高等学校 情報Iの要点 用語 チェーンメール(不幸の手紙)

リュディアです。皆さんが接することの多い用語について教科書より深く見て考えてみる用語の説明です。今回はチェーンメール(不幸の手紙)という用語を見ていきます。前にまとめた迷惑メールの一種ですが別扱いで見ていきます。

COVID-19 が急激に広まり社会不安を起こした 2020年の春節後の3月末に以下のメッセージがメールや LINE で流れたのを見たことがある人はいませんか?私も LINE で友人から受け取りました。

民放各社にも連絡が入ったようで、今晩 or 明日の晩に安倍総理の緊急会見があり、4/1からロックダウンという発表があるとのことです。期間は二週間〜三週間で長引く可能性があるのでは...という見立てのようです。テレビ局のプロデューサーからの情報なので、かなり確度高い情報かと思います。

私は無視しましたがご近所の方が一緒に買い物に行こうと誘ってくれました。あまり広げると自分たちが必要なものを購入できないから、とこっそり誘ってくれたわけです。メールが主役の時代はこのような文面の書かれたメールをチェーンメールと呼びました。今は LINE で流れることが多いですが、チェーンメールと呼ぶようです。

まだ手書きのハガキや手紙が主流であった時代にあった不幸の手紙というものをご存知ですか?いろいろなバリエーションはありますが、多くは「50時間以内に29人にこの手紙と同じ内容の手紙を出してください。もし指示に従わなければ、あなたに不幸が訪れます」と書かれて手紙です。この手紙を受け取った人は気持ち悪くなって29人に同じ内容の手紙を送るわけです。1人から29人に送られるということは、何度か繰り返されるとすごい人数になりますよね。これが不幸の手紙です。

不幸の手紙は自分が不幸になりたくない、という気持ちに訴えかけ、迷惑をまき散らす行為です。

一方でチェーンメールは、他人の善意に便乗することが多いです。例えば COVID-19 によるロックダウンのメッセージですが、早く自分の人に教えてあげないと、という気持ちは善意です。ただ善意に基づいて起こした行動が迷惑になる、という非常にたちの悪いものです。この行動がなぜ迷惑なのか?結局、嘘の情報をまき散らしているので、嘘の情報に振り回される人を増やしてしまいます。

チェーンメールの問題点は善意で転送、拡散した人も加害者になってしまっているという点です。自分が受け取っても「これはチェーンメールである」と判断して誰にも転送、拡散しなかった人だけが被害者になります。

法治国家である日本で自分だけが旨味のある情報を知ることは無いと考え、怪しいかな、と思ったらネット等で既に政府や公の機関から公開されている情報かどうかを確認し、もし政府や公の機関から公開されているようなら、その情報に従うという習慣をつけましょう。

特に人々が不安に陥っているときに愉快犯は現れます。皆さんも怪しい情報が知り合いから共有された場合に、ちょっと考えてみる習慣を身に着けてください。、

では、ごきげんよう。

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