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2021年に観た映画を振り返りました - DJ電熱線のビリビリビリ映画

あっっっという間にもう2月です。2021年に観た映画の振り返りをやらねば、と頭の片隅にはあったのですが、タイミングを見計らっていたところそのまま失念してしまい、このままでは振り返らないまま2022年も終わってしまいそうな気がしてきたのでいい加減やろうと思います。

1月
ソング・トゥ・ソング
ヒッチャー
ルクス・エテルナ 永遠の光
燃ゆる女の肖像
聖なる犯罪者

2月
はちどり
天国にちがいない
クラッシュ

3月
すばらしき世界
ヤクザと家族 The Family
マンディンゴ
サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス
異邦人
シン・エヴァンゲリオン劇場版

5月
愛のコリーダ
パーム・スプリングス

6月
ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 
デッドロック
トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング
オー!スジョン
クルエラ
田舎司祭の日記
逃げた女

7月
るろうに剣心 The Beginning

8月
ライトハウス
ワイルド・スピード/ジェットブレイク
全員切腹
フリー・ガイ
Summer Of 85
アジアの天使
少年の君
最後にして最初の人類
プロミシング・ヤング・ウーマン
ハウス・バイ・ザ・リバー

9月
ドライブ・マイ・カー
トムボーイ
アメリカン・ユートピア
アイダよ、何処へ?
スクールガールズ
ショック・ドゥ・フューチャー
クリーン・シェーブン
赤い唇

10月
DUNE
マーティン/呪われた吸血少年
アミューズメント・パーク

12月
ラストナイト・イン・ソーホー

4月と11月は劇場鑑賞が0本…!なんだか法則性がみえてきますね、すごく観た月の翌月は少なめ、とか。とくに理由はないと思います。

それでは月ごとに良かったものをピックアップしていきます!

1月 …すべてよかったです!すみません、いきなりルール無視ですが1月に観た映画は本当にどれも良かった。今年も1月は4本ほど劇場鑑賞しましたが、まだどれも外れていないです。幸先の良いスタート。

2月 『天国にちがいない』です!エリア・スレイマン監督が10年ぶりにメガホンを取った作品で監督本人が本人役で出演しています。やさしげな色調とユーモアあふれる内容で独特な空気感が楽しめる作品なのですが、さりげなく街中を戦車が走っていたり、かすかに政治や国の抱える問題が垣間見えたりします。しかし、かといって何か言及する訳でもなくひたすらスレイマンは街を歩きながらそれを観察するだけ。かなり気に入りました!寡作な監督なので次の作品はいつになるやら…。次点で『クラッシュ』も良かったですね~。

3月 …1月と同じくすべて!と言いたいところですが、しいて言うなら「『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』以外が全て面白かった」としておきましょうか、これは普通でしたwでも壮大なミュージック・ビデオとして捉えると面白い作品だったと思います。

5月 『愛のコリーダ』ですね。実は大島渚監督の作品ってそんなに観ていなくて、ちゃんと劇場で観たのはこの作品が初めてです。とにかくラブシーンが多くて、そんな技(?)あるのかい、ってちょっと笑ってしまったんですが、それはさておき、やはりこの映画を撮るぞっていう圧倒的な熱量とそれをどうにかして上映まで持っていきたいという制作陣やプロデューサーの気概を感じました。こんなにエネルギーに溢れていてなおかつ挑戦的な作品が今の日本で果たして生まれるのでしょうか。

6月 この月は、『逃げた女』でホン・サンス作品を始めて観たんですが、いたく感動してその足で『オー!スジョン』を観に行きました。ホン・サンス監督は今後のチェックリスト入りです。あと、『田舎司祭の日記』は公開されたこと自体がもう本当に嬉しすぎて普段はサービスデーにしか映画を観に行かないんですがこの作品に関しては封切日に観に行きました。『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 』はゲンズブールの作品ということで、たいへん失礼なことにほぼ期待せずに観に行ったんです。ミュージシャンって映画撮りたがるよね~的な感じで…鑑賞後、天に向かって土下座をしました。大変すばらしかったです。あと、ダークホース的な存在だったのが『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』です。これは予告編を観ても「いったいなんの映画…??」という状態だったのですがなぜか気になってしまって観に行ったところ、かなり良かったです。なんで流行らなかったんだろう、タイトルが長すぎた?これは実在の人物であるネッド・ケリーというオーストラリアの盗賊をモデルにした物語で、彼の幼少期~青年期までを描いた作品。なんですが、私には母子の愛憎物語のようにもみえました。ちょっと青みがかった色彩が綺麗だし、音楽もかっこいいし、何より主役のジョージ・マッケイが役柄にぴったり。「もっと評価されていい映画」とかたまにSNSのハッシュタグで盛り上がりますが、これはまさにそんな作品でした。

7月 帰省していました。地元の映画館で親と『るろうに剣心 The Beginning』を観ました。

8月 衝撃度でいうと『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』ですね。このシリーズ、全く観たことがなかった(金ローとかでなんとなく観たことはある)のですが、とても面白かったです!!後日シネフィルおじさんにこの話をしたところ、彼も絶賛していました。シネフィルにもウケが良いワイルドスピード、おそるべし。『最後にして最初の人類』もかなり良かったです。ヨハン・ヨハンソンの最初にして最後の遺作っていう笑えない話…。もっと他の作品も観たかったな、と思わせる挑戦的な作り方の映画でした。

9月 3本あります。濱口監督、この年齢でこの作品を作っちゃうなんて…これから先どうするの!?と心配になるほど傑作だった『ドライブ・マイカー』、意表を突かれた衝撃作『アメリカン・ユートピア』、オバマ大統領が2021年ベスト10に入れていた(それでいうと『ドライブ・マイカー』もだけど)『アイダよ、何処へ?』。普段観ないジャンルの作品だったというのを加味すると、『アイダよ、何処へ?』は最も印象深かったかもしれません。虐殺シーンの銃がにゅっと出てくるシーンは鮮明に記憶に残っています。

10月 『アミューズメント・パーク』!シンプルな作りではあるものの、ロメロ節さく裂!途中に出てくるギャング3人組の連続カット面白かったです。これが実はルーテル教会から正式に依頼されて作っていた教育ビデオだったというのを後から知って更に衝撃を受けました。

12月は友だちと一緒に観るというので選んだ『ラストナイト・イン・ソーホー』。

さて、今年は3月にブレッソン作品が上映されたりタル・ベーラ特集も既に始まっていたりと忙しくなりそうです!

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