高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組み #2

リュディアです。引き続き高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組み をまとめていきます。

高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組みのまとめへのリンクをまとめておきます。

今回は LAN という言葉についてまとめてみます。ランと読みます。この言葉を使ったことがある人のほとんどは無線LAN と言うときに使っているのではないでしょうか? LAN とは Local Area Network の略です。

例えば家庭で複数の PCとプリンタをネットワークに接続し共有して使っている場合、これはその家庭内 LAN であると言えます。また学校の中だけで使えるネットワークも学校という Local な環境で閉じているのでその学校の 学内LAN であると言えます。企業の場合は事業所単位なのか、複数の事業所を含む企業全体なのかわかりませんが、その企業内の閉じたネットワークが 社内LAN であると言えます。つまり Local とは言っても、物理的、概念的な広さはさまざまであるということになります。

その一方で WAN という言葉があります。Wide Area Network の略です。昔は複数の LAN を含むネットワークを WAN と定義するといった時代もありました。しかし最近はある程度の広さを持つ場合にあえて WAN という言葉を使うという程度になっていると思います。つまり LAN / WAN で厳密な境目があるわけではないということです。

実際、日本国内で WAN という言葉を使う有名なネットワークは LGWAN です。Local Government WAN の略です。LGWANは地方公共団体のみが使う閉じたネットワークを構成しており、その性質上、扱う情報が高度なセキュリティで保護されています。詳しくは 地方公共団体情報システム機構へのリンクを見てください。

ここまでで LAN と WAN という言葉の説明を行いました。堅苦しいことを無しにすると LAN といった場合には何らかのネットワークであると考えてもらえば問題ないです。

次にLANを構築する方法ですが、大きく有線接続による有線LAN無線接続による無線LANがあります。実際の現場では LAN を有線、無線混在で構築している場合も多いです。今は無線 LAN が中心になっていますが速度、安定性、セキュリティの確保という観点からあえて有線LANを使っている組織もあります。無線 LAN は別名 WiFi とも言われており、こちらの方が名前は普及していますね。私どもリュディアでも過去に無線LANについてまとめを用意していますので興味のある方は以下のリンクを参考にしてください。

最近は公衆無線LANやパブリックLANと呼ばれる無線LANの拠点が公開されています。携帯キャリアが提供しているもの、コンビニや百貨店などのお店が提供しているもの、交通機関が提供しているものなど、いろいろなタイプがあります。注意が必要なのは有線LANと異なり無線LANは盗聴しやすい、されやすいということです。

WiFiを見つける場合、最初は SSID という Service Set IDentifier というWiFi 名を探します。その番号に対し家庭であればパスワードをかけていることが多いと思います。しかし多くの公衆無線LANではパスワードがありません。つまり他の接続者と同じレベルで自分もネットワーク上に存在している状態になり、悪意をもった人が同時に接続している場合は注意が必要です。可能であれば公衆無線LANは利用しない方がよいと思います。特にパスワード無しのものはよほどのことが無い限り使わないよう徹底した方がよいと思います。

WiFiの盗聴防止のため WiFi のデータ通信自体を暗号化する方式も普及してきています。当初 WEP (Wired Equivalent Privacy) が利用されていましたが脆弱性が発見され、WPA(Wi-Fi Protected Access)、特に最新版は WPA3 という方法を利用する状況が増えてきました。詳細は数学的に難しいのですが、皆さんも家庭や学校の WiFi で WPA を使えるようであれば意識して使ってみてください。

セキュリティに関しては自分だけは大丈夫、ということはなく、いつ当事者になるかわからないと思いながら安全で便利な生活を送ってください。ネットワークによる利便性を享受する、ということはいつ悪意をもつ人から狙われるかわからない、という危険性と背中合わせであることに注意してください。

高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組みに関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。


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