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【作詞に役立つ 検索ワード】作詞家の検索履歴さぐってみた

 
 私の親戚の話です。アメリカでいうフリップフォン(日本で言うガラケーですかね)をずっと使っていた90代のおばあちゃん。最近、電話会社の事情で携帯電話の機種を変更しなければならなくなり、機種変したら…ちょっとした操作の違いに四苦八苦。一方3歳の親戚の子供は、親のiPhoneを勝手に使って、勝手にフェイスタイムで電話かけてきました。こういうのをデジタルネイティブっていうんでしょうね。3歳と90歳のジェネレーションギャップを感じました。
 もちろん私はデジタルネイティブではないけれど、小学生の時にはワープロ(知らない?ワードプロセッサ専用機。世代がバレるなあ。)を使っていて、現在に至るまでずっとパソコンとともに文章作成をしています。だから作詞も絶対パソコンが必要。稀に途中まで紙に書いたり、スマホに書いたりはするけれどね。そして、作詞の準備段階や、作詞中もずっとWebブラウザを使っています。この前いつものようにGoogle検索をしようとして、あまりに同じワードがならんでいるので、おもいっきり遡ってみたんです。そうしたら、自分の作詞方法が明確にわかりました。作詞家sorano、こればっかり調べてるじゃん!でも、そのワードが確実に作詞に役にやっているということなんですよ。ということで、今日はあなたの作詞に役立つかもしれない⁉ 検索ワードをご紹介。

≪○○ 歌詞一覧≫
 これは皆さんも作詞始める前にやっていますよね?〇〇のところにはアーティスト名が入ります。作詞をするターゲット・アーティストの過去作品調べです。過去作全部の歌詞を読めばそれが一番良いのですが、そこまでの時間がないときは、タイトルからそのアーティストの傾向をつかむようにします。また過去作と丸被りのタイトルはいただけないので、それがないかを調べます。


≪類語/Synonym≫

 例えば、「悲しみ」という言葉を使いたいとき。でも音にハマらないとか、1回すでに使ったからほかの言葉を使いたいとか、そういう雰囲気の言葉でもっといい言葉が欲しいとか…そんな時に類語はよく調べます。類語=類義語は、違う語句だけど同じ内容・意味の言葉です。類義語のなかで、意味がほとんど同じ言葉は同意語もしくは同義語となります。ですから、幅広く調べるためには「類語・類義語」で調べた方が多くの言葉を検索できます。日本語に対しては類語で調べますが、英単語に対してはSynonymで調べます。
Synonym(シノニム)=類義語・同義語
Thesaurus (シソーラス)=類語辞典
Antonym(アントニム)=対義語


≪韻/Rhyme≫

 無駄にこればっかり調べてるっ。趣味だからね、仕方ない。とにかく、いいところで韻を踏みたい。英語だけでなく、日本語も。最近は日本語の「韻」に関するサイトが増えてきたので、ダイレクトに「韻」と検索してみるときもあるけれど、たいてい言葉サーチですね。≪ね で終わる言葉3文字≫とかって地道に調べます。一方、英単語はRhyme(ライム)と調べればものすごくたくさん出てくるので、英語はラク。


≪名言/Quote≫

 これはなかなかアイデアが出てこないことによく使います。正直に言って、日本語ではあまり調べません。日本語の名言って、大げさすぎてピンとくるものがないから。むしろ日本語の場合は、キャッチコピーで調べたりしますね。英語の場合は「Star quotes」と検索すると、星に関する名言、格言、小説の一節などが検索結果にでてきます。こういうのを読んで、ピンとくるものを探し、そこから広げることは多いですね。


≪画像≫

 インスピレーションを得るためにも画像はよく使います。作詞開始から終了まで、方向性を見失わないように、その画像をいったんデスクトップに保存して見返すなども。

≪畳語/オノマトペ≫
 
 我々とか泣く泣くとか、同じ言葉を繰り返す語を畳語(じょうご)といいます。畳語の中でもよく知られているのがオノマトペですよね。オノマトペは擬音語・擬態語という意味なので、畳語ではない言葉もありますが、畳語もたくさんあります。キラキラとかフワフワとか。日本語は他の言語に比べてオノマトペの数がとても多いのだそうです。
 個人的な意見ですが、作詞において、言葉は繰り返せば繰り返すほど印象に残ると考えています。まったく同じ言葉をリフレインするのが一番わかりやすい繰り返しですが、それだけでは飽きられてしまいますよね。そこで同じ同じ音で印象付けるのが韻なのですが、韻を踏みつつ、独特の面白さや可愛さを足すことのできる畳語は最強です!


 ということで、私の検索履歴は上記の言葉で埋め尽くされておりましたっ。作詞方法に正解もへったくれもなく、何でも自由です!ただ、これためしてみようかな?と思ってもらえるワードが1つでもあれば嬉しい。


#作詞 #作詞テクニック #歌詞 #作詞家

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