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夜勤ありのハードワーク〜カウンセリングの事例紹介②〜

こんにちは!ラブテリ/公認カウンセラーの島田です。
前回に引き続き、実際のカウンセリングの現場から事例紹介をさせていただきます。

ヘルシー志向の女性ほど足りていない栄養素?良質脂質でホルモンバランスや腸内環境を整えよう 40代 B様

【B様の基礎データ】
40代 看護師  BMI21 体脂肪率24%                自覚症状:冷え 疲れやすい 頭痛 肌荒れ 風邪をひきやすい       血液検査結果:マグネシウム低値                   過去にコレステロールや骨密度が低めと言われたことがある

看護師のB様。夜勤が月に10日ほどあり、食事や睡眠時間が不規則になりやすい生活です。仕事の時は1日中病棟を歩き回り、歩数は1万歩以上になるため活動量は多めです。ご自身の体調管理のために、人間ドックの代わりにとご受診くださいました。

【B様の平日のお食事内容】
朝食:焼き芋 野菜ジュース みかん2個
昼食:餃子 ナムル
夕食:ご飯 豚汁 長芋の浅漬け                  (時間は不規則 1日2食になる日もあり 時には干物など魚も意識)


B様は時間があるときは鯵の干物を焼いたり、浅漬けなどの作り置きも駆使しながら和食を心がけているとのこと。芋類をとりいれる習慣があるのも良いですね。お芋は太ると思われがちですが、適量であれば食物繊維やビタミンCの供給源として優秀な食材です。


さて、B様も前回の記事でご紹介したA様の事例と同様に、まずはエネルギー不足が心配です。

特にB様は1日を通して立位で仕事をしているため活動量が多く、デスクワークの女性よりも当然必要なエネルギー量が多くなることを忘れてはいけません。

「間食は極力とらないようにしている」とのことでしたが、ヘルシー志向な女性ほど、必要なエネルギーや脂質までもカットしてしまいがち。

脂質は種類を選んで上手に摂れば、美と健康の強い味方に


血液検査の「脂質代謝」という項目に中性脂肪やコレステロールがありますが、低ければ低いほど良いと思っていませんか?

コレステロールは細胞膜の主な構成成分であり、またホルモンや脳の神経細胞の材料にもなるため、身体にとって、なくてはならない成分です。

不足すると、細胞膜が弱くなるため免疫力が低下したり、ホルモンバランスの乱れやメンタルの不調に繋がりかねません。

また、血液中のコレステロールは日光を浴びることにより、ビタミンDに変わりますが、ビタミンDはカルシウムの吸収に欠かせない栄養素です。
カルシウムというと骨や歯の主成分となる栄養素ですよね。

つまり、コレステロールが低すぎるとビタミンDやカルシウムの代謝も滞るため、骨密度低下のリスクも高まるということです。
B様の場合、油を控えたヘルシー食が、エネルギー不足や骨密度低下その他の不調の原因になっている可能性がありました。

脂質には様々な種類があり、炎症を促進する避けたい油と、反対に炎症を緩和する良質脂質があります。適切な油摂取は潤いのある肌作りにも欠かせません。これらを整理した上で、毎日のお食事に良質脂質をとり入れていくことをお勧めしました。


良質脂質が含まれる代表的な食品は、魚介類とナッツ類です。

魚には、うつの改善やアレルギー症状を抑える働きのある良質脂質、感染症を予防しホルモンバランスを整えるビタミンD、貝類には新陳代謝を促し肌荒れの改善に必要な亜鉛が多く含まれます。


皆さんは、魚介類をどのくらいの頻度で召し上がっていますか?

魚介類?食べてますよ?…と言っても、よくよく聞くと、週に1回程度だったりする場合があります。

朝昼晩のどこかで1日1回魚介のおかずが食べられると理想的ですが、もし今現在魚介類が食卓に並ぶことが少ないかも…と感じた方は缶詰や小魚など手軽に取り入れられるものからでOKです。まずは「今よりも頻度を増やす」というところからスタートしてみましょう。

干物は油が酸化しやすいため、お刺身や切り身の魚も利用していくといいですね。

またナッツ類はマグネシウムの宝庫でもあります。

マグネシウムは、頭痛や筋肉疲労に関係する栄養素で、その他、バナナやココア、豆乳などにも含まれます。

これらは忙しいB様にも手軽に取り入れられる間食としてぴったりです。

間食は摂ってはいけないものではなく、必要に応じて不足している栄養素を補うチャンスと捉えてみると良いでしょう。


また、不規則な生活が続くと自律神経が乱れ、腸内環境の悪化につながりますが、お仕事の都合でどうにもならないこともあるかと思います。

そんな時こそ、お食事面からしっかり腸をケアしてあげたいですよね。

腸の調子を整えるというと、腸内細菌を活性化する食物繊維や発酵食品を思い浮かべる方も多いかと思いますが、良質脂質やマグネシウムも必要です。

腸の炎症を抑え、便の排出をサポートするのは良質脂質の役割、便の水分量をコントロールするのはマグネシウムの役割と覚えておいてくださいね!

◆摂りたい油(良質脂質)と避けたい油の具体的な紹介
◆良質脂質やマグネシウムチャージが叶う食事について            ◆栄養のある間食の提案                           ◆腸内環境を整える食物繊維や発酵食品の増やし方

30分のカウンセリングの中でこれらをお伝えさせていただきました。

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B様の今後の健康に少しでもお役立ていただければ幸いです☆


※事例紹介については個人が特定されない形でご本人様の了承いただいた上で掲載しています。


遠方の方や気軽にオンラインでカウンセリングを受けてみたい!という方は、期間限定でオンライン栄養カウンセリングを募集中です。(お申し込み期限:令和2年10月30日まで)

現在子どもの貧血に関する研究資金のご協力を、クラウドファンディングにて募っております。

リターンとして、実際にお子さまの血中ヘモグロビンを測れるチケットや、ラブテリカウンセラーによる栄養カウンセリング(お子さまがいなくてももちろん可)が含まれるパックもご用意しております。ぜひみなさま上記ページをご覧いただき、研究へのご支援を賜れれば、うれしく思います。

check!!血液検査プランについて

ラブテリでは、医療機関と提携してラブテリオリジナルの血液検査とカウンセリングがセットになったプランをご用意しています。提携箇所は2箇所あり、検査項目やお渡しする資料が若干異なります。

今回は、神奈川県川崎市にある聖マリアンナ東横病院医科大学「プリンセスプラン」でのカウンセリング事例をご紹介させていただきました。


プリンセスプランは、女性がより美しく、健康に生活できる体作りを目指してつくられたプランです。
女性に特化した人間ドックですので、結婚や妊娠出産を考えられている方はもちろん、日頃の健康管理の一環としてぜひご活用ください。

《検査項目》…体組成・生化学・フェリチン(貯蔵鉄)・卵巣年齢(AMH)・甲状腺ホルモン血糖コントロール値(HbA1c)・血清栄養(ビタミンDはプレミアムプランにて)


《内容》…女性ならではの検査項目に栄養状態を加えたオリジナルプラン。検査結果と食生活記録(食事写真)をもとに保健室公認カウンセラー(管理栄養士)がマンツーマンで目標設定をお手伝いします。またお食事診断シートではエネルギー計算と栄養バランスをチャート化したものをお渡ししています!


\私が記事を書きました/
島田 奈美(しまだ なみ)管理栄養士/ラブテリ公認カウンセラー    健診クリニックでの栄養相談                     復職支援プログラム栄養学講師(メンタルクリニック)         専門学校の非常勤講師 他

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