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スピッツ歌詞考察(第67回)ヤマブキ


【基本情報】

ヤマブキ
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ&クジヒロコ
3分1秒

<リリース日>
2019年10月9日(16thオリジナルアルバム「見っけ」)

<収録アルバム>
見っけ(2019年10月9日リリース 16thオリジナルアルバム)

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。

【考察】

似たような身なり 似たような能力
群れの中から 抜け出したのさ

“どんぐりの背比べ”だったところから抜け出した。

監視カメラよけながら
夜の泥に染まって走れば 遠くに見えてきた
世間の目を気にしつつ、陰で努力を重ねてたら、遠くにやっと見えてきた。

あれはヤマブキ 届かない崖の上の方で
ハングリー剥がされても よじ登っていけ
あの気品高く美しい女性。
今は手の届かない存在だけど、邪魔されても貪欲によじ登る。

滑らかに永遠を 騙るペテン師に
生き抜く勇気を 頂いてたけど
田植えの季節過ぎれば
雨がいろいろ消してくれそうで へへへと笑ってみた
「永遠を手に入れるためには…」みたいなことを口滑らかに喋るペテン師みたいなヤツの意見を参考にして生きてきたけど、そんな過去も梅雨時に降る雨が洗い流してくれそうな気がして、へへへと笑ってみた。

恋はヤマブキ 新しい光を放ってる
邪悪とみなされても 突き破っていけ
この恋は黄金色に輝く新しい光。
下心があると思われても突き進む。

監視カメラよけながら
夜の泥に染まって走れば 遠くに見えてきた
あれはヤマブキ 続くよ独自のロードムービー
陳腐とけなされても 突き破っていけ
突き破っていけ よじ登っていけ
崖の上まで
世間の目を気にしつつ、陰で努力を重ねてたら、遠くにやっと見えてきた。
あの気品高く美しい女性。
自分の人生は自分が主役だ。
「薄っぺらい」「安っぽい」とけなされても突き進む。
頂点までよじ登ってみせる。

ヤマブキはバラ科ヤマブキ属の落葉樹で、4月~5月に黄金色の花を咲かせ、和歌では春の季語として使われます。
花言葉では「気品」「崇高」という意味を持ち、美しく気品のある女性のことを形容するときに使われるようです。
また「山吹色」という色が存在しますが、花の色が大判・小判の金貨の色に似ていることから、「金運」の意味もあるそうです。

二番の歌詞で「恋はヤマブキ」とあることから、主人公が恋をしている歌だということがわかります。
そして「ヤマブキ」が春の季語であることから、主人公に春が訪れたことを表現しているのかもしれません。

自分と似たよう見た目、似たような能力の人間はザラにいるけど、努力して這い上がったら美しい女性に近づけた。
努力って大事!
さらに上を目指すぞ!
という、「生」がテーマの曲でした。

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