G検定 AIチップの市場

株式会社リュディアです。今回は AI チップの市場についてまとめてみたいと思います。情報源として利用した WEB へのリンクを以下につけておきます。2019年5月の調査結果なので変化の激しいこの世界では既に古くなっている可能性もありますがご容赦ください。

まず AI チップ市場の大きさです。 2018 年には 66億3800 万ドルですが、2025 年には 911億8500 万ドルに達すると書かれています。2018年から 2025年までの CAGR(年平均成長率)は何と 45.2% とのことです。年平均で 45.2% 成長する市場なので大手や新興企業がしのぎを削るのも理解できます。

次にこの記事の中に興味深いグラフがあったので以下につけておきます。AIチップをタイプ別に分類した場合の成長率です。いずれも成長はしているのですが ASIC と FPGA の成長が大きいです。ASIC(エイシック)は専用チップ、FPGA はプログラム(厳密にはハードウェア記述言語)で回路を書き換え可能なチップと理解してください。今主流の GPU, CPU はプログラミングにより汎用的に利用可能な汎用チップです。GPU, CPU に対して ASIC や FPGA は専用チップと考えてよいと思います。今後、専用チップが大きな市場をとっていくという予測です。興味深いです。

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AIチップ産業に大きな影響を与える要因として以下のものがリストアップされています。

スマートホーム、スマートシティの発展と需要増加
量子コンピューティングの出現による AI 関連処理の速度向上
新興国では熟練技術者自体が少ないため、今の先進国の熟練工の技術を AI で学習し新興国での技術発展に利用
時間、コストのメリットから新興国での AI 採用拡大
よりスマートなロボットの開発

今後確実に成長するであろう分野になるのでしょうね。

今回は 1 つの調査レポートを参考にまとめてみました。ただ調査レポートはレポート単位でのばらつきが大きいことに注意が必要です。また AIチップといっても各調査レポートがどこまでを AIチップの対象としているのかによっても情報が異なります。今回、このレポートを選んだ理由の 1 つは、いわゆる AI に関する市場全体を含んでいるように見えたためです。ここは市場調査レポートを見るときには注意が必要です。

では、ごきげんよう。




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