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しごとシゴト仕事

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仕事とか職とか将来とかやりたいこととか。それらに関連する話をまとめました。
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2020年9月の記事一覧

性質と才能。どう殺しどう生かすか。

 三つ子の魂百まで、と言うけれど、実際小さいころから続けていた習い事って、人を作るひとつになると思う。    私は十年以上、和太鼓をしていた。小学1年生から高校生まで続けた習い事だ。  おそらく、私には才能があった。演奏と、それからリーダーシップと。  私が通っていた和太鼓グループは、地域の子どもに門戸を開いたところだった。入ったばかりの頃は、中学生のお姉さんお兄さんがいたのだが、私が小学3年生の頃、お姉さんお兄さんは滅多に見ないようなレアキャラになった。そして、私は自分の才

結局、物語ることしかできない。

 以前、ある本を読んで表題の言葉が刺さった。  ショーニン・マグワイア著『不思議の国の少女たち』。がっつりファンタジー。  私はファンタジーが好きだ。これはもう習性のようなものだろう。  ハリー・ポッターなんて、何回も読んだ。何回も泣いた。ちなみに原作がものすごく大好きだから、映画は反対派。映画は反対って堂々と言うために全作観ました。結論、反対。秘密の部屋まではいいと思うんだけど、その後は本当に嫌だった。だって、ぜんぜん、ちがう。  まあその話は置いといて。強い愛着を持ってそ

仕事に夢を見すぎていた私は、もう一度夢を見たい。

 仕事とはなんだろうか。  今となっては不思議なことだが、私は小学生からずっと『仕事をする人』に憧れていた。  仕事内容は具体的でなかったと思う。ただ、大人で勉強じゃない何かをしている人、に憧れていたのだと思う。  私の父は、何しているのか分からない人だった。小学生の頃はずっと、父はカメラマンだと思っていた。違った。グラフィックデザイナーだった。  父は個人で事務所を運営していて、従業員はひとりもいなかった。だから、私は社長令嬢であり、平社員の娘であり、雑用係の娘であった。

相対評価と絶対評価。そして私が臨床心理士を諦めた理由。

 私には、高校生の頃からスローガンのように掲げている言葉がある。  その言葉は当時の私を救う言葉であり免罪符であり、盾であり武器だった。当時から随分年月を経た今でも、私はその言葉を大事に抱えていて、ときには人に差し出すこともある。 「苦しみは絶対評価」  高校生あるあるかもしれない、思春期あるあるかもしれないが、私は私なりに、ものすごくしんどい時期があった。今は大分ましになったけれども、私の核のどこかにそれはまだ残っているしきっといつまでも消えないと思う。  当時よく言わ