5G と Wi-Fi 6

株式会社リュディアです。今回は 5G と Wi-Fi 6 についてまとめてみます。参考に過去に携帯電話による通信と Wi-Fi についてまとめた記事は以下です。こちらを一読いただいてから本記事をご覧いただくと理解が深まると思います。

5G の最大通信速度は下り 20Gbps、上り 10Gbps、Wi-Fi 6 の最大通信速度は 9.6Gbps です。ここでは 5G の最大通信速度を 10Gbps としますと、5G と Wi-Fi 6 でいずれも 10Gbps 程度なので違いがありません

2021年1月現在、家に光回線を引いている方が携帯電話を Wi-Fi で接続する目的は以下の 2 つだと思います。

A. 携帯電話のデータ通信量を抑えるために家庭やオフィスではWi-Fi を使う
B. 動画等のリッチコンテンツを見るために携帯のデータ通信より高速な Wi-Fi を使う

最近になってNTTドコモ、KDDI/au、ソフトバンクの3社がデータ通信料 20GB で 2980円や 2480円というプランを発表しました。このような値段帯になると 5G の普及に伴い Wi-Fi は不要になるのでは?と考える方も多いと思います。どう考えるべきなのでしょうか?

結論から申し上げるとしばらくは屋外では 5G、家庭内、オフィス内のような屋内では Wi-Fi という時代が続くと考えられます。

5G 対応端末が発売され始めていますが種類が少なく、また現段階では基地局のカバー率が低いため 5G の恩恵を受けられるのは都心の一部の層だけに限られます。ただこれらに関しては時間が解決してくれる問題で数年で様相ががらっと変わってしまう可能性が高いと思っています。日本の場合は 5Gをサポートする iPhone が 普及すると一気に情勢が変わるかもしれません。

注意いただきたいのは例えば前述の 20GB の携帯プランで 5G 時代にデータ通信量は十分なのか?ということです。高速大容量の通信が可能な5Gになるとコンテンツがリッチになりデータ使用量は増加すると思います。そうなると 20GB でもデータ利用上限としては不足し、結局、5G だけですべての通信を賄おうとすると高額の通信料金が発生する可能性があります。

過去の例を見ても通信速度があがるとコンテンツがリッチになり、スタート当時は高速大容量で快適であっても、そのうち不足感が出てくるということの繰り返しです。この繰り返しにより技術革新は起こるわけですが、まだしばらくの間は屋外は 5G 、屋内は Wi-Fiという使い方が続くと予測しています。

4G のまとめ記事で記載したように2019年末で 70% 程度の携帯端末が 4G を利用している状態で、5G に半数以上の方が移行するのは数年先の未来ということになるのではないでしょうか。それまでは少なくとも 4G + Wi-Fi 5 の時代が続き、その後 5G が普及し、Wi-Fi 6 も普及しだし、そのときにどのような使われ方をしているかが楽しみではあります。意外に今と変わらないかもしれないですし、携帯料金や 5G 普及率によっては想定外の状態になっている可能性もあります。

では、ごきげんよう。

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