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ふと思いついた事を書いてます。

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最近の記事

小川

自転車で小川沿いを走る。 前方に注意を払いながら小川の淀みに視線を向け、小魚の影を探す。 とても透明度が高いので、川底の小石まで見えるが、魚までは見つけられない。 梅雨の季節は田んぼでしろかきが始まるので 泥水が小川に流入して濁ってしまう。 そのせいで川底に泥が堆積したりするのだが、田植えが終わる頃にはまた透明度のある川に戻る。 梅雨の長雨や台風で大水が出た時は危険ではあるのだか、それが堆積した泥の底さらいになる。 盛夏にまた自転車を走らせながら小川の小魚を探す。

    • 霧の行方

      一晩降った雨は朝には止んで、 山の麓には霧が立ち上がっている。 ゆっくり西から東へ流れ、 やがて扇状の大地に溶けていく。 残った山は斜めの朝日を浴びて 山肌に陰影を作る。 陰に残された霧の粒子は山に吸い込まれ または日にさらされ大気に飛び立つ。 いにしえから当たり前のように。

      • 角を曲がると

        洋食屋のあの独特なラードの香りが漂ってきた。 足元は未舗装の道。 歩く先は洋食屋など存在させないほどの森。 空には秋の気配を感じさせる細い筋。