大学アンチだった私が大学院まで行った話-2:コロナ禍から好転し始めた人生
タイトル不謹慎でごめんなさい。
シリーズ第2回です。
〜ここまでのあらすじ〜
大学受験にやる気がなさすぎて、生態学をやりたいって言いながら森林系の学科に入っちゃった私。友達もできないし、こんなに毎日が憂鬱だなんて😩大学なんか大っ嫌い!私のキャンパスライフ、一体どうなっちゃうの〜!?
バイトだけが生きがいの、クソみたいな大学生活。
単位を落としまくり、1年次後期のGPA※は、
「1.00」。
※GPA…大学の成績の個人平均値。各科目1〜4の評価がつくが、落とすと0。
今後の人生、高校時代より楽しい時期はないだろうな。
不可抗力(事故や病気)で死にたいな。
日々の思考は、そんなことばかりだった。
もう、元々やりたかった生態学の研究室でさえ、私には合わないと思い始めていた。
しかし、希望が全くなかったわけではない。
「森林政策学」研究室の教授の話にだけは、深く感銘を受けたのだ。
なんでも、森林政策学研究室の扱う「社会科学」は、「人間の生態学」なのだという。
教授の許可を得ていないので詳しいことは割愛するが、この教授の話を信じ、3年生から所属する研究室として、私はこの森林政策学研究室を選んだ。
サークル等に所属していなかった私にとって、大学で初めての「居場所」だ。
単位が危ういながらも一応3年生に進級し、私の研究生活はスタートした。
と、すぐに、コロナ禍が訪れた。
授業はすべて非対面化。
正直、最高だった。
朝起きられずに落とした数々の授業も、好きな時間に起きていつでも受講できるようになった。
何より、大学に行かなくていい。
目障りなだけの(そんなことはない)大量の同級生の中で1人、肩身の狭い思いをする必要がないのだ。
私にとってそれは、天国にも等しかった。
1人でじっくり、配信されてくる授業動画を見てみる。
これは…面白い。
授業はつまらないものだと思い込んでいたが、たくさんの研究成果を積み上げてきた大学教授という人間が語る、彼らの専門分野についての話が面白くなくて、何が面白いというのか。
自身のこれまでの姿勢を深く反省し、授業と卒論にのめり込んだ。
森林学と「人間の生態学」に、確かなやりがいを覚えた。
絶望が、新たな希望を連れてくる。
人生の転機まで、あと2絶望。
(つづく)
※おまけ
GPA1.00は、普通の大学生にとってはありえない低さだ。しかし、留年経験者ならわかるだろう、「単位を落としまくっている」と言う割には、そこまで低くない。実はこの大学のこの学科は、私の出身高校と比べて偏差値が15くらい低い。友達こそできにくいが、成績は、テストを受けられさえすれば基本的にそれなりのものがつく。問題はほとんど出席回数のみなのだ。人脈や過去問は一切ない中、留年もせずに卒業できたのはそんなカラクリである。
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