高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン #7

リュディアです。引き続き高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン をまとめていきます。

高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン のまとめへのリンクをまとめておきます。

今回は 情報をデザインすることの意味 についてです。まずデザインという言葉について考えてみましょう。デザインと呼ばれると何か芸術的なものであったり装飾的なものであったりという印象をもちませんか?

ここで学ぶデザインとは何らかの達成したい目的が存在するものを言います。たとえばハンディキャップを持つ人も持たない人も同じように使えるという目的のためのデザインなどです。つまり問題解決の手段という役割が与えられていることになります。良いデザインにはどのような問題を解決するかという目的が明確に設定され、設定された問題が適切に解決されているという結果が伴っています。

デザインを上記のように考えると情報デザインは効果的なコミュニケーションや問題解決のために情報を整理したり目的や意図をもった情報を受け手に対してわかりやすく伝達したり、操作性を高めたりするための基礎知識や表現方法及びその技術のことであると言えます。これは学習指導要領開設で述べられていることです。例えば、物事の関係性を図解で表現する、数値データの比較のためにグラフを使う、論理構造を整えて文章を書くといった具合です。またロバート・ホーンは情報デザインを情報を人が効率的かつ効果的に使えるような形で準備する技と知識と定義しています。たとえば公共施設の案内やオリンピックの種目を表すのに用いられるピクトグラムも情報デザインの一例です。

また情報デザインをする上で重要なのが情報を構造化していくことです。構造化とは何らかの基準を用いて情報を整理し、整理された情報同士を結び付けていくことです。以下の5つの基準はリチャード・ソール・ワーマンが提唱した究極の5個の帽子掛けと呼ばれるものです。

位置:物理的な位置を基準にする方法(例:都道府県別での分類など)
アルファベット:言語的な順番を基準にする方法(例:辞書、電話帳など)
時間:時間の前後関係を基準にする方法(例:スケジューラなど)
カテゴリ:物事の差異により区別された領域を基準にする方法(例:図書館の本棚など)
連続量:数量的な変化を基準にする方法(例:口コミサイトの評価の数値など)

また分類した後の情報同士の結びつきは以下の5つに分類できるとされます。

並列
順序
分岐
因果
階層

情報デザイン、つまり情報をデザインするという言葉の意味を捉え、実際に自分で情報をデザインする際に方法論を適用してみてください。最初はうまくいかないかもしれないですが、徐々に慣れてくると思います。

高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。

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