H30年度の年金受給額統計データ #2

株式会社リュディアです。前回に引き続きH30年度の年金受給額についてまとめてみます。前回の記事は以下です。

また情報源は以下です。今回は労働統計要覧も利用しました。

よく雑誌や新聞の記事で見かけるのが、今の年金受給者は現役世代に対してもらいすぎである、という議論です。実際にどれくらいの受給額なのか即答できる方は少ないと思います。また国民年金は定額ですが、厚生年金は給与に比例して拠出額が多くなるので多く拠出した受給者がそれなりの受給額を受け取っている、と考えれば自然ではあります。以下に都道府県別の現金給与月額の平均と年金受給者の月額受給額の平均、さらに年金受給額が給与月額の何倍になるかをまとめてみました。比率が大きい、つまり年金受給額が給与月額に対して多い都道府県の順に並べると以下のようになりました。

H30都道府県別_月額収入vs年金受給額

トップの奈良県は 0.79 となっています。年金受給者の受給額平均が平均月額給与に対し 79%であるというデータです。また最下位の東京は 0.52 となっておりほぼ半分です。グラフで見てみると一目瞭然です。以下につけます。

H30都道府県別_月額収入vs年金受給額_グラフ

グラフで見ると、最上位の奈良と最下位の東京の理由がわかると思います。あらくたい見方をすると年金の平均受給額のばらつきは小さく、現金給与のばらつきが大きいことがわかります。そのため奈良県が最上位になっているのは現金給与額が低い、東京は現金給与額が高いためであることがわかります。

表のまとめ方次第で表を見る人の印象を変えることが可能なことがわかります。今回は一時データまでさかのぼって、年金受給額と給与の比較を行ってみました。

では、ごきげんよう。




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