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Below the stone ①原石

このゲームには原石が詰まっている。
マインクラフトのバトル要素がつまった2Dのゲーム。
ドワーフになって地下を掘って資源を集めながら敵と戦い、持ち帰った資源で武器や装備、アイテムを作っていくエコサイクルも優れている。
ステージは完全に自動生成されていて、どこに何があるかもわからない。
ひたすら掘って、新しい鉱物や敵の拠点を見つける冒険感が凄い。

反面、絵にはまったく力を割いていないので、一般受けはしない。
全てにおいて粗削りなので、改善のし甲斐がある点で、物凄く良い研究対象だ。

■優れた点
◎自動生成ローグ要素
・ステージは、毎回入るごとにマップや敵セットアイテムセットが自動生成される。かなり広く、ボスを倒すと別の階層へ行けるようになる。

◎掘り進む冒険感
・各エリアに道がつながっていないので、掘り進んで冒険しなければならない。
・自由に掘り進めるが、爆弾岩や必要な鉱物、敵の拠点などが点在しているので時々、目的が現れる(穴の中から現れる敵が居ても良かった)

◎バトル要素
・位置取りの遊び
 ┗敵キャラごとに攻撃間合いが決まっていて、近距離突進型、チェイス型、中距離突進型、飛び道具などの距離感に対応して、遠近の武器を切り替えて戦う。
・各個撃破が確実
 ┗1対1では勝てるが、チェイス、突進、飛び道具のキャラに囲まれると即死なので、各個撃破するように立ち回る必要がる
 ┗「掘り進んで孤立した敵を倒す」という攻略が新鮮で掘りゲーのゲームコンセプトにあっている
・カバーシューター
 ┗地形を利用して隠れて撃つカバーシューターもできる。
  ┗ただし、敵のアルゴリズムが単純過ぎてうまく攻略できないので、もう少し射撃タイプの敵の行動に隙を与えてあげるとぐんと面白くなる。

◎効果音
・軽くかかったエコーが、洞窟に反響したようで心地よい
・敵のダメージボイスが、歌っているようで心地よい。殴られて喜んでいるようにも聞こえるので罪悪感もわかない。

◎エコサイクル
・地下で手に入れた鉱物や敵を倒して手に入れた素材から、武器、装備、アイテムを作って自分を強化していく流れは非常によくできている
 ┗ただし、使えるものの種類が限られているので、そこにバリエーションが欲しい。

■改善点
◎死ぬとすべて失う点
・マイクラのようにロストしたアイテムが、どこかに保存されていて、鳥に行けるようにしたら、もう少し離脱を防げるとは思う。
 ┗ゾンビUのように、死んだキャラがゾンビとして、マップのどこかで徘徊しているなどでも良いと思う

◎ガイドと塔
・自由に掘り進むとしても、もう少し指針が欲しい。
・一応、ゲーム内マップでは最初の塔の位置だけ出ているので、アサクリのように発動したら、その領域の塔や敵拠点の位置を、もう少し分かりやすく探索できるようにして欲しい
・ミッションなどで誘導するとかの要素もあって良いと思う

◎緩急とイベント
・長い時間潜っていると、さすがに段々飽きてくる。
・時間で出てくる敵はいるが、もう少し、時間経過やフラグ管理で出現するイベント敵やお使いミッションなどのオープンワールド要素があっても面白いと思う。

◎敵攻略
・敵は、チェイス、突進、飛び道具と間合いによるものと、先に倒した方が良い順に分かれているが、その4パターンしかない。爆発する敵やカウンターを取れる敵、ジャンプする敵、投げれる敵など、もう少しパターンを増やして敵攻略を入れて行けば、遊びの幅を広げられるだろう。

◎武器やアイテムの発展
・武器やアイテムに遊びを変える特徴があまりないので、敵の種類を増やすことで、もう少し色々な武器を用意して戦い方が変わるようにするとエコサイクルももっと回るとは思う

◎キャラの進化
・武器と同じくキャラも成長・進化することで遊びの幅やエコサイクルが上昇すると思う。

デッドセルなどと比べても、かなり発展性があるので、これれを原石に、より、進化したゲームが生まれるといいなー。

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