見出し画像

日本語を大切にしながら、世界を目指す作詞家になりたい

 持論ではあるけれど、日本国内に住んでいる日本人より、海外に住んでいる日本人の方が、「日本人としてのアイデンティティー」をより強く持っていると思います。それは良い悪いという問題ではなく、波にもまれるなかで自然とそうなるということです。人生の半分ほどをアメリカで過ごしている私も、自分が日本人であるということを嫌というほど自覚していて、そして日本語をとてもリスペクトしています。こんな言語は他にない。平仮名、カタカナ、漢字が織りなす繊細な日本語は、他言語にはない独特の世界です。もちろん、英語も好き。けれど、やはり日本語を使った作詞家になることを、あきらめることはできないのです。

 作詞家として活躍したいと考えた時に、アメリカに住んでいるのだから、当然アメリカで動いた方が良いのかもしれません。(すごく難しいけれど。)でも日本語での作詞がしたかったので、結局今のように、アメリカにいながら日本の楽曲コンペ、作詞コンペに参加しています。soranoが歌詞を担当した楽曲の一部がこちら。

私が携わった楽曲で、一番知名度の高い曲でしょう。ダンスナンバーは得意です。(英語歌詞も書いております。)

soranoのデビュー作品はゲームタイアップの曲でした。

ノリが良い曲は歌詞も書きやすいです。

切ない系のミディアムナンバーも好きです。

 今、ようやく日本のアーティストも、海外をめざすようになりました。そしてたくさんの日本人アーティストが英語で歌を歌っています。そのことに異論はありません。ただ私は、もっと日本語を武器にするべきだと思うのです。確かに英語を話す人は世界たくさんいるので、英語で歌を歌えばたくさんの人に届くでしょう。でも、英語圏の人たちは、英語など何も珍しくないのです。それよりも、自分たちのアイデンティティー「日本人」であることに誇りを持って、「日本語」を歌えばいいと私は思います。

 アメリカ人が「日本語」を使うと”文化の盗用”になるので、アメリカ人は決して日本語で勝負できないのです。(2019年のアリアナ・グランデの炎上しかり。)日本人というアイデンティティーを背負っていれば、日本語という文化で勝負ができる。全編英語の歌詞を歌っている日本人アーティストを、否定しているわけではありません。でも、日本語をうまく使っていく方法はあるのではないか、とずっと思っています。BTSだって、韓国語と英語が混ざった歌詞を歌っています。初めて全米1位をとった日本人(アジア人)の坂本九さんは、日本語の歌を歌ったのです。英語はあくまでコミュニケーション・ツール。SNSなど利用していくうえで、もちろん英語は必須でしょう。でも歌に関しては、英語歌詞が必須であるとは思いません。

 それに母国語の力は、やはりすごいのです。ラスベガスで初めてセリーヌ・ディオンのコンサートに行ったとき、彼女が1曲だけフランス語の曲を歌いました。セリーヌはフランス語が母国語のカナダ人です。タイタニックの曲など、英語のヒット曲よりも、セリーヌが昔から好きだったというフランス語の曲に、とても感動したことを覚えています。母国語は、歌い手さんにとっても一番の武器になるのでしょう。

 私は、美しい日本語を歌ってくれるアーティストさんとご縁があればいいと願う一方で、世界へ挑戦する日本人アーティストの楽曲に携わりたいという思いがあります。やりたいことはたくさんあります。一つでも多くの夢を叶えたいです。

#作詞 #英語歌詞 #日本語歌詞 #作詞コンペ #安室奈美恵

#島谷ひとみ #OhMyGirl

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?