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ご飯がすすむ学び合い、第9回「箱根山学校」

キャンセル待ち申込みの受付を再開しました(7/29)


今年も9月に「箱根山学校」を開催します。年に一度の、海を望む山の学校。

中心メンバーは友廣裕一(シーベジタブル)、長谷川浩己(オンサイト/「箱根山テラス」設計者)、三原寛子(南風食堂/「箱根山テラス」朝食レシピ担当)、テラスオーナーである長谷川順一(長谷川建設代表)と、私・西村佳哲(リビングワールド)の5名。

この学校は、なにが学べるのかよくわからないまま、9年目をむかえました(残り2回)。わかるとか、成長するとか、出来るようになるとか即物的な効果・成果を求められがちな時代に、なにやってるんでしょう。
リピート率は半分くらいで、募集を始めると割と早く集まってしまう。場所は陸前高田の「箱根山テラス」。不思議な居心地のある3泊4日です。

去年までと少し違うのは、集合のタイミングを金曜(9/22)「夜」でなく「夕食・17:30」に修正した。つまり少し時間を増やしました。基本的なつくりは同じ。以下、昨年の様子を書いた短文です。[Sep 25, 2022]

「学校」には〝教科書に書いてあることを学ぶ〟時間があるけれど、それが〝いま同じ時代を生きている人から学ぶ〟時間になっていると思う。
あと一般的な「学校」は黒板に向かって座っている時間が長いけど、隣の人と話したり遠くを眺めながら〝一緒にすごす〟時間が多いと思います。空が広くてご飯が美味しい、3泊の学校。

今回の定員は20名。前日程で「広田湾を望む斜面の木を伐るワークキャンプ」(後述)も実施します。どうぞ!

西村佳哲(このページを書いています)

第9回・箱根山学校
日時:
2023年9月22日(金)〜25日(月)
22日 JR 脇ノ沢(BRT駅) 17:03 16:54着集合
25日 14:15頃解散(脇ノ沢発14:46 14:50 or 16:36 16:20 BRTへの接続送迎)
会場:箱根山テラス(岩手県 陸前高田市)
定員:20名
参加費:68,000 70,000円(参加費 43,000円+宿泊費 27,000円、食事・税等込)

初日9/22のオプショナルツアー(気仙沼駅に昼集合)は、参加が決まった方に追ってアナウンスします 今年のオプショナルツアーは帰路(9/25)にテラス→気仙沼で実施します

初:広田湾を望む斜面の木を伐るワークキャンプ
日時:2022年9月21日(木)〜22日(金)
21日 JR 脇ノ沢(BRT駅) 12:54着集合
22日 17:00頃解散(脇ノ沢発16:20 or 18:20 BRTへの接続送迎、あるいはつづけて箱根山学校に参加)
会場:箱根山テラス
定員:10名
参加費:10,000円(宿泊、食事、保険、税等込)

お申込み>第9回・箱根山学校 参加申込フォーム(Googleフォーム)
*ワークキャンプのお申込みも、上記フォームから受け付けます

ランドスケープデザイナーの長谷川浩己、星野リゾートなどを手掛けてきた(箱根山テラスの設計も)
友廣裕一。日本一周の旅の先で、出会った仲間たちと「シーベジタブル」という海藻事業を展開中
ロゴ:中川たくま(ブルームーンデザイン事務所)

第9回・箱根山学校|プログラム案:

1日目:9/22(金)
17:30 夕食集合
19:00 オリエンテーション、自己紹介大会・1(2.5h)

2日目:9/23(土)
7:00 散歩(自由参加)
8:00 自己紹介大会・2(2.5h)
10:30 朝食
12:00 陸前高田、気仙のいま
 ・長谷川順一(箱根山テラス、長谷川建設) 12:00頃〜
 ・三浦尚子さん(マルテン水産、わかめ生産者、編集者) 12:50頃〜
 ・及川恭平さん(ドメーヌミカヅキ) 13:40頃〜
15:00 仕事をつくる:友廣裕一の教室(1.5h)
17:30 夕食
19:00 風景に触れる:長谷川浩己の教室(1.5h)
20:45 COIオリエン、第一夜

3日目:9/24(日)
7:30 心と身体をつなぐ:三原寛子の教室(3h)
10:30 朝食
12:00 話す、書く:西村佳哲の教室(3h)
15:30 なにか(2h)
17:30 夕食・ナベサミット(自慢の鍋の競演)
19:00 ミニクラス・オリエン
19:30 COIオリエン、COI・第二夜

4日目:9/25(月)
7:00 クラス形成
8:00 ミニクラス・1(1h)
9:15 ミニクラス・2(1h)
10:30 朝食
11:30 ミニクラス・3(1h)
13:00 クロージング
 └ 脇ノ沢14:46 14:50 or 16:36 16:20 BRTに接続送迎

*「ミニクラス」は参加メンバーがつくる教室群。複数同時進行

奥のタオルハチマキは長谷川順一


個人的な今年のハイライト
西村佳哲

・二日目の「陸前高田、気仙のいま」は去年から始まったプログラムで、陸前高田で暮らしている人に〝いまの高田〟〝いまの自分〟を聞かせていただくパート。
・「ドメーヌミカヅキ」の及川恭平さんは、ワイナリーを始めたばかりの29歳。グングン進んでいるところだと思う。去年につづき、そのあれやこれやを聞かせて欲しい。

昨年の様子(2022.9)

・同パートに来てくれる三浦尚子さんは、神奈川で編集の仕事を目指していたその先で、いま陸前高田の「わかめ生産者」として働いている、同じく若い女性。

箱根山学校には、宿泊で来る遠方の参加メンバーと、日帰りで来る近傍のメンバーが混ざり合う時間帯がある。覗きに来て、ご飯も食べていってくれた彼女と立ち話を交わしたのは4年ほど前。迷いがない…と言うと本人は「違う」と思うかもしれないが、「いま出来ることを身体を動かしてやっている」ひとの健やかさが感じられて私は楽しかった。

・初日。夕食集合する人たちと別に、12:00頃気仙沼駅で集合して、いまの陸前高田を回ったり、あるいは広田湾で釣り糸を垂れるオプショナルツアーが昨年は好評。テラスまでの移動も兼ねている。今年自分は海ルートに参加したい気持ち。
・同ツアーで、いま友廣裕一さんが展開している「シーベジタブル」の陸前高田拠点も訪ねる予定。丸い水槽の中の海藻が、ぐるぐる回って育っている平和で穏やかな情景も見たい。

・去年の友廣さん、長谷川浩己さんに代わり、今年は「ミハ」こと三原寛子さん(料理人、編集者、南風食堂主宰)と、私・西村佳哲が、各3時間のメインクラスを担当しする。三原さんと箱根山テラスは、朝食のメニュー開発を担った関係。

・「なにか課題図書はある?」と訊いたところ、「このあたりかなあ?」と2冊の本を教えてくれた。

『大いなる生命学―アーユルヴェーダの精髄』
『マワリテメクル小宇宙~暮らしに活かす陰陽五行』

彼女は食べるのが好きな人だけど、自分が「食べる」ことと同時に「身体に食べさせる」ことにまつわる意識がハッキリしている。薬膳の勉強をはじめ、この十数年その世界の探求を重ねる姿を見てきた。

箱根山学校では厨房にいる時間が多く、参加メンバーとの時間をうまくつくれずにきたが、知的好奇心の豊かな素敵な人物で、厨房から出て来れる方法を考えてきた。弘前のカフェ「ゆぱんき」の山崎綾子さんがサブスタッフとして厨房に入ってくれることになり、このメインクラスが実現。

左:ミハ、右:山崎さん(マスクで顔立ちがわかりませんね…。もう一枚載せます↓)

・箱根山学校の食事が、どんなことを考えてきた、どんな人がつくっている料理なのかがよくわかるのも、今年の魅力の一つかな。

・私は「インタビューのワークショップ」を10年ちょっとつづけてきて、ひとが「話す」ときになにが起きているか?という目線がハッキリしてきた。あと、今年は「書くワークショップ」を始めるので、そのあたりの試作品を体験していただく3時間をつくってみようかなと考えています。

・箱根山学校は「10年やろう」と言って始まったプログラムで、コロナ禍をはさみ今年は9回目。つまり残り2回。この学校から生まれたものも少なくない様子。(出会ったひと同士が一緒に仕事をしていたり)
・滞在拠点の「箱根山テラス」は、コロナ禍で一度閉め、まだ営業は再開していない。そろそろかも。この箱根山学校が、今年も箱根山テラスにとって、素敵な関係資産の形成過程になればなによりという気持ちも個人的にある。

・下側の杉や松が伸びてきて、広田湾が少し見えにくくなりました(上の写真は何年か前)。浩己さんが「すこし伐って手を入れよう」と言い、今年は浩己さん、順一さん、地元の畠山林業さんと一緒に、「箱根山学校」の前に1泊加える形で「広田湾を望む斜面の木を伐るワークキャンプ」をひらくことに。

9/21(木)
12:54 BTR脇ノ沢着・集合(東京駅は7:56発)
13:30頃 オリエン&レク
「松やスギの伐採によって植生にどういう変化が起こるのか。そもそも森林はどのように成立しているのか」(長谷川浩己)
15:00 ビフォー検証、伐採準備作業
17:00 夕食
19:00 テントサウナ、焚き火

9/22(金)
8:00 伐採(w/畠山林業)、運び出し作業
10:00 朝食
12:00 作業のつづき
15:30 片付け・清掃、アフター検証
17:00 解散

長谷川順一(箱根山テラス、長谷川建設の代表取締役)

木を伐採するのは畠山林業さんで、われわれは玉切りした木を運んだり、下草を刈ったり。木を伐る一部始終を間近で見て、「山林の手入れってこんな感じでやるのか…」といったあたりを実地で体験。あとはテントサウナに入って焚き火もしよう、というお楽しみ企画です。女性もどうぞ。ひとまず10名募集します。

風通しがよく、室内の空気がいつも新鮮で、デッキに出ると海と空と遠くの山並みが見える、箱根山テラスでの滞在そのものが私は好きです。山の中腹に浮かんだ船のようなだなと思う。
友廣裕一、長谷川浩己、三原寛子、長谷川順一、そして集まる人たちとのいい時間を今年も楽しみたいと思っています。どうぞお集まりください。