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リュディア書評

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2022年8月の記事一覧

書評 9割の買い物は不要である 行動経済学でわかる「得する人・損する人」

リュディアです。9割の買い物は不要である 行動経済学でわかる「得する人・損する人」 を読みましたので感想です。

行動経済学の書籍を読んだことがある人には退屈かもしれないです。私も過去に読んだ行動経済学の書籍と同じような内容だな、と思いながら読みました。ただ文体は読みやすいですし入門書としてよい本だと思います。行動経済学とは?と言うレベルの入門書を探しておられる方にはお勧めします。

では、ごきげ

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書評 ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ

リュディアです。ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ を読みましたので感想です。

米中新冷戦を米国、中国の双方に肩入れすることなく中立の立場から描いた良書だと思います。この手の本は通常、一方への肩入れが強めで読んでいても途中で疲れてくるものが多いのですが本書は中立に近いのではと感じました。

またコロナ禍後に米中の2大大国がどのようになっていくのか、日本あるいは日本人はもっと当事者意識をも

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書評 スーパーファウンダーズ 優れた起業家の条件

リュディアです。スーパーファウンダーズ 優れた起業家の条件 を読みましたので感想です。

起業家というと非連続な天才のような人が突然に出現し、その相方にまじめな実務家がいて、というようなステレオタイプなイメージは実はほとんどない、というような出だしから始まります。

他にも成功したスタートアップに共通する事項として私たちが想像するような事項はほぼ発生していないことをデータとともに示してくれます。

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書評 神の方程式: 「万物の理論」を求めて

リュディアです。神の方程式: 「万物の理論」を求めて を読みましたので感想です。

ミチオ・カク先生の本は読みやすいですね。もちろん翻訳の方の力量もあると思うのですが、とにかく読みやすいです。後半で少し難易度があがりますが前半だけでも十分に楽しめます。

弦理論、あるいは超弦理論 / スーパーストリング理論にいきつくまでの経緯も理解しやすいように説明されてますし今の物理学者が何をしようとしているの

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書評 世界を貧困に導くウォール街を超える悪魔

リュディアです。世界を貧困に導くウォール街を超える悪魔 を読みましたので感想です。

ウォール街を超える悪魔として英国のシティを中心にタックスヘイブンについてまとめられています。世界のお金の流れや今も英国シティがいかに強大な力をもっているかが書かれています。

油断すると途中で陰謀論の本を読んでいるのか?と勘違いしそうなほどスケールの大きな話で実際にこのような現実が存在しているのだな、と思うと恐ろ

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書評 ガーファネクストステージ -四騎士+Xの次なる支配戦略

リュディアです。ガーファネクストステージ -四騎士+Xの次なる支配戦略 を読みましたので感想です。

タイトルを見て読み始め、特に後半はコロナ禍後の GAFA の戦略等について書かれていないことに気づきました。米国を中心に社会全体の問題点について記載されているように思います。GAFAにより、特にコロナ禍では売上が大きくなり、持てるものはますます持ち = 富み、持たないものは貧するという社会をどう思

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書評 映画を早送りで観る人たち

リュディアです。映画を早送りで観る人たち を読みましたので感想です。

タイトルに煽られて読んでしまいました。子供たちが動画を2倍速で見て時間を稼ぐという記事を新聞で見て際に何が起こっているのかと不思議に思っていた際に発売された書籍です。

タイパという言葉はこの書籍で初めて知りましたが、時間効率が良いという意味でタイムパフォーマンスの略です。究極的に言ってしまうと映画やドラマを含む動画の内容が面

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書評 東大ケーススタディ研究会 伝説の「論理思考」講座

リュディアです。東大ケーススタディ研究会 伝説の「論理思考」講座 を読みましたので感想です。

東大ケーススタディ研究会によるシリーズものです。一言でいって読みづらいです。新聞広告でも頻繁に見かけるので試しに読んでみましたが私には合いませんでした。広告代理店発行のよくわからない書籍を読んでいるみたいな印象を受けました。私はお勧めしません。

では、ごきげんよう。