ウイスキーとブランデー、似ているようで全く違うお酒です
お酒売り場ではウイスキーとブランデーは近くに並べられていることが多いと思います。容器も似ていることから「同じようなお酒なのかな」と思われがちですが、実は全然違うお酒です。蒸留酒という点では同じなのですが、全然違うウイスキーとブランデーの違いについて解説していきます。
ウイスキーとは
原料に大麦やライ麦、トウモロコシといった穀類を使い、糖化、発酵、蒸溜を行い、木製の樽に貯蔵して熟成させて出来上がるのがウイスキーです。ジン、ウォッカなども原料に大麦やライ麦を使用した蒸留酒で、詳しくは割愛しますが、製造工程が少し変わります。
ブランデーとは
ブランデーは、果物を原料とする蒸溜酒です。代表的な原料はぶどうで、ブランデーといえばぶどうを原料にしたものを指すことが多いです。ただ果物は糖分が多く含まれているため、糖化の工程が無くなり、搾ったぶどうの果汁にイースト菌を入れるなどして発酵させてから蒸留させます。ブランデーもウイスキー同様、木樽に貯蔵して熟成させます。
ウイスキーとブランデーの違いとは
ウイスキーもブランデーも糖化の工程の有る無しはあるものの、大きな作り方に違いはありません。その違いは原料の違い。ウイスキーは大麦やライ麦、トウモロコシといった穀物を使用しているのに対して、ブランデーは主にぶどうなどの果物を使用して作られるという違いがあります。
ウイスキーは味を楽しむもの、ブランデーは香りを楽しむものと言われることもあります。ブランデーはお菓子作りにも使われることも多いので納得ですね。
ちなみにビールを蒸留するとウイスキーに、ワインを蒸留するとブランデーになります。
ウイスキーもブランデーも賞味期限はない
基本的に未開封の状態であれば賞味期限はありません。それぞれアルコール度数が40度ほどあるので、菌が繁殖しない為です。
しかし高温の場所に長期間保管されていたり、直射日光に当たる場所に保管されていたりすると劣化が進んでいきます。可能であれば冷暗所で保管するのが良いでしょう。
美味しい飲み方
それぞれアルコール度数が高い為、ゴクゴク飲むようなお酒ではありません。おすすめの飲み方としてはストレートで飲むことをおすすめします。
ウイスキーはそれぞれの味わい香りをしっかり感じられますし、ブランデーもその芳醇な香りを存分に楽しむことが出来ると思います。
もちろんウイスキー、ブランデー初心者や、苦手に感じている方は水や炭酸で割って飲んでも美味しく飲めます。