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未来実現マーケティング

SDGSに並んでいる、こうなったらいいな、でも解決は難しいな、というような難題も、お、もしかしたら解決できるかも、と思えてしまうようなさまざまなものの見方を示唆してくれる一冊です。

ちなみに著者の神田氏のマーケティングの定義はちょっと一般的なもの、つまりいわゆる営業、というものとはちょっと違っています。
神田氏のマーケティングの定義は「必要な価値を必要な人に届け、必要な変化を起こす仕組みづくり」「売る方法」という一義的なものではないのです。

むろん変化を、社会において起こすには、必要な人に買ってもらう、という行動が必要なわけだけど、必要な価値や必要な変化を起こす、というところをすっ飛ばして、必要な人に届けるということだけ考えていても、届くはずもない。また、複雑化している世の中、そもそも起こすべき変化とは何かとか、変化を起こせるかというところから考えなければなりません。考える、にしてもなにかひとつの思考法を身に着けて即問題解決できるようなものでもありません。

どうせ無理とあきらめずに、思考の制限を取り払って夢を描き、夢を描くまでのやりようをいろんなアプローチで考える。
一言にしてしまうと当たり前のことのように思えますが、夢を描くことが
今の世の中どれだけ難しいか。夢を描くだけならただ、なのにね。

おおなるほど、と思う思考法がたくさん、ですが一方で、いざここに書いてある思考法で思考しだすと行き詰まったり、結局ちまちました思考にとどまってしまったり、ということがありそうです。書かれているものを読んで実行した「だけ」ではおそらく、ここに書いてあるような「未来実現」は難しいでしょう。トライ&エラーを何回か繰り返し、自分なりの思考回路として定着した時に初めて、未来実現がおこりえる、のではないかなと思います。






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