見出し画像

奨学金やアルバイトなどをしながら診療看護師(NP)養成大学院へ進学することは可能だと思いますか?


全日制の診療看護師(NP)養成大学院に通うにあたり奨学金やアルバイトなどで生活費は工面できるでしょう。学費の工面は不可能とは思いませんが、生活費を加えた状況を考えてみると根気や体力が必要になる可能性はあると思います。

生活費や学費などを奨学金だけで賄えればいいのですが、賄えない場合のことも考えるとアルバイトをしますよね。
そのアルバイトは、大学院が全日制のため、時期によってシフトを組める時間帯が限られてしまいます。
例えば…
・平日の朝から夕方 or 夜までの講義が多い時期は、それ以降もしくは土日祝日メインの勤務になる可能性がある
・試験前や実習中など、特定の期間は大学院とバイトの両立が大変に感じる可能性がある
・講義の復習、関連分野の学習、興味関心事の探求など自己研鑽に充てる時間を確保すると、当然アルバイトに使う時間が少なくなる可能性がある

当然と言えば当然なのですが、講義はだけで知識が十分に得られる訳ではありませんので、それ以外の時間を使って理解していく必要があるでしょう。
また、例えば病歴や身体所見から鑑別疾患を想起する練習、輸液の組み立て方、臨床を想定した抗菌薬の選択方法など知識を使うための訓練が必要と感じることがあったり、身体診察や神経診察の練習のための時間が欲しいと感じることがあるかもしれません。
心エコーや腹部エコーの練習をする時間が欲しいと感じるかもしれません。縫合を練習したり、ICLSやACLSのシミュレーションをする時間が欲しいと感じるかもしれません。

長期の休みの間は稼げるかもしれませんが、講義や実習の期間の間や試験前はどうしても長期の休みの時のようにはいかないでしょう。なので、ある程度のご自分の収入をイメージされておくと良いかもしれませんね。
以前、いただい質問の中で診療看護師(NP)になるために必要な費用を、令和3年度の各大学院の募集要項をもとに概算したところ150万〜280万ほどでした。東京医療保健大学大学院ですと280万近くかと思います。
(cf. 診療看護師(NP)養成大学院の進学にはどれくらいお金がかかりますか?:https://note.com/luv4uver/n/na1c6fd2e0130)
もちろん、もしかすると今年度は改訂されているかもしれないので、一度は詳細をご自分で、大学院の募集要項で確認をお願いします。

生きていく為にはお金が必要ですが、診療看護師(NP)になるためには時間がどうしても必要になる。奨学金の返済という話があったとしてもそれは大学院修了後でしょうから、アルバイトをどうやって組み立てていくか?自己研鑽の時間をどうやって確保していくか?
アルバイトと大学院での勉強のバランスを上手に取っていく必要はあるでしょう。
お金の不安が少しでも楽になることを祈っています。
頑張ってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?