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はじめまして、FLAMMEです。

初めまして。FLAMME(フラム)というウェルネスブランドをやっている渡辺凜です。

FLAMME初の商品として、Makuakeでアロマキャンドルのクラウドファンディングを始めます。

※Makuakeは本日21時から公開されます

学び、たくさんの挫折や葛藤を経て、私の生きてきた26年間で起こった様々な点と縁が繋がって、このブランドを立ち上げるまでに行き着くことができました。

感情が入り込んでかなりの長文(こんなにも文章を書いたのは卒論以来)になってしまったのですが、読んでいただけたら嬉しいです。


FLAMMEブランドコンセプト

YOU ARE ALREADY SPECIAL
FLAMME is here by your side to help you "BE YOU". In this hectic, stressful world, we want to help you rebalance and consciously take the time to focus on yourself. We want to evoke feelings of inner peace.
YOU ARE ALREADY SPECIAL
FLAMMEは、
「ありのままの自分でいられる時間」をお届けします。忙しすぎる毎日の中に、自分のための時間や空間を意識的に作り出せるライフスタイルを提案し、心の平穏をもう一度見つけ出すきっかけになりたいです。
”We want to evoke feelings of inner peace.”

FLAMMEは「一人一人が自分のリズムで生きられる社会を」をVISIONとして、上記のブランドコンセプトを掲げています。

タグラインは#YOU ARE ALREADY SPECIAL
あなたは、あなたのままで、特別。

その人の生まれ持った「個性」こそが一番素敵で、面白くもあると思います。だからこそ個性に蓋をしないで、自分らしく生きられる社会にしたい、そんな思いが込められています。

FLAMMEを通じてより多くの人に#YOU ARE ALREADY SPECIALというブランドメッセージを伝えていきたいです。

FLAMMEは、私の大好きなアロマキャンドルからスタートするブランドですが、キャンドルのブランドではなくウェルネスブランドです。


自己紹介

1994年2月11日にアメリカのポートランドで生まれ、東京で育ちました。
デザイナーの父と専業主婦の母の元で、3歳上の姉と5歳下の弟の間に生まれた、3人兄弟の真ん中っ子です。

父がプロダクトデザイナーということもあり、ものづくりやデザインには幼い時から自然と興味を持っていたように感じます。

東京の公立の小学校に通い、姉が中学受験をしたので私もすることになったのですが、当時は塾に通うのが嫌すぎて、ギリギリまで友達と公園で遊んで宿題は答えを速攻で写して提出するという小学校高学年でした。

中学受験をして「品川女子学院」という派手な制服で有名(?)な中高一貫校の女子校へ入学しました。中高6年間は「バトン部」という、舞台発表で踊ったりバトン競技の大会に出たりする運動部に所属していました。

(高校三年生の引退時、新入生歓迎会の舞台発表での写真)

バトン部は上下関係も厳しく、先輩やコーチと話す時はアップ(俗に言うつま先立ち)など、外の人に話すとちょっと驚かれるような特殊な環境だったように思います。


ものづくりに目覚めた原体験

高校二年生のとき、部活のトップの代として「衣装係」になりました。

衣装係の大きな仕事として、部員が練習時や舞台発表で着る部活のTシャツ製作がありました。例年作られていたTシャツは、よくある形と素材のものだったので、「ただの練習用Tシャツ」として着用されていました。

だからこそ、自分の作るTシャツは、デザインのみならず、形や素材にもこだわり、少しでも部員のみんなに気に入られるものを作りたいと思いました。

(最終的には手前の袖が赤のデザインにしました。)

春からデザインの原案を考え、ラフ画を描き、原画をデザイナーさんと打ち合わせをしながらデータに起こしてもらい、色や形などの微調整をして、形と素材に対応出来るTシャツ業者さんを探し、デザインを入稿して、秋の文化祭前には、出来上がりのTシャツが届きました。

ここにはポンポンを持ったバービー風のシルエットを入れてみよう、袖だけを赤にしてみよう、シルエットはラインが出るようにしよう…出てくるアイデアを形にするのがすごく楽しくて、ものづくりってこうやってやるんだ!とすごくワクワクしたのを覚えています。

(Tシャツは、中学一年生の後輩たちの文化祭の衣装としても使われました)

今までただの頭の中のアイデアだったものが、コンピューター上のデータになり、最終的に自分の手で触れられる「Tシャツ」というモノとして届いたときの感動は、今でも忘れられません。

また、例年基本的には一人1枚しか購入していなかったのですが、このオリジナルTシャツは好評で、2〜3枚以上購入してくれる部員や、部活外の人までも購入してくれて、すごく嬉しかったことを覚えています。

そして何よりも純粋に、自分が作ったもので人が喜んでくれることはとても素敵だな、と感じたことが鮮明に記憶に残っていました。


デンマーク留学

高校を卒業し、大学は国際基督教大学(ICU)に進学しました。

ICUに入学した理由の一つに「留学に行く」という夢があり、大学3年生の時に交換留学制度を使って、デンマーク第二の都市Århus(オーフス)にあるÅrhus Universityに1年間行きました。

留学先をデンマークにした理由は、元々デザインや建築に興味があったこともあるのですが、島国日本にずっと住んでいたので大陸に住んでみたかったこと(正確にはデンマークは半島と島ですが(笑))です。

ですが、私は何事も決断するときは、自分の直感を一番大事にしているので、なんだかんだ最終的には直感で選びました。

私が留学したオーフスはデンマーク第二の都市で、人口30万人程の小さな学生街です。首都のコペンハーゲンからは300kmほど離れており、ドイツと陸続きの半島(Jutland)側に位置します。

オーフスでの1年間は、私にとって人生のターニングポイントで、自分が何をしたいのかについて、初めてゆっくりと向き合うことが出来ました。

常に慌ただしい東京で育った私にとって、小さな田舎街オーフスでの生活はとても新鮮でした。そして環境ががらっと変わったことで、自分を見つめ直し、新しく出会った人達と話す中で、自分の考えが少しずつ変化していくことを感じました。

それまでの私は、「狭い世界の中の当たり前」を信じて生きてきたような気がしたのです。大学受験のために猛勉強し、高校を卒業したら大学に入り、大学を卒業したら新卒で企業に就職し…など、常に他者と比べられながら、焦りながらも「どこかの誰かにいつの間にか決められてしまっていた社会のルール」に必死について行く。この「当たり前」に対して、疑問を感じたことがなかった。

デンマーク人は、高校卒業後にストレートで大学に行く学生の方が少なく、中学から高校の間や、高校から大学の間などにギャップイヤーを取り、世界を旅したり、憧れていた仕事に一度就いてみたり、住んでみたかった国や街に住んでみたり…など、他者と比べるのではなく、自分の中でのベストを尽くすことを大切にして、今その瞬間の自分のやりたいことに素直に生きているように見えました。

そんな姿を見ていると、自然と自分の今までの生き方を見つめ直すようになりました。

もしかしたら、人生の選択肢は無限にあるのに、自分を信じることや社会の反応が怖いから、社会に定められた流れに乗ることで、自分で決断する責任から逃げてきたのかもしれない。

オーフスでの一年を経て、自分が今この瞬間に何をしたいのかを中心とした人生の送り方もあるのだということに、初めて気がつきました。


帰国後、自分の居場所を探す日々

オーフスで得た発見をずっと意識していたいと思い、デンマークから帰国しました。

しかし、いざ東京へ戻ると、徐々に元の慌ただしい毎日に戻ってしまいました

大学を卒業後、1年間のギャップイヤーを経て、新卒でアクセンチュア株式会社に入社しました。しかしデザインに関わる仕事をしたいという思いがあり、半年で退社しました。

週末は社会人向けのデザイン学校に通いながらも、フリーランスとしてPRや企画、翻訳などの仕事をしたり、受付やファラフェル用のヒヨコ豆を丸めるケータリングのアシスタントのお仕事(めちゃめちゃ楽しかった…!)、出版社など様々なアルバイトをしたりして生活費を稼ぎながらメルカリで私物を売ったり、電球が切れたままお風呂に入ったりしていました(見かねた大家さんが電球をくれました。笑)。

そんな生活も厳しくなってきたので、もう一度組織に所属しようと考え転職活動をしたり、興味のある会社でインターンをしたりしていました。

しかし一番身近な社会人である父親が好きなことを仕事にしているということもあり、「仕事は楽しくあるべき」いう理想を追い求めすぎた結果、自分の居場所を探そうと走り回りましたが、どこにも見つからず、自分自身の人間性や社会性を疑う日々を過ごしていました。

起業したい気持ちと、迷い

結局自分の居場所が見つからなかった私は、昔から表現することが好きだったので、何かを生み出してみようと、自らモノを作り始めるようになりました。

祖父母の作っている福井のお餅を東京で販売したり、趣味で作っていたアーモンドバターを売ってみたり、企業向けのおやつセットを販売したり、化粧品を作ろうと工場まで見学に行ったり。

しかし、自分の起業したい気持ちを周りに公表出来るまでの自信もなければ、自分の作っているモノが本当に自分らしい表現方法なのかの迷いもあり、結局どれも最後まで続くことはありませんでした。同時に、モノが溢れるこの社会で、モノを作る意味とはなんだろう、そんなことを自問自答していました。

私は結局、何をしたいのだろう。答えが見えないまま、葛藤する毎日でした。


コロナ渦の中で思い出した、デンマークでの感覚

フリーランスとして家で仕事をすること、平日に遊びに行けること、自由な時間があること。それはある種の贅沢でもあるのですが、同時に劣等感が常に心のどこかにありました。

時間が余ること、それは好ましくないことであるという意識が、必死に消し去ろうとしても常に付きまとい、どうしても「自分の時間を自分のために使うこと」に対して罪悪感を感じていました。

そんな葛藤の中、コロナウイルスが流行し、緊急事態宣言が発令されました。

私自身はフリーランスとして請け負っていた仕事も全てなくなり、外にも行けず、人にも会えず、静寂の中で一人で過ごす時間だけが増えました。しかしそれは皆同じで、在宅勤務になり、仕事も大幅に減り、「自分一人の時間」が世界中の全員に増えました。

自分と同じような生活を世界全員が送っていると思うと、不思議と罪悪感や劣等感が薄れていくのを感じました。罪悪感が消え去ると、自然と「自分の時間の過ごし方」に意識が向くようになりました。

まずは自分の生活を整えようと、部屋で過ごす時間も増えたので模様替えをして居心地の良い空間にしてみたり、時間のかかる凝った料理をしてみたり、パンを焼いてみたりしました。

実はこの感覚が、デンマークで過ごした時間にすごく似ていたのです。人生で初めてパンを焼いたのは、オーフスでの寒い冬の日でした。

(ベーグルに挑戦しましたが、グルテンの割合が強く、謎の食べ物に。)

北欧の寒い冬を乗り越えるために、自分のクリエイティビティの発散先として、どら焼きを小豆を茹でるところから手作りしたり(狂気的に日本食に飢えていた)、アイシングクッキーを焼いたり、色々なモノを作っていました。

自分のために時間を使うこと、それに対して罪悪感を感じることなどなく、むしろ心が豊かになっていたことを、ふと思い出しました。

そしてこの感覚を通じてふと思い出したのは、「他者と比べるのではなく、自分の中でのベストを尽くすことを大切にして、今その瞬間の自分のやりたいことに素直に生きる」ということ。

そんな経験を経て、「自分らしい表現方法で、誰かの過ごす時間を少しでも豊かに出来るモノを届けたい」と思っていたものの、周りの評価を気にしすぎて実行に移す自信もなく、また人生をかけてやってみたいと思うことに出会えていなかった自分と、再度見つめ直す機会を得ました。

デンマークで得た「他者と比べる必要がない」「今自分が本当にやりたいことをとりあえずやればいい」という感覚が自然と戻ってきて、自分が本当にやりたいことをやろう、とゆっくりと決心出来るようになりました。


ウェルネスブランド立ち上げの決心

今まで思いつくたびに書き貯めていたサービスやプロダクトのアイデアを振り返ってみると、「一人一人が自分のリズムで生きられる社会」を作りたい、そしてそのような生き方をするためのお手伝いがしたいという共通項が見つかりました。

あまりにも壮大すぎる夢物語のようですが、この忙しない現代社会の中で、ありのままの自分に戻れる時間、自分を大切に出来る小さな瞬間を少しづつ広げていくことによって、そのような社会へ一歩近づけるのではないかと信じています。

またコロナのステイホーム時間を通じて、時間の使い方は効率性や生産性で測れるものなのではなく、時間の価値は、個人個人が見出すものなのではないかと思いました。


しかし同時に、それは受け身で与えられるものではなく、意識的に見つけていく必要があるとも考えるようになりました。

幸せの基準は人それぞれです。たくさんの本に囲まれているのが幸せな人もいれば、淹れたてのコーヒーを飲むのが幸せな人もいます。また、幸せを他者に求め続けていても、一生満たされることはありません。一人一人が自分に適切な「自分のご機嫌の取り方」を見つける必要があると思ったのです。


だからこそ、自分らしい様々な時間の過ごし方 ー それはお気に入りの音楽を聞く数十分だったり、友人や所属するコミュニティのメンバーと過ごす数時間だったり、ホテルで過ごす数日間だったり ー を提供していけるような会社を作りたい、と思うようになりました。

そしてその気持ちを、以下のブランドコンセプトに込めました。

YOU ARE ALREADY SPECIAL
FLAMME is here by your side to help you "BE YOU". In this hectic, stressful world, we want to help you rebalance and consciously take the time to focus on yourself. We want to evoke feelings of inner peace.


ブランド立ち上げの理由

会社のVISIONにもあるように、私は、「一人一人が自分のリズムで、自分らしく生きられる社会」を作りたいと思っています。

「ありのままの自分の時間」を届けるブランド、それがFLAMMEの定義するウェルネスブランドです。

簡単に言うと、みんなにそれぞれのハッピーを見つけてほしい、ただそれだけです。もちろん各々の幸せの定義は違うので、色々な方法を提案していきます。

もちろん私も、現代社会で生きていく以上、他者の目を全く気にしないで生きるということは、とても難しいと感じています。起業しながら、不安に押しつぶされそうになったり、家族の評価などを気にしてしまう日もあります。

でも私も一緒に悩んでいる一人だからこそ、諦めずにそんな理想の社会を追い求めていけると思っています。


初商品としてのキャンドル

ウェルネスブランド『FLAMME』の初商品として、ブランドコンセプトを一番私らしく表現出来る商品は何なのかと、かなりの時間をかけて考えました。

「自分のやりたいことに対して素直になっていいよ」「あなたはそのままで特別だよ」というメッセージをいくら伝えても、それを実行に移してもらうことは、とてもハードルが高いことだと思います。

私が直接このメッセージを伝えられる人は限られているし、自分らしい時間を提供したいと言っても、私が有給をあげる権力がある訳でもありません。

そんなとき、デンマークでキャンドルが大好きになった私は、よくお土産として友人にキャンドルを贈っていたことを思い出しました。キャンドルを贈ると、大切な人に対して、モノを通じて素敵な時間をプレゼントしている気分になりました。

(初めて自分で作ったこのキャンドルは、親友にプレゼントしました)

キャンドルがゆっくりと溶けていく姿を眺めていると、時間の経過を目の前で見つめているようで、時間を体感しながら共有しているような気分になったのです。そしてキャンドルに火を灯している時間だけは、贈った相手がありのままのその人でいてくれているような気がしたのです。


私が側に居ることが出来なくても、私の贈ったキャンドルは側に居ることが出来るので、不思議とその人の側にいてあげられているような気分にもなれました。

そこで、まずはキャンドルを初めの一歩として、自分自身を大切にする時間、ありのままの自分に戻れる時間を提供して行きたいと決心しました。


FLAMMEの今後

社会人5年目の歳になり、周りの大切な人たちがストレスで心や体を壊してしまう場面を度々目にしました。頑張りすぎて知らぬ間に心をすり減らしてしまっている友人たちを見て、何も出来ない自分に対し、不甲斐なさを強く感じていました。

だからこそ今後はキャンドルのみならず、ウェルネスを多方面からサポート出来るようなサービスやプロダクト、空間やコミュニティを育てていきたいし、そのためにできることを一生懸命考えています。

例えば、Spotifyでセレクトされたプレイリストを公開したり、キャンドルを囲って本音でゆるく語るYouTube番組を公開したり、朝ごはんを食べながら政治や人種問題などの社会問題から恋愛などのカジュアルな話までをするオフラインのコミュニティ作りも企画しています。

一緒にブランド作りをしてくれているメンバーの光が軽井沢に住んでいるということもあり、私も毎月一週間程度は軽井沢で過ごしています。その環境の素晴らしさなども皆さんにシェアしたいと思い、ワーケーションの事業なども検討しています。

また最終的には「会社」という組織を通じて、働き方や生き方の幅を少しでも広げたり、少しでも前向きな気分になれる環境にしたり、仕事の合間に気分転換が出来るような新しい働き方も提案して行きたいと思っています。今はまだ想いと熱意しかないのですが、今後も引き続き色々な人を巻き込みながらも、自分のペースで歩んでいきたいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

(7800文字 = 15 minutes with YOU)

2020.12.28 渡辺凜






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