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専業主婦から診療看護師(NP)養成大学院に進学して講義についていけるでしょうか?



ご質問ありがとうございます。
前提として、私は自分が修了した大学院の授業しか分からない上でお返事することをご容赦ください。

大学院で学びを進めていく中で、臨床の患者がイメージしづらい場面は少なからず誰にでもあると思います。例えば慢性期病棟で臨床を積んできた10年目看護師が救急搬送直後の外傷患者やその家族をイメージする時、救命救急センターで経験を積んできた15年目看護師ががんの化学療法や放射線療法で入退院を繰り返している患者やその家族をイメージする時など。
質問者さんの場合で想像してみると、ERと言っても3次救急に特化しているのか、2次(あるいは2.5次)救急までなのか、1次救急から3次救急までまとめて見ているのかで違いはあるでしょうし、ICUといっても術後患者がメインなのか、救急搬送された患者が中心なのかでも違いはあるでしょう。

どこの大学院を希望されるにしても、クリティカルだからといって慢性期、地域在宅に関することを全く扱わない訳ではないですし、プライマリーの場合も同様でしょう。実際、私も大学院の講義やグループワークで臨床の患者がイメージしづらい場面はありました。ただ、そうした場合でも周りを見ると自分が持ち合わせていない知識や経験を持っている人達がいて、時には知識や経験の共有をしながら学びを深めていきました。
なので、確かに臨床の患者をイメージしづらい場面はあるかもしれませんが、大学院の同期がいるので苦労する場面はそれほど多くはないかもしれません。強いて言うな人付き合いが苦手な人だと慣れるまでは気疲れがあるかもしれないくらいですかね。
例えば大学院に入学して1ヶ月経たないうちにグループワークが始まり、しかもその内容が自分の知らない領域だったとすると、自分で学習しつつも周りの力を活用していくかもしれないでしょうから。

ちなみに、これは念の為記載しておきますが、上記は質問者さんの自己研鑽ありきの話です。全ての大学院の講義やカリキュラムに当てはまるかは分かりませんが、大学院で学ぶことは一部分だけで基本的には自分で学習して理解を深めていく必要があるでしょう。初めから手取り足取り教えてくれて大学院を修了する頃には全部が分かっているという訳ではありません。もしかすると講義で学ぶ内容が体系的にまとまっていないかもしれません。なので、苦労で言ったら、臨床の患者をイメージしづらくて苦労するよりも、日々学ぶことが多かったり理解しなければいけないことが多くやることが尽きないことで苦労する方が多いでしょう。

まとめると、臨床の患者がイメージしづらい場面は少なからずあるかもしれませんが、心配する必要はないと思います。
自分次第でどうとでもできます。
やるかやらないかです。

最後になりますが、ご出産おめでとうございます。そして育児、専業主婦と日々様々な役割を担っている中で、ご自分のキャリアについても前向きに取り組む姿はすごいと思います。無理せず、焦らずこれからも頑張ってください。

応援しております。

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