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「コエール2020」 後日談/ヨウ


こんにちは、ヨウです。

今回は"自分語り"になってしまうと思いますが、お付き合い頂けると幸いです。



先日、NPO法人ブリッジフォースマイル主催のオンラインイベント「コエール2020 」にて、イルミネーターとして登壇し、スピーチをさせていただきました。


このイベントで、私は「過去の経験」について話しました。スピーチをするために、オンラインのミーティングを重ねました。事務局やボードのメンバーは、私の想いを聞き、原稿の添削、スピーチの指導に至るまで、手取り足取り教えてくださいました。おかげさまで、自分でもかなり仕上がった内容のスピーチを作ることができました。


しかし、前日に東京に着いてから、あまり寝られませんでした。

リモートでは、高い完成度で披露できたスピーチ。しかし、現地にたどり着いて、サポートメンバーに会って、ホテルに戻り原稿を読み返すと、内容が脳内から綺麗に消えていました。自分で思っている以上に緊張していたのです。

緊張を緩和することが出来ず、ホテルでビールを飲みました。ツイキャスで動画配信をして気を紛らせました。


当日は、原稿にかじりついて、自分の想いを声に乗せました。結果的には、上手くできていたようです。お褒めの言葉もたくさんいただきました。そしてようやく、ホッと安心することができました。

ここまで、私は緊張を隠し続けていました。イルミネーターの中で最年長、そして、イルミネーターの最後の登壇者としてのプレッシャーを感じていたことを隠していました。弱い自分を偽りながら、強い自分を演じていました。


そうして、イベントを終え、帰路に着きました。


帰りの電車の中で、SNSでコエールに対するリアクションを確認しました。どんなことが書いてあるのだろうか、と。
Twitterでは、私たちイルミネーターのスピーチに対して、称賛の声が上がりました。私は、コエールに参加してよかったと思えました。
そして、アクティビストの方々の活動についても検索しました。恥ずかしながら、当日まで自分のことしか考えておらず、アクティビストについて何も知らないまま、私は本番を迎えました。実際に社会を変えるために活動されている方々の配信は、素晴らしい内容でした。


少し、涙が出ました。
いろんな方に褒めてもらえた一方で、悔しさこみ上げました。
私は結局、自分のことしか考えていなかったことに気づいたのです。
何もしていない自分。「誰かに拾ってもらって、そこで誰かの役に立てばいいな」くらいの思いしかありませんでした。
でも、それでは何も変わらない。自分は変わっていない。いつまでも自分勝手で甘えている自分の姿に直面しました。

作り上げた原稿を読み返し、関わってくれた方の姿が浮かびました。私のことをたくさん褒めてくれて、尚且つ、優しく指導してくれた皆さんの顔が次々に浮かびました。


親ありき日本をこえるためのイベント。その中で、私だけが、自分自身の過去を越えられていなかったのです。


電車の中で、悲しい気持ちになったまま、閑散とした空港に入りました。
搭乗口に到着し、iPhoneを再び開くと、noteからメールが来ていました。ある方が、私のスピーチを見て、サポートしてくださっていたのです。そこには、こう書かれていました。

今日コエールの配信を拝見しました。辛い経験をされた事に心が痛みました。今は御家庭を持たれていると言う事でほっとしました。過去のヨウさんのような子供を作らない社会にしないといけませんね。オーストラリアから応援しています。世界は自分の周りだけじゃないよ!何かご自分の為に使って下さい。

このメッセージに、5000円のサポートが添えられいました。また涙が滲んできました。悲しみではなく、喜びの涙です。

少しだけ、ほんの少しだけ、私の声が社会に響き、誰かの心を動かしたのだと、実感しました。

この5000円は、今まで貰った給料や奨学金より遥かに価値が高いものです。しかし、私はまだ社会の役に立つ存在ではありません。何もアクションは起こしておらず、ただの兼業主婦です。この5000円の使い道は、熟考しなければなりません。

私は、支援団体に寄付をしたり、街で募金したりしたことがあります。その寄付を貰った方たちは、こんな気持ちだったのか、と理解しました。


もっと広い世界を知りたい。もっとたくさんの人と関わりたい。もっと自分を育てたい。そういう気持ちでいっぱいです。


でも、この気持ちは、やはり一時的なもの。私の性格上、この記事を書き終えた時点で、新しいアクションを起こす可能性は低いでしょう。弱い自分を変えたいけれど、結局踏み出すことが怖くて何もできない自分を知っていますから。

もし、読者の皆さんの中で、「ヨウの発信に意義がある」と思ってくださった方がいたら、私にハッパをかけてください。私の記事を拡散して、「もっとちゃんとやれよ!」「内容が甘いぞ、もっと頑張れよ!」と追い詰めてください。意志が弱く自己肯定感の低い私ですので、そうしてくださると、頑張れます。


こんな情けない人間ですが、皆さんと共に、新しい道を拓きたいと思っています。小さなお手伝いでも、出来ることは何でもします。お仕事頂ければ、最大限の努力をします。(結局人に頼っている自分。笑)



今後ともよろしくお願いします。ヨウ


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