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【名古屋市】双子転落死事故から考える安全管理

まずは、亡くなられた2人のお子さんへ
お悔やみ申し上げます。

ニュースにつきましては↑をご覧下さい。


コメント欄を見ましたが「2人一気には不自然
「あんな窓の高さから降りるのは不可能では?
などというコメントが目立っていましたね。

実際に育児されている方なら上記のようなコメントはされないと思います。

子供は時にに驚くような行動をしましすよね。
ヒヤッとする行動…
明日は我が身」という言葉がありますが、本当にその通りでいつ何時何が起きるか分かりません。

私は保育士として何十人、何百人とお子さんをお預かりしています。本日はお子様の大切な命を守るために日頃から保育士が行っている安全管理についてお伝えしていこうとおもいます。

亡くなられた命を無駄にしないためにも…
本日の記事では1人でも、1件でも多くの
事故を減らしたい
という思いで書きます。

ではさっそく、保育園から学ぶおうちでも出来る安全管理についてまとめていきます。

1.月1回の防災・防犯訓練

毎月必ず行っています。
保育士の中で不審者役と防衛役を決めたり園庭に避難したり、歩けない低月例のお子さんは避難者に乗って移動する練習をします。

おうちでも真似てやってみて下さい!
日頃からやっているといざと言う時に役立ちます。

2.毎日昼に1回ヒヤリ・ハットの確認

子供たちがお昼寝してる間に各クラスの先生が集まりミーティングを開きます。
そこでその日あった、ヒヤリ・ハットを確認し改善策を皆で考えます。

ヒヤリ・ハットを確認する理由は以下の
ハインリッヒの法則に基づきます。

日常や現場では、労働災害と災害には至らなかったものの、危険な状況(ヒヤリハット)が発生することがあります。

ハインリッヒの法則とは、1件の重大な労働災害に対して、29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがあるという労働災害における経験的な法則です。

ハインリッヒの法則は、労働災害には何かしらの予兆や原因が必ずあるという教訓を示しています。


https://www.cocofump.co.jp/articles/kaigo/63/

3.可能な限り子供の危険行動を予測して先回り回避する

冒頭でもお話しましたが、思いもよらないことを子供はやります。しかし、親御さんからお預かりしている大切な命を「想定外のことをして、助けられず殺してしまいました。」と返すことはあってはなりません。

そのために、常に危険はないか。周囲に不振な人物はいないか気を配りながら保育をしています。

今回の痛ましい事故のようなことが起きないよう
保育園では2階のテラスには必ず子供の身長の3倍以上の柵を付けています。

マンション、特に賃貸物件では柵をつけることは難しいにしても簡易的に取り付けられる二重ロックを取り付けたり窓際によじ登れるものを置かないなど対策が必要かとおもいます。

また、お家ではなかなか実践している方が少ないと思いますが保育園では必ず園の門や保育室の窓は大人(親御さんや保育士)が開けるルールになっています。
これは勝手に外に出ていかないようにするためにはすごく大事なお約束です。これを続けていると、子供たちもルールを守って外に出たい時は一言保育士に言います。

おうちでもぜひやって欲しいです。

もし勝手に出ようとしたらどう伝えるのか?

「それ(ドアや窓の開閉)は大人のお仕事だよ」
「もしも怖い人がいたり地震がなった時に1人でお外にいたら助けられないから必ず開けたい時はママかパパに言ってね」

このように、簡潔にそして子供が想像しやすい例を用いて説明すると納得してくれるやすいです。

それでも最初のうちは何度も忘れて勝手に開けるとおもいます。しかし、そこは根気強く心を鬼にして繰り返し伝えていきましょう。

限りある命を守るために。

4.常に人数確認

人数確認は新人の頃に耳にタコができるくらい叩き込まれたことです。クラスを移動する時、外に行く時、散歩に行く時、帰る時、お昼寝前何をするにも人数確認を忘れずに行います。

保育園で多々取り上げられるバスでの
置き去り事件。

その度に思います。どこかのタイミングで
人数確認をしていれば…と。


★まとめ★

いかがでしょうか。保育士は子供たちとにこやかに遊んでるイメージが強いかと思いますが、頭の中では常に安全管理につとめています。

人数は違えてどおうちでも同じです。後から後悔しても命に替えはありません。

「未然に防げる事故はどんな小さなことでも
防いでいく」

その気持ちを持って育児することが
今後このような痛ましい事件を少しでも
減らしていく1歩になるのではないでしょうか。

改めて、名古屋市のおふたりの小さな命に
お悔やみ申し上げます。

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