180日

お店をOPENし、8月2日でちょうど半年経ちました。
6ヶ月。ここ数年において一番あっという間だったように思います。
季節は冬から春、夏に。ピーコートからウエッソン、そして半袖Tシャツへと変わり、その間私はひとつ歳をとりました。

継続に美徳を感じているわけではないけれど、続けることって本当に大変だと感じた半年でした。
普段使っているお店をはじめ、小さいお店から大きなお店まで以前とは全く見方が変わって。畏敬の念を抱くとはまさにこのこと。
どんなに華やかなお店だって、裏でのスタッフの方の努力や苦労や学びがあるからだと思えば、それはもう尊敬という気持ちにしかなりませぬ。

♣︎

私のお店の話を少しします。
9坪あるかないかのとても小さなお店です。お店には流行りものは全くなく、私の好きを軸にしたスタンダードを置いています。
そして何より信頼していて大切に思っている作家さんの作品だけ扱っています。
キレイごと営業トークではなく、ほんとうに。

好きな人が作っていて、それがとてもよいものだと自信があるからこそ想いをつなぐことができる。
作品をお客さまに届けることが、作家さんや買ってくださった方、そして私にとって幸せなのだと信じています。
そしてその想いが伝わるよう努力が必要だし、これからも努力し続けようと思ってる。

本のセレクトも好きな本だけなので、春樹はとても好きですが残念ながらつくるだけは置いてません(笑
私と夫の趣味が違いすぎるため、限られた本棚で世界観がせめぎあっております。

時には他のお店が羨ましいこともあるし、自分の無力さに正直がっかりすることもあります。
でも、間違いなく今の私には「足るを知る」に限る。
外ばかりに目を向けずに、あ、でもやっぱり外もしっかり見て
その上で私の器のなかで楽しいをいっぱいにして、やれることをがんばって
そうしたらアイディアだっていっぱい浮かんできたし、できないことはどうやれば近づけるかを考えられるようになった。
今、お店でやりたいことがたくさん思いついてきていてとても嬉しい。
できるだけ健康でいなくっちゃ、やりたいことのためにお金を貯めるようがんばらなくっちゃ、と思えるようになりました（必死）。

これからは変わらないものを大切にしながら変わっていくことも楽しむんだ。
そんな想いが未来を包み込んでいる気がします。

私は楽しいことをより多く受け止めたいし、広めたいです。
時にはSNSからは目を背けたくなるようなものも流れてくるけれど、それには私は蓋をします。

こんな小さなお店を応援して下さり、本当にありがとうございます。お返しできるようこれからも努めてまいります！
ぜひ珈琲を飲みに、好きな本の話をしに、お立ち寄りいただけたらとても嬉しいです。

お店のこと