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「自分を見つめ直すことで、他者との関わり方にも変化が」アサヒグループのLifeworks参加者に聞く、意識変容と行動変容

ダイバーシティ推進支援×次世代リーダーシップ育成プログラム「Lifeworks」を提供しているLYL(リール)です。

2022年4月より、アサヒグループホールディングス様(以下、アサヒグループ)に「Lifeworks」を導入いただき、先日無事第1期のプログラムが終了しました。

Lifeworks
1on1コーチングやワークショップを実施し、「Self / Family / Career」の多面的な視点から社員個人が大切にしているストーリーを明らかに。そこから周囲の人を巻き込んだチャレンジを創出し、組織の持続的な成長につなげます。企業の組織課題に沿って設計する、オリジナルのプログラムです。

キャリアに悩んだり、将来のライフイベントとの両立を考えたりする次世代のリーダーに、立ち止まって自分の人生を振り返ったり、今後何をしたいのか考えたりしてほしい。自分のキャリアを自分で創っていくマインドを育ててほしい。そんな想いからアサヒグループ様はLifeworksを導入されました。

今回は、Lifeworks参加者のひとりである、アサヒグループの佐藤さん(仮名)へ、プログラムを終了したタイミングでインタビュー。ご自身の中に起きた意識変容、それに伴う行動変容などをお聞きしました。

結論ありきの研修ではなく、自分のペースでプログラムを進められた

——プログラム開始当初のことを教えてください。

以前受けた研修の延長で、コーチングを受けてみないかと人事から打診があったのが始まりでした。コーチングについてはなんとなく知っている程度で、コーチが1対1の時間を取ってわたし自身について対話してくれると聞いて、自分を知るのに良い機会だと思いました。

ただ正直なところ、それまで自分のことを顧みたりキャリアのことを考えたりすることは、必要だと思いつつ後回しにしていましたし、自分のことを話すことに苦手意識もあったので、期待と不安が半々という状況でした。

また、LYLの担当の方からプログラム内容について聞いたとき「過去や現在を棚卸ししてから未来についても考える」と言われ、ちょっと大変そうだなというのが率直な第一印象でした。

——半年後のプログラム終了時に、どうなっていたいと考えていましたか?

自分のことを自分の言葉で話せるようになりたい、と思っていました。また、これまで目標を綿密に立てずに、その場、その場で考えて行動してきたタイプなので、これからは自分がなりたい姿を描きながら進みたいと考えていました。

——プログラムが進む中で、どんな気づきや変化を感じていましたか?

自分のことを考えることに苦手意識を持っていたり、未来のことを考えたりすることはあまり好きじゃないと思っていましたが、セッションの中で、自分の行きたい方向があることに気づいていきました。

担当いただいたコーチが「佐藤さんが話したいことを話す時間にしましょう」と最初に言ってくれて。いくつか用意していただいたワークがありましたが、それもわたしに合わせてカスタマイズしていただいて、「やりたくないと思ったら別のワークもあるよ」と提案してくれたんです。

結論ありきの研修ではなく、内容を自分に合わせてカスタマイズしてくれる。わたしのペースにコーチが伴走してくれ、その状態で言語化していけたことで、自分の中にある想いに気づくことができたのだと思います。

——コーチと一緒に考える時間になったんですね。

仕事のことで悩んで感情に起伏があった時期でも、コーチに寄り添ってもらいました。「こういうことが言いたいのかな」「いや、佐藤さんが感じているのはこんなことかも?」と、一緒に探してくれる感覚があったんです。

また社外の方がコーチだったので、セッションで話したことが社内での評価に影響せず、聞き手にとっての正解を話さなくても大丈夫だという安心感もありました。

セッションが始まってから2か月ほど経ったころでしょうか。担当のコーチに、全部考えていることを話そうって思えるようになってきたんです。セッションの時間はジャッジされないし、話をとにかく聞いてくれる中で、どんどん心を開いていけたと思っています。

たとえば、仕事の話だけでなく、わたし自身の人生や家族の話がたくさんできました。そして、わたしの軸は「仕事とプライベートのバランスを大事にすること」だと見えてきました。

仕事面では、希望していた部署に異動ができ、自分が面白いなと思える環境で業務ができている。これからもっと成長していきたいと考えています。

そして、プライベートについて振り返ると、家族と過ごせる時間は貴重だったことに気づきました。両親を私が守ってあげられる存在になりたいし、感謝を伝えることを大事にしたいなと思います。

将来のことを視野に入れて、協力者を増やしたいという考え方に

——これまでの7ヵ月間を振り返って、ご自身の中に変化は起きましたか?

先程、未来のことを考えたりすることはあまり好きではないと話しましたが、その考え方は大きく変わりました。

まず印象的だったのは、100歳までの自分の年表と家族の年表を合わせるワークで、ほぼ何も書けなかったことです。自分自身の将来を全然描けていないのだと自覚しました。

ただ、空白のワークシートを見たコーチは、「これを書けなくても大丈夫だから、どうして書けないのかを一緒に考えてみよう」と言ってくださったんです。この時点でコーチに心を開いていたから白紙で出せたんだと思います。そうでなければ、無理やり想像して書いていたかもしれません(笑)。

話していて分かったのですが、おそらく未来を考えないのは、未来という理想と、今という現実のギャップを見たくなかったからだという気づきがありました。

もうひとつ印象的だったのは、協力者を100人書き出すワークです。わたしに味方なんて100人もいるかなと思っていましたが、以前まで働いていた営業部門で出会った人や、今働いている本社の人など、意外と協力者を大勢見つけられました。

このワークを通じて、これから成長したり、何か目標を達成したりするためには、まずは自分が未来を描き、協力者の輪を広げていくことが大事だと思い始めました。

Lifeworksを受ける前は、未来を描くことは“その通りにないことが多いから意味のないこと”でした。でも、力になってくれる仲間を増やしていくには、まずは未来を思い描く必要があるんですよね。

最終的には「国内外で働くことを視野に入れて経験を積みたい」「チームを大切にする人と、やりがいある仕事に取り組みたい」など、今考えられる範囲でこうなったら幸せだろうなと思える未来を、自分で描くことができました。

描いた未来や目標を、周囲にも伝えられる自分に

——2022年4月からプログラムが始まり、それと並行して普段の仕事もあったと思います。働く中で変化はありましたか?

いくつか変化がありましたが、まず同僚や上司を「自分の人生の協力者」と捉え直せたことで、皆さんとの関わり方が変わりました。

たとえば上司の場合、以前は「評価者」や「指示をする人」と認識してしまっていましたが、思い返せば仕事のヒントやアドバイスをたくさんいただいていました。今回コーチと一緒に身近な人との関わり方を振り返ったことで、上司が自分の成長をサポートしてくれる協力者だと思えるようになったんです。

上司との1on1でも「元々海外で働くことに興味があったのをLifeworksで思い出せた。将来的には、国内外でアサヒグループに良い影響を与えられる存在になりたい」と、コーチングで整理した自分の気持ちや思い描いている未来について、ありのままに話せるようになりました。

それに対して上司は「いろいろ勉強して叶えていこう。全力でサポートします」と、応援してくれて。上司は、私の協力者なんだと感じるようになりました。

言葉に出すことで自分のチャンスが広がっている感覚があるので、今後も新しくやりたいことが見つかれば、誰かに話してみようと思っています。

明確な目標はないけれど、自分の人生に納得して生きたい人におすすめ

——最後に、Lifeworksへの参加をどんな人にすすめますか?

わたしのように、明確な目標が決まっていなかった、でも自分らしく頑張っていきたいと考えている人にとって良い時間になると思います。

今回自分の過去を振り返ったことで、仕事一筋の時期が続いて自分の時間が失われると、幸せを感じにくいタイプだと分かりました。仕事とプライベートのバランスが、わたしにとってのキーワード。自分らしく働き続け、自分で決めたことに納得して生きていきたいと考えている方におすすめしたいです。

担当コーチより
最終ワークショップでは、これまでの成果をまとめて発表されていましたが、佐藤さんにとって自分のことを言語化できた時間にも価値があると思っています。過去・現在・未来がつながり、自分の人生は自分が作っているという感覚を持てたのではないでしょうか。
今後何があっても、仕事とプライベートのバランスを整えて、自分に戻ることができればきっと大丈夫です。これからも応援しています。


LYL(リール)は、コーチング×コンサルティングで個人と組織の両方から、企業課題の解決をサポートしています。D&I推進、女性活躍推進、リーダー育成、ウェルネスのお悩みをお持ちの企業様はぜひLYLへ。詳しくはHPをご覧ください。


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