見出し画像

こんな日常のやる気スイッチ

私は普段からお化粧をしない。冗談のように肌が弱いのだ。

中高生の頃、友達が使っているプチプラコスメを買ってみたら肌が痒くなり、体調が少しでも悪ければ薬用リップクリームで唇が腫れる。極め付けは化粧水で、そろそろ化粧水くらいは使わないとな、と思って敏感肌用の肌質を改善させる化粧水を奮発して買ったはいいが、顔が真っ赤になり逆に肌荒れを爆発させたような肌になったのはふた月程前の話だ。

皮膚科推奨の保湿クリームとビ◯レの日焼け止め、お湯で落とせるマスカラ、アイブロウライナーでなんとか頑張っているが、もっとウキウキお化粧を楽しみた〜い!

★★★★★★★★★★

さて、世界中で猛威を奮っているウイルスのせいで私も自宅から一歩も出ず、在籍している大学もオンラインでの授業に切り替わった。

自宅にずっといるということは、今までよりさらにお化粧をしなくなるということである。

髪は適当に後ろでくくり、レンズのでっかいアラレちゃんのような眼鏡をかけ(夏に祖母の家に泊まりがけで遊びに行った時、私が朝身支度を整えていたら「あら!眼鏡を取ったら見違えるように美人さんね〜!」と言われた程にはモサい)、顔を洗ったら保湿クリームだけパンパンと適当に叩き込む。こうして書いてみるとなかなかひどいが、今は極力自分にストレスをかけないことに全力を注ぐのが正しいと思っている。

そんな肌ストレスフリーを心がけている私が今唯一お化粧をする時が、週に2回オンラインで行われる授業の時だ。

授業が始まる30分前に鏡の前に立ち、保湿クリームをつけ直し、眉を書く。普段のお化粧ならマスカラを付ければ完成だが、オンラインになってからはもう少し手順を増やしている。少し前に悩んで悩んで決めた、目が覚めるような赤色のリップと、桜色をした淡いピンクのアイシャドウを軽くのせる。このふたつは特別なお出かけの時に使う、お気に入りのメイク道具だ。

たったふたつの手順を加えるだけでも、自分の中のやる気スイッチがカチリと入る。こんな状況であっても顔色は明るく。そして、ダレてしまいがちな環境にいてもきちんと身支度を整えてえらいぞ私!と自己肯定感を上げている気もする。

肌質のせいで使えるメイク道具は少ないけれど、自分の出来る範囲だけでも充分明るい顔立ちに整えることが出来る。今までは自分の使えるメイク道具の少なさや手間に対して不満を漏らすこともあったが、工夫をすればいくらでも楽しむ方法があるんだと知れて良い経験になったと思う。

この自宅待機が終わったら、新たなメイク道具に出会いに街へ出かけたい。お気に入りのリップとアイシャドウを付けて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?