まさにLINE公式アカウント提案の虎の巻!LINE専門代理店CMOが教えるLINE公式アカウント提案方法
本日は代理店の皆様向けにLINE公式アカウントを提案する際に抑えるべきポイントについてお伝えいたします!
実際の現場でのクライアントワークに活用していただけば幸いです。
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みなさん、こんにちは。
LINE Frontliner、DOTZ株式会社の稲益です。
早速本題に入っていければと思います。
1.まずは徹底的にLINE公式アカウントを触ろう
売るもの=提案するものをまずはとことん知るところから。
どういうものかを知らず(知ったつもり)に提案することは絶対にNG。
担当するクライアントの競合や同じ業種のLINE公式アカウントを徹底的にフォローして配信している内容を見ましょう。
ちなみに稲益が本日現時点でLINE公式アカウントと友だちになっている数は「598」。
LINE公式アカウントは他の媒体と違って、友だちになってからの配信内容しか確認できません。
たくさんのLINE公式アカウントと友だちになって普段から他社の配信内容をチェックしましょう。
LINEのメッセージを見るだけではなく、キャンペーン内容やリンク先の内容までチェックしてユーザー目線で一通りの流れをチェックすることをお忘れなく。
次にやってほしいのは、Messaging APIの機能に触れてみること。
LINEと接続する自動販売機や、LINE公式アカウント内に設置されているデジタル会員証を使ってポイントを貯めてみたり、ECサイトとIDを連携しているアカウントでは、実際に購入して友だち登録→LINEのID連携してみる etc...など
たくさんの企業がLINEで便利!と思えるサービスを提供しています。
普段からLINE公式アカウントを通じて提供されている様々な企業のサービスに触れることで、アイデアの源泉となるものをインプットすることができます。
No input,No idea. 沢山インプットすることをお勧めします。
インプットと言えば、LINE公式アカウントだけじゃなくLINE全体を知ることも大事です。
私は普段から友人の誕生日にLINEギフトでプレゼントを贈ったり、LINE Payで割り勘してみたり、LINEのグループトークで行く店を投票して決めたり、LINEを意識して使い倒しています。
使い倒し、LINE全体で何ができるのかを知ることで、企業に提案していく際のヒントになっていたりします。
担当する媒体において知らないことが1つもない状態をつくることを普段から意識しておくとよいです。
2.集客プランは予算にあわせて最大効率出せるように。
提案の際に最初に考えるのは集客プラン。
LINE公式アカウントは他の媒体と違って、友だちがいないと配信ができません。
まずは集客数=友だち数をどれだけ増やすかを考えましょう。
また予算の大小で選択すべきメニューも変わってきます。
数千万以上あるのであれば、スポンサードスタンプやLINEセールスプロモーション。
数百万規模であれば、LINEポイントADやLINE広告のCPF配信など様々な選択肢があります。
例えばスタンプ1つとってもアニメーションか静止画なのかや、ミッションあり、なしなど複数のメニューがあるため、以下の2つを抑えて選定していくことをおススメします。
1.最も効率的*なメニューはどれか
*集客広告実施後のターゲットリーチ(有効配信人数)あたりでのCPF(cost per friends)単価の高低
*その上で目的が果たせる集客になっているか(アンケートの有無など)も抑えておく
2.友だちの規模数*が十分か
*効率だけではなく規模数も考慮しておすすめメニューを判断する
広告費がある前提での話を記載しましたが、大きな予算が無くても大丈夫です。
クライアントの持つ既存チャネルを活用した集客プランを提示すればよいのです。
・自社アプリ(アプリ経由で攻略情報などを提供していることを知らせてユーザーを獲得)
・自社店舗(自社店舗でスタッフによる声掛け)
・自社SNS(プレゼントキャンペーンなどを告知しLINEで当選結果を出す等)
・自社サイト(サンクスページでの友達誘導やサイト内ポップアップから誘導など)
番外編としてCS文脈で友だち集客することも可能です。
・LINE通知メッセージ(確実に自社サービスを利用しているユーザーへリーチ)
・LINEチャットPlusやLINEコールPlusなどCSタッチポイントからの集客
上記一例として挙げましたが、オウンドメディアで友だち集客を行っていく際は、LINEで何かしらのサービスやキャンペーンをしていることを前提としています。
わざわざLINEをフォローしたくなる理由を設計/企画して提案していきましょう。
3.ユーザー目線でコミュニケーション設計をしよう
集客についてのプランニングを終えたら、次に配信設計を考えるステップ(=コミュニケーション設計)です。
抑えるべきポイントは以下の4点。
・最初のタッチポイントとなるウェルカムメッセージで何を伝えるか
・配信頻度と配信セグメント(どの頻度でどんなユーザーに配信するのか)
・リッチメニューの設計
・Messaging APIの活用
以下に1つずつ、解説していきます。
・最初のタッチポイントとなるあいさつメッセージで何を伝えるか
友だちになって一番最初に目にするメッセージがあいさつメッセージです。
ここで何を伝えるかで即時ブロックされるか、アクションを取ってもらえるかが決まります。
スタンプやポイントなどのインセンティブフックで友だちになったユーザーは即時ブロックする確率が高いユーザーの為、例えば月1回、「○○が当たるプレゼントキャンペーン」などを企画してブロック抑止に繋げたり、「トークルームで問い合わせ」ができるなど、便利な機能を提供していることを伝えるなどの工夫によりブロック率は全く変わってきます。
・配信頻度と配信セグメント(どの頻度でどんなユーザーに配信するのか)
セグメントを切らずに一斉配信で、代り映えのないメッセージを送り続けると送る度にブロックが発生し、次第にCTRはどんどん減衰していきます。
飽きられることのない様に、クリエイティブ検証をしっかりとおこないつつ、セグメントをできるだけ細かく切って、配信していくことを推奨します。
頻度についても週に1回など安易に決めるのではなく、業種により受け取りたい頻度が変わってくるはずなので、サービスを鑑みて設計していくとよいでしょう。
例:
・アパレルで毎週週末セールを実施しているクライアント=週1回配信/土曜日朝など
・商材数の少ない単品ECであれば、月に1〜2回の配信にして30代女性を3つのグループにわけてクリエイティブを出し分けるなど
またタイミングも重要です。
金曜日などはLINEが込み合います。企業からの配信も多いですし、週末の予定で個人間のLINEも盛んにおこなわれているので、開封率/CTRともに下がりがちです。
他社の配信時間もチェックしながら、重複しづらい時間と曜日を選択していくのも効果担保の為の一手です。
・リッチメニューの設計
次にリッチメニューの設計を考えましょう。
これまで何社ものLINE公式アカウントを運用してきて、わかったのですがリッチメニューは配信あたりのクリック数の約60%を占めます。
リッチメニューをたまに閉じたままメッセージ配信をしている企業も目にしますが、私がご提案する際には基本的には常時表示させることを推奨しています。
それほど重要なリッチメニューなので、どの大きさで表示させて、どの位置に何を配置するかを考え抜いてプランニングしましょう。
表示させる内容も配信毎にメッセージ内容と連携させてもいいですし、グローバルナビの様な役割で固定化してデザインのみを変更してみるなど検証パターンは無限にありますので、
必ず毎回変更して効果をみながら検証していくことをおススメします。
・Messaging APIの活用
APIを活用すれば様々なことができます。
LINEログインを入れて購買データを活用してCRMをおこなったり、LINE経由での閲覧データを活用してリターゲティングメッセージを配信したり、アンケートを取得してみたり、双方向でコミュニケーションが可能になったりetc...
APIを活用することで様々なデータの取得やサービス提供が可能となります。
LINE公式アカウントを企業とユーザーのコミュニケーションインフラまで昇華させることで、永続的な自社だけのコミュニケーションプラットフォームの構築が可能になるので、コミュニケーションプランを考える際に、そのクライアントに対して何がAPIにより実現できるかも含めていれるようにしましょう。
4.シミュレーションは緻密に&コンサバティブに
集客+コミュニケーション設計だけで完成ではありません。
提案の際には必ずシミュレーションもセットでいれることを忘れないように。
かなり複雑な計算にはなりますが、集客によりどの程度友だちが増えて、どの頻度でどれぐらい配信し、どの程度ブロックされていくか、まずはターゲットリーチ(=有効配信数)単位での友だちの推移をシミュレーションしましょう。
配信数がでたら、CTR/CVRを想定していれることで完成します。
ここで重要なのが、固めの数字で楽観視しない数値をいれることです。
決めてもらうために望みの高い数値を当て込むのは得策ではありません。
他の広告と違って、友だち化したユーザーは企業にとって資産となります。
短期的に取り組みして終わりというものでありませんので、
楽観視して大規模予算を組んで実施するよりも厳しい数値でそれをクリアしてから予算を増額して少しずつ大きくしていく方が得策です。
5.クリエイティブもセットで提案する
数値だけでも決まることがありますが、テキストだけではなく視覚的にも提案しましょう。
コミュニケーションプランに沿って、あいさつメッセージから、リッチメニュー、メッセージに至るまで考えたものを実際のクリエイティブイメージに落として提案することで具体的にイメージをもってもらいやすくなり、提案の通る確率は増します。
提案コストはかかりますが、せっかく考えたプランニングをダメにしない為にも数案でいいので、必ずクリエイティブもセットで提出することを推奨します。
6.自らの実績/知見に勝るものはない
私の本日の記事やネット上に溢れる他社の成功事例、企業のインタビュー記事などももちろん参考にしていただきたいのですが、やはり自らの運用経験や、実績に勝るものはありません。
1つ1つのクライアントでやれることが無いかを常に深堀して、追加提案などもおこないながら、運用実績をまずは積み上げていきましょう。
そこで得られた知見はシミュレーションに活かせるだけではなく、コミュニケーション設計における新たなアイデアの源泉にもなります。
日々、運用して蓄積された知見よりも、よい教科書は他にありませんので、1つずつ丁寧にアイデアを絞り出し運用していくことこそが次につなげる一番の方法です。
広告代理店に長年いた経験から、LINE公式アカウントにおける提案のプロセスと思考、抑えるべきポイントについて書かせてもらいました。
これから提案をされていく皆さんの何かのヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。