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スピッツ歌詞考察(第37回)うめぼし


【基本情報】

うめぼし
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:塩屋哲
3分36秒

<リリース日>
1991年3月25日(1stオリジナルアルバム「うめぼし」)

<収録アルバム>
スピッツ(1991年3月25日リリース 1stオリジナルアルバム)

<備考>
スカーレット(15thシングル)のカップリングとして、1996年5月26日に名古屋センチュリーホールにて行なわれた「カゲロウの集い」で演奏されたものが「Live Version」として収録されている。

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。

【考察】

うめぼしたべたい
うめぼしたべたい僕は今すぐ君に会いたい
とても寂しい
とても寂しい僕は今すぐ君に会いたい

“君”と過ごしていた頃は、当たり前のように梅干しが食卓に並んでいて、一緒に食べていたのでしょう。
詳しい事情はわかりませんが、居なくなってしまった“君”のことを思い出し、梅干しが食べたくなりました。
また、“君”の居ない暮らしがとても寂しいと感じて、“僕”は今すぐ“君”に会いたいと思いました。

値札のついたこころ 枠からハミ出せない
星占いで全てかたづけたい

値札の金額は、モノの価値を表示しています。
それが枠からハミ出せないということは、つまり、“僕”の価値観が凝り固まってしまっていて、柔軟に変えることができなかったということです。
価値観の違いで“君”を許すことができず喧嘩になり、“君”は家から出て行ってしまったのでしょう。
こんなことなら、星占いで全て決めればよかったと後悔しています。

知らない間に僕も悪者になってた
優しい言葉だけじゃ物足りない

いつの間にか“僕”は“君”を傷つけていた。
優しい言葉をかけるだけじゃ足りなかった。
 
うめぼしたべたい
うめぼしたべたい僕は今すぐ君に会いたい

“僕”は今すぐ“君”に会いたい。
“君”と一緒に梅干を食べていたあの日に戻りたい。

穴のあいた長ぐつで水たまりふんづけて
涙が出るほど笑いころげたい

穴のあいた長ぐつで水たまりをふんづけては、涙が出るほど笑いころげたあの日に戻りたい。

知らない間に僕も悪者になってた
優しい言葉だけじゃ物足りない

いつの間にか“僕”は“君”を傷つけていた。
優しい言葉をかけるだけじゃ足りなかった。

うめぼしたべたい
うめぼしたべたい僕は今すぐ君に会いたい

“僕”は今すぐ“君”に会いたい。
“君”と一緒に梅干を食べていたあの日に戻りたい。

「性」がテーマであるとした場合で、「うめぼし」は“君”の乳首のことをさしていて「乳首を舐めたい“僕”は今すぐ“君”に会いたい」という考察や、「死」がテーマであるとした場合で、「うめぼし」は日の丸弁当のことをさしており、「知らない間に僕も悪者になってた」は戦争で敵兵を殺害したことをさすといった考察も見かけました。
どちらも非常に面白いですね。

「性」も「死」も匂わせる歌詞、真相は草野正宗氏にしかわかりません。

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