テンペスト魔女 感想※ネタバレなし
テンペスト魔女とは
正式名称「even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女」
NORN9などを手掛ける潮文音さんがディレクターとシナリオを担当しています。
https://products.voltage.co.jp/tempest/
ノルンノネットが大好きなのとダークファンタジー、ミステリー、絶望的状況にいる主人公が好きなのでプレイしてみることにしました。
結論、プレイして本当に良かったです!
ただDL専用とのことから手を伸ばしづらい人もいるのではないかと思い、初めてnoteを作成してみることにしました。
購入を悩んでいる方の一助になれば幸いです。
ネタバレなしと書いておりますが、多かれ少なかれ物語に触れてますので、全くネタバレされたくない方は先に進むのをおやめください。
あらすじ
全体的な感想
面白かった!!!まずはそれに尽きます。
全体的に無駄なシーンがなくサクサク進む印象でした。
魔女裁判や世界観について過不足なく説明されるため入り込みやすかったです。
特に
・乙女ゲームが好きな人
・逆転裁判、ダンガンロンパが好きな人
・人狼が好きな人
・ファンタジーが好きな人
・終遠のヴィルシュが好きな人(ピンポイント笑)
上記に当てはまればはまる人ほどおススメです。
逆に
・ヒロインに自己投影して乙女ゲームを楽しんでいる人
・血やグロい表現が苦手な人
・ホラー要素が一切ダメな人
は少ししんどいかもしれないです。
良くも悪くもアナスタシアはキャラが立っているので、自分と攻略キャラとの話だと思うと違和感を感じてしまうかもしれないです。
かなり意志が強く、どちらかというとヒロインよりヒーローのような主人公です。
また、物語の性質上殺人事件が起こるので血の表現や遺体の描写があります。
そういうのが苦手な方はきついかもしれないです。
ストーリーの進み方は基本的には一本道となっています。
序章→翼or仇花→煙炎→決別→各キャラとのエンド
という流れになっており、翼と仇花のみどちらから先にやっても大丈夫です。
(私は翼からやりました。)
各章に裁判パートがあるので、スクリプトを読み進めるだけのゲームとは少し違います。この裁判が地味に難しい。
逆転裁判好きな人におすすめとお伝えしましたが、逆転裁判は真実を明らかにすることを目的にゲームを進めますが、テンペスト魔女の裁判は『魔女裁判』であるため真実よりも陪審員の心証が何よりも重要になります。
その辺も今まで触れてきたゲームと違い面白かったです。
エンディングは基本的にGOODとBADの2種類
BAD ENDにもスチルがあります。
初めにBADを回収してからGOODを見たい人もいるかと思いますが、
このゲームにおいてはBADから見ることはお勧めしません。
かなり戻ってやり直すことになる可能性があるため、
終わってから章ごとにロードできる機能があるのでそれを使って見る方がいいかなと思います。
選択肢へのスキップ機能がないのでその点は少しだけ面倒かもしれないですが、物語自体がそこまで長くないのでBADの回収もそこまで苦ではなかったです。
その他選択肢をミスったことによる中途BADもかなり豊富にあります。
状況が状況のため甘さは控え目ですが、その分1シーンにおける甘いシーンにかなりキュンとします。
置かれてる立場がしんどいのでキャラとのやり取りに何度もニコニコしちゃいました。
セリフ回しや各キャラクター同士の関係性も無理がなくて読みやすかったです。
攻略キャラについての感想
アナスタシア・リンゼル
我らがヒーロー!!
理不尽にかなり辛い目に遭います。
特に序章はアナスタシア自身もジメジメしているので感情移入出来るか心配でした。
ですが死に戻りの力を得てから一気に変わっていきます。
誰よりも気高く真っ直ぐで、嘘がない。でも幼少期の思い出のせいでナチュラルに自分を卑下している。(←ここ結構好き)
こんなに辛い宿命を背負っているのをよく戦い抜いたねと終わった頃には抱きしめたくなる大好きなヒロインになっていました。
癖強なキャラたちがみんな彼女のことを好きになるのも納得ですし、見ていて私もときめきました。きゅん。
恋愛よりも使命があるので若干鈍感なところはありますが、キャラクターとのやり取りも軽快でテンポ良く話してる姿はただただ好感でした。
特にティレルとのやり取り好きだったな〜
クライオス・キャソロック(CV:古川慎)
ガルダ翼騎士団副団長 26才
かっっっこいい
見た目通りの人です。
優しくて部下思いだけど笑顔で有無を言わせない食えないところがある人。
マジでクライオス悪いところ一個もないです。
アナスタシアのことをものすごく想ってくれるし、執着も見せてくれるので攻略キャラとして完璧です。
特に翼の章の最後は声が出ました。
あと声がいい(そりゃそう)
他の章でも頼りになるし、クライオスが味方の時の安心感すごい。
その代わり敵になったらどうしようと背筋が寒くなるのもこういうタイプです。
ぜひBADエンドも楽しんでほしいです。
一番好きなBADでした。(正確にはSAD LOVE END)
ティレル・I・リスター(CV:杉山紀彰)
異端審問官 26才
推し
これは推してしまう。
ティレルと言い合うアナスタシアが一番可愛いです。(主観)
ティレルはかなり設定が特盛です。
頭が切れるので、味方の時の心強さたるや……
そして拷問も行う部署なので、基本属性はSです。
Sだけど理不尽なサディストではなく、褒めるべきところはちゃんと褒めてくれるいい上司
こういう自分にも他人にも厳しそうな人に認めてもらえるのめっちゃ嬉しいよね。
ちなみにこれは偏見ですが、CLOCK ZEROの寅之助好きな人はティレル好き。(私がそう)
ゼン・ソルフィールド(CV:武内駿輔)
地獄までついてきてくれる男 is 最高
筋肉が最高にいい胸筋に埋もれたい(性癖)
そして設定が最高にいい
ゼンの章はプレイ中最もしんどかったです。
こんなに苦しまないといけませんか??ってくらい苦しいです。
それを支えてくれるのがゼンなので好きにならないわけがない。
声もいい(そりゃそう)
多くは語れないのですが、どこまでもついてきてくれるゼンはめちゃくちゃ罪で沼な男です。
ルーシェン・ノイシュバーン(CV:石川界人)
第三王子 18才
顔が良ければ声も良い
でも泣き虫(可愛い)
アナスタシアと幼馴染という立ち位置ながら一番遠くにいる存在
ルーシェンはめっちゃアナスタシアのこと好きなのに
肝心のアナスタシアにはほとんどその思いに気づいてもらえてないです。
悲しい。
でも最後全部いいところ持っていきます。さすがメインヒーローです。
ルーシェンは唯一アナスタシアと同い年なので、等身大な二人のやり取り可愛いです。
ルーシェンの章は物語の性質上、二人のシーンが少なくてそこが残念でした。
ファンディスク的なものが出るのを期待しています。
気になる点
プレイしていて少しだけ気になった点がありました。
スクリプトと音声のずれ
物語が性急に進むためか回収不足なフラグがある(ように感じる)
スクリプトと音声で、てにをはがずれていたり、違う内容の音声が流れることが何回かありました。
ですが、それによる進行上大きな問題はなく現在修正パッチも配信されているようなので気にするほどではないかもしれません。
二点目の方ですが、これは私の読解力不足なところもあるかもしれないですが、アナスタシアの家族周りの説明がやや不足しているかなと感じるところがありました。
ネタバレになるので詳細は省きますが、魔女を突き止める最重要箇所以外はコンパクトに描かれている印象です。
この辺の詳しい話や動機を知るためにも続編やFDの制作を期待したいです。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
とにかく面白かったので、ぜひ多くの人にプレイして感想をシェアできると嬉しいです。
ネタバレありの感想もまとめられたら投稿しようかなと思います。
願わくばアナスタシアたちの物語の続きがどこかで見れますように。