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ナンバー2がむずかしい。

1月の二十四節気は、小寒と大寒ですね。
俳句を始めたばかりの頃、こんな句があたまに浮かびました。


  千頭の蝶時計割り寒に入る    梨鱗


う~ん。ろまんちっくではずかしい…。
何が言いたかった句なのかなあ、と今でも考えます。
寒さのあまり、時間が止まるということでしょうか。

一年で一番寒いとされる季節ですが、
大寒の方が小寒より寒い、ということに。
小暑大暑も、大暑の方が暑い。
小雪大雪も然り。

「大」の方は、俳句特有の大げさ表現で
やり込めてしまえばいいのです(ん?)。
「小」の方がむずかしい。
寒さが小さいのではなく、2番目に寒い。
1番目とはちがう、2番目特有の「寒」。

なやんだら、外に出ます。
目に映るものを「小寒」と取り合わせます。
けっこうアウトドアな僕。
時間が止まっているなあ、なんて
感慨にふけってはいませんね。


  小寒や野と珈琲の後味と     梨鱗


  大寒や撃てとばかりに鷺の白


……大寒の句は、あまりの寒さにやけっぱち?







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