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スピッツ歌詞考察(第6回)スパイダー


【基本情報】

スパイダー
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:笹路正徳&スピッツ
3分45秒

<リリース日>
1994年9月21日(5thオリジナルアルバム「空の飛び方」)
1994年10月26日(9thシングル)
※「空の飛び方」からシングルカット。

<収録アルバム>
空の飛び方(1994年9月21日リリース 5thオリジナルアルバム)
CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection(2006年3月25日リリース)
など

<タイアップ>
ニッポン放送『伊集院光のOh!デカナイト』オープニングテーマ
映画『海でのはなし。』挿入歌(2006年)
MBS/TBSドラマ『伊藤くん A to E』第3話、第4話エンディングテーマ(2017年)

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。

【考察】

可愛い君が好きなもの ちょっと老いぼれてるピアノ
さびしい僕は地下室の すみっこでうずくまるスパイダー

主人公の“僕”は、可愛い“君”に恋しています。
そして可愛い“君”が恋している人物のことを「ちょっと老いぼれてるピアノ」と比喩しています。
可愛い“君”は自分より年上のおじさんに夢中で、さびしい思いをしている“僕”はすみっこでうずくまって罠を仕掛ける蜘蛛のような存在なのです。

洗いたてのブラウスが今 筋書き通りに汚されて行く
「洗いたてのブラウス」とは、可愛い“君”が着ている服です。
「筋書き通りに汚されて行く」は、事が始まろうとして、おじさんの手によって脱がされようとしている様子です。
“僕”はこのシーンを目撃してしまい、蜘蛛のように息を潜めて隠れていることしかできませんでした。

だからもっと遠くまで君を奪って逃げる
ラララ 千の夜を飛び越えて走り続ける

“僕”は、可愛い“君”を奪ってしまおうと決意しました。
おじさんの手の届かない、遠いところへ“君”を連れて行こうとしました。

可愛い君をつかまえた とっておきの嘘ふりまいて
そして“僕”は、とっておきの嘘をついて、可愛い“君”を射止めました。
まるで蜘蛛の巣を張って獲物をとらえるかのように。

さびしい僕に火をつけてしらんぷり ハート型のライター
“君”は知らないだろうけど、恋心がさびしい思いをしていた“僕”に火をつけたんだよ。

こがね色の坂道で 加速したら二度と戻れないから
輝く未来へと加速して、二度とおじさんのところには戻らせないから。

だからもっと遠くまで君を奪って逃げる
ラララ 千の夜を飛び越えて走り続ける

※繰り返し

だからもっと遠くまで君を奪って逃げる
力尽きたときは そのときで笑いとばしてよ

でも、もしフラれたら、そのときは笑い者にしてよ。

「性」をテーマにした曲であるという解釈で考察してみました。

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