G検定 / 統計検定 確率 #1
株式会社リュディアです。今回から確率についてまとめていきます。
確率 (Probability) は偶然起こる現象の起こりうる全現象に対する特定の現象の発生割合のことです。このように書くとややこしく感じますが、皆さんの頭の中にある確率のイメージで問題ないと思います。
確率の例題としてよく使われるのはさいころです。すべての目が等確率で出現する理想的なさいころを考えると、それぞれの確率は以下のように計算されます。
1 の目の出現確率 : 1/6
偶数の目の出現確率 : 3/6 = 1/2
3 以上の目の出現確率 : 4/6 = 2/3
ここで 1 の目の出現や偶数の目の出現のことを事象と呼びます。1の目が出現する事象を A とし、事象 A の確率を Pr(A) または P(A) と書きます。
厳密にはある試行を同じ条件下で長く続けたとき,一定の事象が発生する相対頻度の極限値を確率と呼びますが、実際には皆さんも含め頭の中で無意識に極限値を扱っていることが多いと思います。
例えばさいころを12回振ったときに、すべての目が均等に2回ずつ出現する方が珍しいと思います。それは誰もが理解していることなのですが、さいころの特定の目が出る確率は?と聞かれたら 1/6 と答えますよね。これは無意識にさいころを無限回ふったらだいたいどの目も 1/ 6 の確率で出ると考えるからです。これが無意識に極限値を扱っているということです。
では次に具体例にうつります。以下のように箱の中に赤、白の数字のふられたボールがあり、その中からボールを取り出す事象を考えます。例えば、以下のようになります。
ボールを 1 つ取り出したときに赤である確率 : 3/6 = 1/2
ボールを 1 つ取り出したときに 1 である確率 : 3/6 = 1/2
ボールを 1 つ取り出したときに赤の 1 である確率 : 2/6 = 1/3
ここまでは難しくないですよね?では次の確率はいくつになると思いますか?
ボールを 1 つ取り出したときにそのボールが赤でした。そのボールの数字が 1 である確率は ?
ボールを 1 つ取り出したときに赤の 1 である確率 : 2/6 = 1/3、と何が違うか考えてみてください。条件付き確率と言われるもので次回以降でまとめます。
G検定 / 統計検定 確率に関するまとめの続きは以下からどうぞ。
では、ごきげんよう。
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