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ポッドキャスト:「展覧会の自然、文体、作家主義:「実効ガラ」からの脱出ゲーム」の、補足

美術家・大岩雄典《カードゲーム》のプレイにより成り立つ分散型自律の展覧会「実効|Work」について、本展のコーディネーターの西村梨緒葉さんと一緒に話すポッドキャストを収録しました。

コーディネーターたる西村さんは本展でいかなる役割を果たしたのか、またこの展覧会にゲスト参加するにあたりわたし(河野)が制作したテクスト『遊戯体練習法』とはなにか、
そもそも展覧会の「分散型自律」、あるいは作家主義の放棄は可能なのか、といったことについて、楽しげに(しかし遠慮なく)対話しています。

以下、本エピソードの補足資料を列挙します。

補足資料

実効|Work

「実効|Work」は、あるひとつの作品を遊びつづけ、作品にはたらく新たな動詞「実効」を提案する展覧会です。


ラスメニーナス風?「実効」図解(戯画、落書き)


一日座長企画「プレイの(文)体を練習する」

レーモン・クノーが99の文体練習を試みたように、《カードゲーム》の遊戯体=プレイスタイルを練習するための49のバリエーションを準備しました。
スタイルを切り替えることで、言葉のなかにひらかれる視点や時間の現れ、まじめさや本当らしさの度合いはめまぐるしく変化します。言葉遣いや抑揚をわずかに変えてみるだけで、ひとは簡単に架空のだれかに憑かれ、無邪気なせりふが策略や裏切りをなし、数値の変化が物語を帯び、ゲームは歌に、カードは家に、呪文は占いに、宣言は命令に、たったいま起きたことが思い出に、あるいは見果てぬ夢にも転じます。何度起きてもまた醒める夢。眠りのなかに見つかる新たな寝台。本当らしさの綻びのかたちを確かめながら、没入と正気のあいだの往還をあれやこれやと練習してみましょう。(概要文:河野咲子)


『《カードゲーム》のための 遊戯体練習法』

『《カードゲーム》のための 遊戯体練習法』は、もっぱら大岩雄典《カードゲーム》を鑑賞するために用いるテクストです。

ポッドキャストの目次

展覧会の自然、文体、作家主義:「実効ガラ」からの脱出ゲーム
スピーカー:西村梨緒葉 & 河野咲子
大岩雄典《カードゲーム》のプレイにより成り立つ分散型自律展覧会「実効|Work」について話します。

① 作家とコーディネーターの関係性/契約内容を「真に受ける」/展覧会の「自然発生」はありえるか/実効ガラ図解:作品に閉じ込められる(没入した)来場者/自律性に隠れた作家主義/「分散型自律」の文体は関係者に対してもっぱら失礼!/1000年の忘却を1年でおこなう/「詠み人知らず」のロマンティシズムと傲慢さ/コーディネーターの役割について
②『遊戯体練習法』とは/《カードゲーム》をきちんと遊ばないためのスタイル集/没入の剥落、虚構の切れ目を快楽すること/たとえ展覧会に出口がないのだとしても…/ゲームとスタイルのせめぎ合い/勝利をめざすことの非合理性/苦痛な練習、ほとんど非人間的な練習(超絶技巧)/読み物としての練習法/ゲームがなくてもスタイルがある

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