FIRE達成に必要な戦略は、努力ではなく、脱力と奇策だった!
私は、9年間、地方公務員として働きましたが、31歳でFIREを達成しました。
退職直後の金融資産は、約3000万円(退職金含む)であり、金融資産額は少なく、偉そうなことは言えません。
しかし、比較的若いうちに、少額の金融資産でもFIREを達成したい人は多いと思うので、私の戦略を紹介したいと思います。
巷の書籍や、ブログ、動画を見ると、FIRE達成のための戦略として、何かしら努力をすることが挙げられています。
仕事のスキルアップ、副業、不動産投資、ポイ活、徹底した支出の抑制・・・
私は、この中のどれも実践していません。
地方公務員だったので、スキルアップをしても、年収を大幅に増加させることは不可能なうえ、徹底した支出の抑制には大きなストレスがかかります。
副業や不動産投資も、色々な方法を駆使すればできたでしょうが、面倒くさかったのです。
そこで私が実践したのは、努力ではなく、脱力して楽しく満足した生活をし、奇策を用いて効率的に資産を形成することでした。
なので、FIREをした時も、成し遂げた感覚はほとんど無く、自然とこうなった、ただの人生の通過点のようでした。
(1)脱力
脱力の目的は、日常生活の満足度を高めることでストレスを溜めず、浪費に走らないようにすることです。
①仕事・・・信用があるおバカさんになる
日々の生活で最もストレスが溜まりやすいのは、仕事でしょう。
公務員のように、職を失うリスクが少ない場合は、周囲からおバカさんと認識されていた方が、おトクです。
優秀な職員ほど、責任ある仕事や、膨大な量の仕事を任されます。その結果、心身の不調や長時間労働といった、災いを被るケースが多いのです。
一方、周囲からおバカさんと思われていれば、上記のような災いを避け、周囲からの助けも得られるため、仕事でのストレスが激減します。
ただし、周囲からの信用は失ってはなりません。信用を失うと、周囲からの助けが得られず、孤立という災いを招くからです。
信用を得るためには、傲慢な態度は見せず、謙虚でいることが最も効果的です。
日本人はプライドが高い人が多く、バカだと思われないように努力しています。だからこそ、おバカさんには希少価値があり、そのメリットも大きいのです。
②人間関係・・・嫌な人は避け、さっぱりとした人間関係を構築する
人間関係は、最高の幸福をもたらす一方、最悪の不幸をもたらします。
嫌いな人間とは、様々な手段を駆使して、接しないことが重要です。
よく、「自分が変われば相手も変わる」という趣旨のベストセラー本がありますが、嫌いな人間のために時間やエネルギーを献上することは、人生における最大の屈辱です。
食べ物と同じで、人間にも合う・合わないはあります。根本的な解決方法は、あらゆる手段を駆使し、嫌いな相手と接しないことです。
私の場合、嫌いな相手と接する場合は、嘘をついて逃げたり、やり取りはメールのみにしていました。
また、嫌いではない相手との接し方も注意が必要です。
あまりネチネチと群れていては、自分の時間やエネルギーが消耗され、メリットはありません。
本当に心が通じ合う相手と付き合う場合、エネルギーは使わず、自然に交流できるはずです。
中国の格言に「君子の交わりは淡きこと水の如し」とありますが、人間関係は、「NO」を伝えられる、さっぱりしたつながりを保つことでストレスを抱えないようにすべきです。
あと、「来る者は拒まず」という諺がありますが、こんなことではくたびれて仕方ありません。
関わる人は、吟味して選定すべきです。行きたくない結婚式や飲み会は、嘘をついて断るか、中座して帰ってください。
私に言わせれば、自分の時間を失わず、ストレスを溜めないためにも、「来るものを拒むのは当然の権利」です。
実際の断り方や、関わる価値が無い人は、私のブログにまとめたので、ご覧ください。
③自然の摂理に取って、健康を死守する
私たちの体は、自然体で生きていた、縄文時代の頃から大きく変化していません。
一方で、私たちの日常の行動は、縄文人とは大きくかけ離れ、不自然な行動を取っています。
不自然な行動がエスカレートすると、心身に不調をきたし、不調を挽回するために出費がかさむだけでなく、日常生活も楽しめなくなります。
第一に、睡眠。
日本人は、睡眠時間が少ないというデータがあります。かつての私の職場では、仕事が多忙なために、睡眠時間がわずか3時間の職員もいました。
その職員は、顔色が非常に悪く、肌が荒れ、いつもイライラしていました。いかにも、早死にしそうな雰囲気でした。
睡眠は、人生の主役であり、人間の本能でもあり、人生の最優先事項です。睡眠不足では、万病の元凶になるほか、日常生活は楽しめません。
いかなる理由があろうとも、睡眠時間は十分に確保すべきです。
私が公務員だった頃は、平日も含め、毎日9時間の睡眠時間を確保していました。
もしも睡眠時間が仕事で削られるのであれば、そのような仕事から、逃げることをおススメします。
私も、睡眠時間が邪魔される仕事からは、医師から診断書を受領し、異動させてもらいました。
第二に、食事。
飽食の時代と言われるように、日本では、安価で手軽に、多くの食べ物が手に入ります。
その影響からか、菓子パン、栄養ドリンク、スイーツ、安価なチェーン店の食べ物を、日常的に体内に入れている人が多いのが現状です。
これらは、食べ物というよりも、毒かゴミといっても過言ではありません。
私の職場でも、昼ごはんはいつも菓子パンと栄養ドリンクという人がおり、驚愕しました。
人間が科学的に作り出した、安くて美味しいものは、もともと自然界に存在しなかった食べ物です。
これらを頻繁に体内に入れている人は、老化も早く進行し、健康を失うリスクが高くなります。
私の知る限り、このような不自然な食べ物を多く食べる人は、30歳を過ぎると、全員、実年齢よりも老けた見た目をしていました。
あとは、食事をする場合は、空腹を感じてから食べることをおススメします。
満腹は体に悪いですが、空腹は若返り遺伝子が機能するため、老化防止に寄与します。
一日三食ではなく、お腹が空いたときだけ食べるスタイルで良いと思います。
(2)奇策
残念ながら、大多数の人は、FIREを達成することはできません。
その原因を一言に集約するなら、周囲に流されるまま、多数派の行動を取っているからです。
早くFIREしたいなら、多数派ではなく、思い切って少数派の行動を取る必要があるということです。
①仕事・・・長時間労働や無理な仕事から逃げる
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