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中秋節、広州のおすすめお月見スポット

《 福福の知りたい広州!vol.20 》

【 今晩、広州一のお月見スポットはどこ? 】

9月21日は、8年ぶりに満月の十五夜とのことでしたが、皆さんはお月見をされましたか。福岡はあいにくの雨でしたが、翌22日に美しい十六夜を見ることができました。

中国の中秋節は、五穀豊穣を祈る伝統行事のことで、日本の十五夜にあたります。
今回は、広州日報の記事より、広州のおすすめお月見スポットをご紹介します。

自由に旅行できるようになったら、おすすめスポットから美しい広州の月を眺めてみたいです。

『廣州日報』2021年9月21日
「今晚广州最佳赏月地在哪?(今晩、広州一のお月見スポットはどこ?)」より

今晩は中秋夜。
今年の中秋期間、広州でお月見に最適な時間(月が夜空の真ん中にある時間)は、それぞれ次のとおりです。

迎月夜(9月20日):21日0時13分43秒
賞月夜(9月21日):22日0時57分19秒
追月夜(9月22日):23日1時39分48秒
9月22日7時8分20秒に、月は沈みます。

最も美しい月を見るには、お月見に最高な場所を見つけることが重要です。
今年の広州では、月を楽しむため以下の場所に行くことができます。

広州のおすすめお月見スポット

白雲山:山頂から、光り輝く都市の灯りと月の光を堪能できる
    
珠江ナイトクルーズ:中秋節の夜、明るい月と共に珠江クルーズが楽しめる

浜江西(白鵝潭):東西南北に広がる川面に、月の光を存分に満喫できる
         
広州タワー:市内で一番高い広州のシンボルタワー。月と共に、賑やかな街並みを一望できる

花城広場:広々とした空間で、月とゆっくり語り合える
    
二沙島:月と星の芸術的コラボレーションが楽しめる

【 福福より 】

今年の広州の中秋節は、お天気もよく、美しいお月さまが見られたとのこと。
中秋節と聞くと、お月見を楽しみながら月餅をいただく光景が浮かびます。

ライチ局長、今年の広州ではどのように中秋節を過ごしましたか?
また、広州ならでは中秋節の過ごし方がありましたら教えてください!

【 ライチ局長より 】

福福さん、福岡でも綺麗な十六夜が見れたようでよかったです!

中国の「中秋節」ですが、元々、中国の暦によれば、7月~9月が秋となります。その中でも8月は秋の真ん中で「中秋」となります。旧暦では、15日目にあたる月が満月とされていましたので、旧暦8月15日が「中秋節」となりました。

「中秋節」は、「春節」「清明節」「端午節」に並び、中国四大伝統行事の一つとされています。今年の旧暦8月15日は、新暦の9月21日。この日は祝日となり、福福さんが紹介してくれたお月見スポットをはじめ、多くの景観地で月見の人が賑わうことになりました。

ちなみに、このような中秋の名月を愛でる習慣がいつ始まったのかは定かではないようです。ただ、唐代には既にこうした習慣が生まれており、次の宋代には伝統行事として定着をしていたようです。日本でも、9月の満月は「中秋の名月」として観月の習慣がありますが、当時、遣唐使などを通じて持ち込まれた最新のトレンドだったのかもしれませんね。

さて、その中秋節ですが、やはりこだわりは「丸」にあります。当日の夜は一家揃って食卓を囲むことが多いようです。中国語で「一家団欒」は「団圓」と言いますが、これは「丸」を意味する言葉です。家族みんなで丸テーブルを囲んでワイワイやるイメージですよね。

広州では、この日、丸い芋や柚子、炒めたタニシなどを食べる風習があるようです。さらに古い風習が残るところでは、ベランダや庭に台を出して、こうした食材を並べ、お香を焚いて、家族みんなで月にお参りをします。ちなみに、日本のようにお団子を並べる風習はないようです。

そして、もう一つ、中秋節に欠かせない食べ物と言えば「月餅」です。月餅は元々、月にお参りをする時に捧げるお供物でした。基本の形はやはり「丸」。先ほど紹介した「団圓」という意味を含みます。縁起がいいということで、いつしか、お世話になっている方や親しい友人などに月餅を贈り合う風習が生まれました。

広州は、月餅の本場の地であり、この時期になると、街中のあちらこちらで月餅が販売され始めます。種類も多種多様で、色々な月餅が楽しめるのですが、最近は、健康を気にしてか、低糖月餅なども販売されています。

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なお、私自身は、中秋節当日、友人が「孔明灯」を飛ばす、というので郊外にある大きな公園を訪れてみました。

「孔明灯」は、中国での正式名称を「许愿灯」。三国時代の諸葛孔明が発明したといわれる熱気球の一種です。針金で輪っかを作り、その中央部に蝋燭をセットします。それを大きな紙袋で覆って完成です。蝋燭に火をつけると空気が熱せられて軽くなります。軽くなった空気が紙袋に溜まるため、浮き上がるという原理です。

友人は、公園の前で「孔明灯」を購入し、公園の池の辺で準備をします。蝋燭に火をつけ、袋が大きくなっていくと、子供たちが寄ってきて、あっという間の人だかりです。空気も暖まり「さぁ、飛ばすぞ!」というところで、公園の警備の人に止められてしまいました。今は、火災などの原因にもなるので、公園で孔明灯を飛ばすのは禁止されているそうです。「すみませんねー」と警備の人。そりゃそうですよね…。残念!

…、とこんな感じの中秋節でしたが、おかげで、月も見れて賑やかな中秋節を過ごすことができました。

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