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都内マンション、高騰について

こんにちは、インテリアコーディネーターのくきたまみこです。
最近のマンション事情をコーディネーター目線でお伝えしたいと思います。
都内の新築マンション平均販売価格が1億越え…
そんなニュースをあちこちで耳にしますね。
販売戸数は減っているのですが、販売価格がアップしているらしいです。
先日、都内のマンション打ち合わせで採寸している際、営業さんとお客様の話を小耳にはさんだのですが、まだ残っているお部屋の販売価格を上方修正しているようです。
価格が上がっている理由として、建築資材の高騰、人材不足。建築コストが上がっているのが要因といわれていますが、上記の話から、本当のところは需要があるから値上げする、といったところではないでしょうかね。

では高騰しているマンションの内装仕上げや住宅設備機器はどんな感じなのか、興味ありますよね。
私がいくつか訪問させていただいた中で、今回はキッチンの3例をお見せしたいと思います。

都内の新築マンション キッチン①

まずはこちら。キッチン天板に御影石(天然石)を使うのは高級グレードですね。国産メーカーのキッチン天板は、価格のスタンダードタイプとしてステンレス、次に人工大理石、セラミック天板などが続き、その上位に天然石がきます。しかも、こちらのキッチンはエンドパネル(キッチンの横の壁)にも同じ御影石を採用しているところがポイントで、オープンキッチンがお部屋の中心にあり、高級感を出しています。
ただ、それ以外の仕様は、いたってシンプルで、床材、キッチン面材、キッチンパネル、壁紙などは戸建ての新築分譲住宅とさほど差がない感じでした。


都内の新築マンション キッチン②


こちらは最近流行の『グレージュ』系で室内をまとめている例です。
統一感はあるものの、仕様としてグレードが高いものや、こだわりのOPなどはなく、一般的な分譲住宅仕様と変わりないキッチン。①と同じく天然石の天板が唯一OP仕様といったところでしょうか。


都内の新築マンション キッチン③


こちらはオークの木目仕様のフローリングとキッチン面材を合わせている仕様。キッチン面材はお掃除しやすい鏡面仕様にはなっているものの、天板は人工大理石、壁紙はビニールクロス。一般的なよく見かける新築戸建ての分譲仕様。

これはあくまでも私の主観ですが、キッチンに関していえば、都内の新築分譲住宅のキッチン仕様とさして変わらない印象でした。
各キッチンメーカーの高級グレードなキッチンがあるのを知っているだけに少し残念な気がしました。
そして、輸入タイルや、デザイン壁紙、建具、日本の各メーカが様々な素敵な内装仕上げを販売しているのですが、どこのマンションに行っても変わらない同じような仕様でした。

これだけマンションの需要があるといわれ、価格が高騰しているならば、どんなバブリーな内装なのか⁇と期待膨らむわけですが、実際のところは新築分譲住宅の仕様と変わらない、ビニールクロス、キッチンパネル、合板フローリングを使った、ごく普通のスタンダードな仕様でした。

番外編で、お部屋から見えた景色ベスト3です!

レインボーブリッジが見えるお部屋
海が眺められるお部屋
都内の夜景を見下ろせるお部屋

こんな景色も価格に反映されているのかもしれません。
ずっと眺めていても飽きない景色です。

個人的な意見としては、内装仕上げや、設備の仕様にも力を入れてほしいなと願うインテリアコーディネーターの独り言でした。。。

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