ある一定の、努力の壇上へ上がれないことが
寝たきり、

ある一定の、望みの壇上へ上がれないことが
身障、
と、知る。

もう、とうに
病へのかなしみなど、単なる鈍痛でしかなかったのに、
病への偏見視など、抗いと同情を向けるツールでしかなかったのに、

発症の、何十年前と同じ涙を
結局社会の何ら変わらぬ、また再確認のように
一人きり
流した。


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