽性が非常に高く、人生に関する学びも多い作品なので大好きです。

ムーラン・ルージュは偉大なアーティスト達がつくった名曲を盛りだくさんに使い、コミカルなシーンも混ぜながらテーマはしっかりと伝わってくる作品です。最近はサウンドトラックをずっと聴いてます。

オペラ座の方が内容はだいぶ重いですが、このなかの曲全てを書き上げられるアンドリューロイドウェバーは本当に天才だと感じました。また、小さい頃はファントム可哀想だなとかなり同情していましたが、今見たら、いくら悲しい過去があってもそれを乗り越えて歪んだ心を持たずに済む方法はあるし、社会の仕組みとしてそのような人を生み出さないための援助も必要だな、とかまで考えられる様になったので、成長したなーと勝手に関心してました。

あと2つの作品を見て思ったのは、男を惹きつける才能と魅力溢れた女性って必要以上に苦労することが多そうだな、ということ。
歴史上でも絶世の美女って苦労人多い気がしますね。
これについては気が向いたらまた記事にします。
では今日はここら辺で。

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