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#3 人生を変えたフィンランドの森へ行くきっかけ〜「自分の中の森」〜

2019年の4月に子宮筋腫の手術をした。

年齢的に子宮筋腫の手術はだいたい子宮も切除した方がいいとなるが、私は幸い外側にできたものなので筋腫だけとる事になった。

実は遡ること5年前にも子宮の中に1.5センチくらいの良性ポリープが見つかり手術していたが、その際、外側にも3センチくらいの筋腫があると言われていた。その3センチの筋腫が年月をかけて12センチくらいまで成長したわけで、いよいよ取ることに。

森への導き

入院する前の月だったかな、前年に受けたコーチングの主催者から、知り合いが森の本を出版して出版講演がある。大学の教授とか経営者とか凄い人ばかり集まるけど、皆んな面白い人達だから来ない?と誘われ、まだスケジュールわからないけど札幌に居たらいくね。とスケジュール帳にNちゃん18時とだけ書いた(何と言う講演なのかも聞いていないので)

札幌と函館で3店舗エステサロンを経営していて、その行き来と他サロンのコンサルなど毎週のように全国各地、更に半年の間に4回仕事関係で海外に行ったり動き回って殆ど札幌にはいないような状況だったので約束ができなかった。

でも当日になって、あれ?今日夜に何かあったな?Nちゃんに今日、何かあったよね?まだ参加できるの?と聞いてみたら

まだ大丈夫だから来て来てーー

会場へ行くと、9割が男性。

平日の夕方だからか、スーツの人達と、ナチュラリストな感じの人達が集まっていた

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「森のように生きる」本の筆者、山田博さんがニコニコしながら

え〜~っと まずですね〜 皆さん今、都会モードなので、森モードで話を聴いて貰いたいので、森に入る練習しましょう。

呼吸が浅いので、リラックスして深呼吸して…

目が内側に寄っているので、目を離す感じで

ピントを合わせずにぼやっ〜と見る感じ

ぼや〜っと、ふわぁ〜っと視界に膜がかかっている感じでいいんですよ

全体の空気感が緩い感じに変わる。

自分の中の森

そしてスクリーンに映し出された2枚の写真

一つは木が綺麗に揃って生えている人工森林

一つは手付かずの原生林

この2つを一つずつ見て、何を感じますか?

一つは無機質な感じ。一つは躍動感かな…と私は思った。 

言われた通り力を抜いて、ボーっと聴いていたので、講演の正確な内容は覚えていない。

現代人は情報過多で頭が疲れている事や、動物的な勘や感覚が鈍っている事。手つかずの原生林からはサインと言われるインスピレーションが受け取れる(ような内容だったかな)

ふ〜〜ん。わかるけど、あまりわからない


その時、参加者の1人がこんな質問をした

これは田舎暮らしのスローライフみたいなイメージですか?自分はこれからまだ仕事もバリバリしたい気持ちもあるし、海外の人とかは沢山働いて休暇とってリゾートでバケーションしたりしますがそんな感じとかとも違う感じですか?

ナイス質問!と私は思った


そして、ひろしさんが想像もしていなかった回答をした

僕は東京で仕事をしているけど、表面的にはバリバリ仕事は早いと思う(元リクルート、プロコーチ)

でも自分の中に常に森が在る。森のような状態を保っているから忙しいと感じない。渋谷を歩いていても心に森が在るから人込みも気にならない


自分の中に森??という驚きと

同時にあーそうか・・・そうだったのかと感じる自分と

求めていたのはこれだ!と感じる同時多発的に繋がる感覚

エネルギーの枯渇

いろいろなピークを体験してきて、遊びも仕事もエネルギーがいるから、今は楽しいけど、将来もすごく働いて、バケーションすることも、はたまた田舎暮らしでゆっくり自給自足的に暮らすことも(もう半分体験済みだったから)目指すものでもなくて、ただどうなりたいかとか考える時、働くこと=頑張ること=疲れること 遊ぶこと=楽しいこと=疲れること の構図になっていたんだとわかった。

自分の中に森が在る。周りの影響を受けずにタフにずっと仕事や遊びを楽しめるならすごくいいんじゃないかと思った。

ところで、心に森が在るような状態は「無」とは違う。時々、仕事を無になってしている人がいるが、「無」は心を殺していることだから自分に自然な行為(自分に対する愛の行為)ではない。こういう人は、何かを決意してしまって心を閉ざしている為、言葉を素直に受け取れなくなり、孤独や悲しみの感情スケールも強いので、痛みのケアとしてもリトリートや自然と関わるようにしていくといいですよ。

森のリトリートの体験者は皆、フラットな感じで目がキラキラしている。

懇親会で隣になった男性はラフな感じに不精髭を生やしているが、私より若いかな。と思える雰囲気。目がキラキラ、ニコニコ、話し方もフレンドリー。森リトがきっかけとなり仕事を辞めて1年間海外1人旅。家族の都合で一旦帰国中だと言う。歳を聞いたら私より10歳くらい上で驚いた。

若さの秘訣は?と聞いたら

好きな事をしている事と〇〇

まさに!

でも驚いたのはここから

同じく誘われていたコーチング受講仲間のAちゃんが遅れて来た。

Aちゃんは年下で物腰柔らかい凄腕女性弁護士。

この子、こう見えて凄い弁護士さんなんですよ。と紹介したら、

何期?バイトない?と髭の男性は聞いた。Aちゃんが瞬間で仕事の顔になった。私はえ?と状況が見えなかった。

何と彼は元検事さんだったのだそう

そして私の心の声→バイトで弁護士ってできるのかー(笑)

その風貌からは検事をしていたとは想像が全くできない。

うん。見た目も中身も全部別人だったからね。

と笑っていた。

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