【ゼルダの伝説】地図からわかる地上と地底の関係【ティアキン】
このページでは、タイトル通り「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の地図から読み取れることを紹介&考察しています。
ゼルダシリーズの過去作の内容は含みません。
ストーリーの核心に触れるような内容はありませんが、マップのどこに何があるかがわかります。攻略情報を見ずに地図を広げたい方はネタバレになるのでご注意ください。
※祠・根の位置、魔人像・女神像の位置、お宝の場所、その他の地名やスポット名がネタバレ要素になります。
ティアキンのマップは正確
ティアキンのマップは、等高線がしっかり描かれていて、標高や水陸の違いによって色も分けられています。実生活の地図に限りなく近い地図になっています。
水辺であれば青色、陸地であれば黄土色になっています。
標高が高ければ明るく白に近い色、標高が低ければ濃い黄土色になります。
標高線も、坂が急であれば線が密集していて、本当にリアルな地図になっています。
地上探索でかなり助けられました! ありがとうプルア!!
さて、ここからが本題です。
この「地上の地図」と「地底の地図」がかなり連動しています。
地図を見るだけでも意図的に連動させていることがわかります。
地底の探索でも、地上の地図から読み取れることが非常に多いです。
地上と地底で5つの連動していること
現在、地上と地底で連動が確認できているのはコチラ
①祠&根の位置
②祠&根の名前
③地形
④場所の名前
⑤魔人像&女神像の位置
ここまで連動していると、地上と地底の関係は切っても切り離せないとしか考えられません。
一つ一つ解説します。
①祠&根の位置
地上と地底の祠&根は全体的に連動していますが、今回はハイラル城北西にある部分をもとに解説します。リトの村に行く途中に寄った方も多いのではないでしょうか。
まずは地上から。地上には三角形になるように「マヤウシユの祠」「キウヨヨウの祠」「キカクンの祠」があります。
では、地底はどうでしょうか?
全く同じ位置のマップはコチラです。
「ユシウヤマの根」「ウヨヨウキの根」「クカキの根」で同じ三角形を描いていませんか?
重ねてみると…そうです! ピッタリ合います!!
つまり、地上に祠があると、地底には根があることになります。
逆も然りで、地底で見つけた根があると、地上にも祠があることになります。
②祠&根の名前
先ほど祠と根の名前をそれぞれ3つずつ挙げてみましたが、気付いた方もいらっしゃるかもしれません。
祠の名前を逆から読むと根の名前になっています。
「マヤウシユの祠」←→「ユシウヤマの根」
「キウヨヨウの祠」←→「ウヨヨウキの根」
「キカクンの祠」←→「クカキの根」
クカキの根だけキカクンを逆から読むと「ン」から始まってしまうので例外ですね。
ここで気になるのが、「言語の違いによって差はあるの?」ということです。ゼルダの伝説は日本の企業(任天堂)が開発したゲーム…多分日本語ベースで開発したはず。
日本人である私たちはこの言葉遊びに気付けたが、英語をはじめとした外国語はどうなの?という疑問です。
マヤウシユをローマ字にすると、「Mayaushiyu」だけどそのまま逆にしたら、「Ushiyuyama」か「Uyihsuayam」となる。なんかちょっとおかしくなっていても仕方ない。おかしくなってしまうから、外国語版では日本語で味わえた言葉遊びが適用されていないのかもしれないのでは?ということです。
気になるので、日本語以外に、英語、フランス語、中国語、韓国語で検証してみました。
わかりやすく、英語をピックアップして比較してみましょう。
日本語 マヤウシユ←→ユシウヤマ
英語 Mayausiy ←→ Yisuayam
日本語 キウヨヨウ←→ウヨヨウキ
英語 Kiuyoyou ←→ Uoyoyuik
日本語 キカクン←→クカキ
英語 Kikakin ←→ Nikakik
日本語では省略されたキカクンの「ン」が英語では「N」で書かれていますね!!!
他の言語でも、地上と地底の名前はしっかり文字が逆様になっているようです。
日本語の言葉では、「ン」から始まる言葉は存在しないことと同じように、そのようなことが他の言語でも起こらないように一部の例外は存在するようです。
フランス語版のキウヨヨウとウヨヨウキは「ü」や「ö」の上の点の位置が違いますが、点を抜かせば同じ文字を使っています。
結論:読み方が言語によって変わるけど、文字が逆様になっているのはどの言語でも同様
③地形
地形も地図から連動していることが読み取れます。
まずは「キカクンの祠」「クカキの根」の周辺地形を見比べてみましょう。
キカクンの祠の北東と南東に水辺があります。
クカキの根の北東と南東にも全く同じ形をした、黒いエリア(ゲーム上通れないエリア)があります。
また、クカキの根の北西に黒いエリアがあります。こちらは地上でも通れないエリアなので、地底も同じように通れないエリアになっているようです。
次は「キウヨヨウの祠」「ウヨヨウキの根」周辺の地形を見比べてみましょう。こちらは、キウヨヨウの祠の東にあるマッコレ島が地底ではありません。
「キウヨヨウの祠」周辺ではもう一つ特徴的な地形があります。
それは、祠の西側に深い谷があることです。
地底ではどうでしょうか。谷があった部分の色が明るくなっています。そうです。細長い山になっています。
最後は「マヤウシユの祠」「ユシウヤマの根」周辺の地形を見比べてみましょう。
マヤウシユの祠の東には、「ウォルナー山」という山があります。
地底ではどうでしょうか。ユシウヤマの根の東には、「ウォルナー谷の採掘場」と表記されています。そして地図の色も暗い灰色になっています。
地上の谷は、地底では山になっていて、
地上の山は、地底では谷になっています。
地上と地底の地図を細部まで見比べると、厳密には違う部分もあります。
一部の島が反映されていなかったり、地底には太い根があることで地図上の地形が少し違う部分になります。
ただ、地上の標高を全く逆にしたものが地底の地形になっています。
①②で紹介した、祠と根の名前の関係と一緒です。地上と地底では逆様になっています。
④場所の名前
①~③までは地上と地底の「逆様」について解説してきました。
結論から言うと、場所の名前は逆様ではありませんでした。一緒です。
もう一度「マヤウシユの祠」「ユシウヤマの根」周辺の地図を見比べてみましょう。
地上では祠の東に「ウォルナー山」があります。
地底では根の東に「ウォルナー谷の採掘場」があります。
「ウォルナー」という地名が一緒です。
もう一つ見てみましょう。
こちらは「ハテノ村」周辺の地図です。「ハテノ村」の南西には「エボニ山」という山があります。
地底ではどうでしょうか。「ハテノ村」の位置には「ハテノ廃鉱」があり、「エボニ山」の位置には「エボニ谷の採掘場」があります。
「ハテノ」と「エボニ」という地名が一緒です。
他にも、女神像のある泉の名前など、背景として大切にされているであろうスポットも地上と地底で名前が一緒になっています。
⑤魔人像&女神像の位置
魔人像と女神像について解説します。
これを書きたいがために①~④を書いたと言っても過言ではありません!
地底を探索していると、魔人像と出会うことがあります。
※地上にも1体魔人像がいます。
地底の魔人像は全部で6体います。(地上の魔人像が、地底の魔人像の場所を教えてくれます。)
地底の魔人像の場所はこちらです。
次は女神像です。
ストーリー序盤からお世話になる女神像は、魔人像よりたくさんいます。
基本的には祠で手に入れた祝福の光を捧げてリンクの力を取り戻していきますが、中には最初から仕事をしてくれない女神像がいます。
その特徴的な女神像たちがコチラ
・知恵の女神像
・力の女神像
・勇気の女神像
・忘れ去られた神殿の女神像(母なる女神像)
・時の神殿跡の女神像
それぞれの場所は下記の地図にスタンプで印を付けました。
①~④を読んでくださったのであれば、またこのパターンかとなるでしょう。
「地底の魔人像」と「地上の特徴的な女神像」は、場所が連動しています。
上の画像の赤丸で囲った部分が、ほぼぴったり重なります。
そして、ここまで魔人像は6体、女神像は5体紹介してきました。
実は、1体数が合いません。それが地図の中心の青丸の部分です。平原の魔人像の位置の地上には女神像がいませんでした。例外です。
では、どこに女神像がいたのかというと…空にいました!
始まりの空島、「時の神殿」にいます。
地底・地上・空の地形をそれぞれ見比べてみましょう。
まずは地底から。
平原の魔人像は青丸で囲っています。
そして、マップ中央に特徴的な地形があったので赤線で地形を囲っています。
次に地上です。
地上でも赤線で囲った特徴的な地形は一緒ですね。
しかし、青丸の位置には何もありませんでした。
最後は空です。
空の地図では、地上の地形がうっすら映っています。
よって、地底と同じ特徴的な地形が空の地図でも確認できるので、東西南北同じ場所の地図ということがわかります。
平原の魔人像は、時の神殿の女神像と場所が連動していました。
つまり、すべての魔人像は女神像と連動しています。
地名から読み取れることから背景・ストーリーの考察
………最後に紹介した女神像の場所、意味深ではありませんか?
地図の地名や地形を深く読む方なら、察していると思います。
「時の神殿」ってハイラルには、二つありますよね。
始まりの空島にある「時の神殿」と、始まりの大地にある「時の神殿跡」です。
そして、「始まり」が一緒です。
これが繋がっていないなんてことはあるのでしょうか。背景やストーリーに何かしら繋がりがないと、このような名前は付けないでしょう。
「始まり」と「時」、そこから連想されることは多くあります。
「始まり」はゲームのチュートリアルが始まった場所、文字通り「始まり」です。こちらは比較的単純だと思います。
「時」の方は、ハイラルの時代の流れを連想させられます。
「時」については3つの大きな連想ができます。
一つは、地上の「時の神殿跡」から、何らかの理由で空に「時の神殿」を移動せざるを得なかったであろう、ということです。
もう一つは、地上と地底で連携している部分は、はるか昔から変わりにくい要素ばかりということです。祠、地形、地名、女神・魔人の存在が昔から変わらない要素となります。
祠は、ハイラル国の初代の王様の時代の物です。
地形は、リアル世界でもなかなか変わりにくいものです。大陸移動や河川の変動を考えても、大きくすぐに変わるようなものではありません。リアル世界では科学技術や土木建築技術で地形がすぐに変わることがあります。しかしハイラルではどうでしょうか。リアル世界の近代技術に近いゾナウ文明は、過去に栄えた古代文明です。現代のハイラル人は、そのゾナウ文明の産物を使いこなせていないので、近代的な暮らしはできていません。つまり、地形はすぐに変わるようなものではないということになります。
地名は、国同士の戦争や町同士の合併、町おこしがないと変わりません。
ハイラルでは魔王との封印戦争がありましたが、魔王は「ハイラル国を滅ぼすこと」が目的で、「別の国(魔王の国)として支配すること」が目的ではなかったように思えます。というよりも封印されて野望半ばになってしまったので、変えようもなかったってのもあるけど。
女神・魔人は、神様と同類でしょう。不思議な力を持つ女神=神様ではないでしょうか。そして神様ははるか昔から存在し、語り継がれる存在です。リアル世界でもギリシャ神話や日本神話の物語は、はるか昔の話です。世界を作ったところから始まりますからね。
地底と地上、そして空の連動は昔から変わらない要素ばかりです。
そして「時」というと、もう一つ大事なこと浮かび上がりますね。
ストーリーを進めている方なら一番先に思いつく事柄です。
ただ、それはストーリーの本髄に触れてしまいそうなのと、まだエンディングまでプレイしていないのでここまでにしておきます。
また新しいことが分かったら書きます。
ここまでご覧いただきありがとうございます!
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