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診療看護師(NP)の資格取得後に卒後研修は必須でしょうか?

診療看護師(NP)の卒後研修は個人的には必要と考えていますが、資格を認定している日本NP教育大学院協議会のHPには卒後研修についての記載は見受けられないので必須とはなっていないと思います。なので、必ずしも大きな病院に就職して卒後研修を受ける必要はないと思います。

私の知る限りでは個々の施設によって診療看護師(NP)の卒後研修として1年から2年、複数の診療科をローテーションしているところが多いと思います。その中には、心臓血管外科に力を入れる施設、リハビリ科や放射線科もローテーションする施設、必須診療科+希望の診療科を選択して研修できる施設などそれぞれ特色がありますので、お時間があるようでしたら色々と見てみるのも良いかもしれませんね。

診療看護師(NP)になった後に、地域で在宅医療やクリニックで活動したいと考えているようでしたら、個人的には卒後研修は受けた方が良いと思います。例えば、一度は救急外来で地域在宅やクリニックから搬送されてくる患者さんのマネジメントの経験が積めると、在宅医療やクリニックに活きると思います。漠然として申し訳ないですが、これはヤバい或いはヤバくないといった肌感覚が何となくでも掴めると、将来自分の目の前にいる患者さんがこのまま在宅医療やクリニックでみていっても大丈夫なのか、救急搬送の前段階で病院に受診を促した方が良いのかが判断しやすくなると思います。
もしくは、卒後研修を行なってくれる在宅医療やクリニックの施設に入って、在宅医療やクリニックに特化した知識や経験を得るのも良いかもしれません。そういった施設を探すことはまだまだ難しいかもしれませんが、既に訪問看護ステーションやクリニックで活動している診療看護師(NP)はいらっしゃるので、可能性はゼロでは無いと私は思います。もしくは、病院に就職して併設や提携している訪問看護ステーションや診療所で卒後研修ができるかどうかお願いする方法もあるかもしれません。

在宅医療やクリニックで活動することを考えると、病院で活動する時よりも診療看護師(NP)が自ら情報を集め、考え、判断し、行動する機会はあるでしょう。病院なら電話を鳴らせば誰かしらの医師と連絡は取れますし、状況次第ではすぐに応援に駆けつけてくれるでしょう。ですが、特に在宅医療は電話で連絡は取れるかもしれませんが、すぐに応援に駆けつけてくれるとは限らない。来てくれるとしてもある程度の時間が掛かるかもしれない。それまで、あなたは何を考え、患者さんに今必要なことをどうやって判断しますか?

私自身は今でこそある程度明確になりつつありますが、大学院時代は漠然として活動しかイメージできなかったので、在宅医療やクリニックで活動したいという明確な方向性があるのは羨ましく思います。診療看護師(NP)として活動するとなると、今までとは活動スタイルは変わるでしょう。その時、あなた自身が困らないように、患者さんやその家族に必要なことを実践できるように、日々一歩一歩進んでいってください。

少しでも参考になれば幸いです。
応援しております。

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