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レポート「共育移住さんを連れてきた。」


最先端の学びや長野県に継承されている実践に触れるイベント、「プレーヤーズコネクト2021」。

今回は1日目に開催した「共育移住さんを連れてきた。」のレポートをお届けします。 本プログラムでは、子どもの教育をきっかけとして長野県に移住した方々をスピーカーにお招きし、環境の変化によって考えが変わったこと、思っていたのと違ったこと、自身が日々の生活の中で得た気づきや学びなどを、実体験から語り合いました。

プログラムの概要

2021年12月18日 15:45~17:15
■共育移住さんを連れてきた。
登壇者:佐々木巌(一般社団法人Learn by Creation理事:佐久市移住)、杉本由起(老舗酒蔵 企画・広報担当:伊那市移住)、中村詩織(フリーランス広報 / ピラティスインストラクター:御代田町移住)、森美保子(こどもみらいごはん副代表:阿智村移住)

子どもにとって、より良い学びの環境を求めて、長野県に「教育移住」をする人が増えています。豊かな自然環境や、子どもが主体的・協働的に学べる風土や環境のある学校の存在が、その選択を後押ししています。一方で『教育移住』というと、子どもの教育のために移住までできる、経済的に余裕のある人たちの選択肢・子どもにとって良い教育というリターンのために、生活や経済的なリスクを抱えるといったイメージを持つ方も多いでしょう。

しかし、子どもではなく親に視点を変えてみると、子どもの教育をきっかけに移住をしている人たちの中には、自分自身が新しい環境に身を置いたことによって、それまで感じることのできなかった楽しみや気づき・学びを日々の暮らしの中から得ている方がいらっしゃいます。

リターン(子どもにとっての良い教育)に対する投資(教育移住)としてではなく、新しい環境の中で出会う、自然や土地の人々という地域の資産に触れていく過程の中で、大人が子どもと共に育っていく「共育移住」として、その価値を捉え直します。

当日のハイライト

中村 詩織さん:
● 2018年、友人たちとご家族で御代田町に土地を共同購入
● 四季を愛でる、環境の変化に敏感になった。野に咲く花で活け花をしたり、闇夜にお月見をしたり。自分の手で食べる物をつくり、見つけ出す。大地にあるもので食いつないでいく安心感。
● 友人家族はライフスタイルや価値観が似ているので安心感がある。子どもを預けたり預けられたり、ご飯を分け合ったり、あたたかな近所付き合いをすぐに構築できた。
● 都市がだめで、田舎がいいという話ではない。あたらしい発見や学び、どこでやるか。

杉本 由起さん:
● 旅行で松本市の沢渡に行くはずが、誤って伊那市の沢渡駅にたどり着く。たまたまの縁だったが居心地がよく、求めていたものが揃っていると感じた。移住しない理由が見つからなかった。
● 移住してから親と子というよりバディになってきた。あたらしい場所にきて、情報交換をしながら暮らしている。守る対象から仲間になった。
● 移住を通じて家族全員が自分らしく生き始めていると感じる。満足できる暮らしがストレスなく楽しい。我が家の場合はたまたま移住したことで叶った。

森 美保子さん:
● 息子と一緒にお試し移住。愛知の小学校を休んで、3週間阿智村の小学校に通った。お試し最終日、“生きていてこんなにつらいお別れはなかった”と泣く息子。気持ちは変わらないということで移住を決めた。
● 昔はいわゆる教育ママだった。まわりも習い事が毎日あって、則ってうちもそうだったけど、本当にコレでいいんだっけ…?とふと思った。動物も虫もそんなに好きじゃなかったけど、住んでいるうちに慣れた。
● 子どもはあっという間におっきくなってしまう。非日常をあじわって体験できる時間は大切。

(登壇内容一部抜粋)

 

参加者からの声

当日視聴された方々からも、多くの反響をいただいたのでその一部をご紹介します。

・土地の魅力は人の魅力だなぁということが伝わりました。
・一人一人のお子さんに必要なコトに出会える環境に巡り会えるって素敵ですね。
・縁がつながりどんどん世界が広がられていらっしゃるのは、周りの方の魅力に気づいて認めていらっしゃるからなのかぁとお話伺って感じました。



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